ぞうのババール
絵本図書館では引き続き[作家の誕生月]にちなんだ本と絵本を特集展示しています。
さあ、10月。
子ども達の大好きな[ぞうのババール]の原作者セシル・ド・ブリュノフさんが10月生まれだそうです。
実は私、正直[ぞうのババール]のこと、あんまり知りませんでした。
つい、色彩豊かな芸術的な絵の絵本に惹かれ、サインペンでスルスルと描かれた絵にあまり魅力を感じなかったからかもしれません。
でも、この前の[ぐりとぐら]同様、自分の子どものために、はたまた園児たちのために、とたくまずして話した話、描いた絵が鋭い感性の子ども達の心を捉えて長く愛されるベストセラーになるのですね。
ババールも2人の子ども達に話して聞かせた創作童話に画家の夫ジャンが絵を描いたのが最初のようです。
それは世界中の子ども達の心を捉え…でも、なんとジャンは37歳という若さで亡くなってしまうのです(T_T)
その後はセシルの語る物語を長男ロランが絵を描き継いでたくさんの絵本が出版され、世界約20カ国で翻訳され、数百万部も。
そんな子ども達に大人気の物語を読んだことのない私が今回、シリーズ第1作目[ぞうのババール]を読んでみて ビックリ!
プロローグはなんと悲しい!
大好きなかあさんと仲間と一緒に大きな森で楽しく暮らしていた小さなババール。
ところがわるもののかりゅうどがズドン!とかあさんを…
小さなババールの涙もしっかり描かれていて。
そんなふうに始まるのですね。
その後のババールは、ときどきはかあさんや昔のことを思い出してセンチになるものの、持ち前の好奇心や前向き性格で人間の町にも溶け込み、やがてはぞうの仲間の王様になり、いつの間に?って感じで恋もして結婚までしてしまうんですよね。
この明るさが子ども達には心地よいのかな?
とにかく、そんなお話しを紡ぎ出したセシルさんが10月生まれなんです^_^