クレイクラフト
私が卒業した京都の桂高校は普通の公立高校ですが私服でした。
なので毎日、
(何を着ていこうか?)が、大変。
好みの傾向はいろいろでしたが当時はやっぱりアイビー全盛期。
小さい頃から母手製の服を着ていた私がやたら、既製服に憧れた時代でもあります。
頼んで母に作ってもらったタータンチェックのプリーツスカートはなんだか布が分厚すぎるのよね?
自分で編んだツイードヤーンの丸首セーターはなんだか形が野暮ったいのよね…
そんな私の目に映るTちゃんのファッションはとっても完璧!
個性的で可愛い子の多かった同級生の中でも、特に自分を押し出すタイプでもなく(オトナ)で、でもいつも流行の服をさりげなくクールに着こなすTちゃんは私の憧れの的でした。
そんな雰囲気はたまに参加させてもらう同窓会で会っても変わりません。
そんなTちゃんも、暑い東京へ来てくれました。
京都在住の皆はときどき(食事会)なるものを、楽しんでいるみたいだけど私はなかなか…
なので、BOXギャラリー閉館後、階下の[Do Mago]で同じく京都から駆けつけてくれたDと三人で久しぶりにゆっくり食事しながらのおしゃべり…楽しかったなぁ~(^◇^)
そんなTちゃんから昨日封書が届きました。
そこには私が送ったスナップ写真のお礼と共に、
「中略…今回少し驚いたのですが、2年前に○○の展示会のために作った作品がハットリの作品と似ていたんです。なんだか嬉しくなって写真を探してみました…」
写真を見てビックリ(((o(*゚▽゚*)o)))
ソフト粘土というもので作るクレイクラフトをずっとやっていて教室も持っていることは知っていました。
以前、ワンちゃんが座っているペンスタンドをプレゼントしてもらったこともあったし…
でもそれから幾歳月?!
(Tちゃん、すご~い!!(((o(*゚▽゚*)o)))
私の(粘土のお人形)という概念を覆してくれました。
「この、本屋さんの古そうなペンキの壁の感じはどうして出したの?」
「この、並んでいる本はどうやってあるの?」
「この、…」
心の中は質問事項でいっぱいになりました。
いつも、
「ハットリはよく頑張ってる」
と、励ましてくれる彼女。
彼女こそ、頑張ってるんだな、相変わらずさりげないな、と胸が温かくなりました。
両親の介護、妹さんの看病…数年間の谷間を越えて、時間を取り戻しつつある彼女。
これからどんな素敵な作品を作っていくのか?
楽しみが増えました。