ハインデルと鶴さん
レースフラワーが咲いてきました。
雨降りが続くと花を散らし、首が垂れてしまいますから 今が一番綺麗です。
でも、雨に強い白い紫陽花も少しずつ開いてきました。
日頃、若い人に
「こうこう、こうあるべきでは?」
などと えらそうに話している私ですが 知らない事が多すぎて恥ずかし……
夕べの[美の巨人たち]のハインデルという画家も知りませんでした。
(現代のドガ)と呼ばれ、バレリーナの踊る一瞬の姿を描いた画家ですが、「今日の一枚」である[メシアを待ちながら]は壮絶でした。
愛息の病死の前後に描かれたものとか…。
凄い絵でした。
今朝、朝日新聞の[天声人語]で知った川柳作家の鶴 あきらさん。
軍国の時代に反戦の句作をつらぬき、特高に捕まって29才で落命されたと。
鶴の作品を、何度も弾圧を受けながら動じずに載せ続けた川柳誌の発行人井上信子さんという人も。
それらが超低予算の映画になるそうな…
いつの時代でも勇気のある、立派な人が、それもあまり多くの人に知られることなく おられたのですね。
先ごろのインフルエンザ騒ぎで、街行く人のあまりのマスク姿のニュース画面を見ながら
(もし、政府が戦争に突入する事態になった時、私は単独でも勇気ある言動がとれるだろうか?)
と思っていた矢先だったので、よけい染みいりました。