笑顔の裏に
JJさんのブログを拝見してると、海の向こうでは又、マイケルの死をめぐる裁判が行われています。
最近の証言者…デビー・ロウさん。
知る人ぞ知る、マイケルの上の二人の子のお母さんです。
デビーは、白斑が身体に現れ、治療を始めた若き日のマイケルが通っていた皮膚科の看護師さんです。
それから10何年、ずっと親しい友達だったみたいです。
(親しい)と言ってもいろいろあります。
男女のそれ、趣味のそれ…
でも、デビーの場合はマイケルが人に知られたくない皮膚の病気や火傷の後遺症、そしてその治療に関するさまざまなことをすぐそばにいて、手を携えていてくれた…他の人には無い関係ですよね。
裁判が進みいろいろな証言から知るにつれ、彼が抱えていた皮膚疾患や頭部の火傷は、私が想像していたような生半可なものではないようです。
本当に大変な痛みを伴う…
そして、男性の一部には有りがちだと思うのですが、マイケルも痛みに対してとても弱かったといいます。
そして、いろんな意味でマイケルは深刻な睡眠障害を持っていたのです。
痛みを伴う治療中、ずっと手を握っていたというデビー。
ツアー中のパフォーマンスのために眠ろうと鎮痛剤依存性になっていく彼を心配して、看護師としての知識から薬をなんとか管理しようとか、不適切と思われる医師に抗議したり…デビーも本当に心からマイケルを愛していて一生懸命護ろうとしてくれていたんですね。
昨日、デビーの口から明らかにされてショックだったのは、火傷した頭皮を伸ばそうと、強烈な痛みを伴う手術をしたのに、それは結局うまくいかなかった、ということ。
彼の頭皮には辛いケロイドが残っていたということ。
可哀想に。
それでも、マスコミにも親にもそんなことは一言も言わず、ファンの前では笑顔を見せてくれていた彼。
お母さんが、
(なぜ息子はあんな風に死ななければならなかったのか?)
真実を知りたくて起こしたこの裁判。
マイケルが一生懸命隠していたことが次々と明らかになり、(どうかなー?)と遣る瀬無い気持ちにもなりますが、明らかになってがっかりしたり、裏切られたような気持ちになったり、イメージが変わるような事実は全くありません。
苦しみの中から向けてくれていた彼の笑顔が染みるばかりです。
世界中の人の心を打つ、というのはそういう背景があるからでしょうか。