黒豆
普段は仕事を言い訳に半製品やレトルトも使いまくりの私ですが、なぜかお節だけは昔ながらに作ります。
おっと、言い過ぎました。
ほんの基本的なものだけですが…。
母が作ってくれていたお節も好きだったし、結婚してからいただいた義母のお節はさらに美味しかったからです。
なんでもアツアツが好きなのに冷えたお煮しめが好きなのはなんででしょうね?
とにかく、なので黒豆もちゃんと炊きます。
特にこの圧力鍋を買ってからは簡単に時間もかからず、失敗知らずです。
毎年、
(高っ!)
と思いながら、生協の[丹波黒豆特大]を買うのですが今年はご近所の方が丹精されたのをいただいた豆です。
なので大きいのも小さいのもへしゃげているのも、爆発しているのもあり、丁寧に選り分けましたよ。
選り分けながら、この間、アーサー・ビナードさんが教えてくれた
「這っても黒豆」
という言葉が思い出されて^^;
皆さんはご存知でしたか?
れっきとしたことわざだそうですが、私は知りませんでした。
落語みたいなお話。
どこかのご亭主が畳の向こうに見える小さな黒い物体を客人に問われて「黒豆!」と、答えます。
やがてその黒い物体がのそのそ這い出しても「這っても黒豆!」
明らかに間違いとわかっても、自分の間違いを認めようとしないことのたとえだそうです。
アーサーさんは危険だとわかっていても
「安全だから再稼働!」
という原発ムラをたとえておっしゃっていましたよ。
でも、這わない黒豆は本当に美味しいですよね。