物言わずの子
リバティの服を着た子を4人作ろうと。
女の子2人が出来ました。
自分は全然違うタイプだったくせに、 なぜか右側の赤いカーディガン着た女の子みたいな子、好きです。
図工の授業の時もいたなあ。
三年生くらいかな?
「せんせー!せんせー!」と、なんでもかんでも話しかけてくる子。
先天的に甘えるのが上手な子。
そんな子たちに応えるのに大わらわだけど、ふと見ると、だまって静かに見ている子。
目が会うと恥ずかしそうに目をそらす子。
でも、どの子も先生の話しかけを待っているのが解ります。
週一回の授業。
正直、あまり教科書は使わなかったし、本当に[二十四の瞳×3]くらいの可愛い瞳に語りかける言葉は一生懸命考えていった記憶があります。
そして、向こうからの言葉はなくても、どの子にも話しかけるのが、私の大事な役目でした。
そうなんです。
私の勤めていた時代の高丘東小学校の子どもたちは本当に穏やかだったと思います。
春に32歳の若さで旅立ったK君のお母さんから
「初盆も終えて少しホッとしています」
と、お手紙をいただきました。
その中に
「Kにとって小学校時代はいちばん楽しい時間だったのでは…と思い返しています。」
と、ありました。
短い文章の中に、ハンディキャップのある人と家族がまだまだ生き辛い社会の様子が透けて見えます。
子どもたちを作りながら、つい昔の教え子たちを思い出してしまいました。