チャップリン自伝
やっとこさ、読み終えました。
何ヶ月かかったことでしょうか?(~_~;)
分厚い上に細かい文字の2段がけ。
推理小説のようにどんどん読み進めたくなる訳でもないし、正直「中弛み」もありました。
特に子供時代、青年時代、舞台の芸人(歌手)だったお母さんとの貧しい暮らしや だんだん才能を発揮していく時代は やはりとても興味深く読み進められましたが、成功してからの社交界の話は少し退屈、でもそれが結構えんえん続きました。
そして映画【独裁者】あたりから、時代の流れに同調することなく、臆せず、自身の意見を述べていく彼に対して吹き荒れていく「レッドパージ」の風、理不尽な上映ボイコット等、活躍の場であり40年間住んだアメリカを追われる頃から又とても興味深くなります。
読んでいるとよく判ります。
チャップリンは作品を生み出す芸術家として、又、平和を愛するフツーの人間として、実にフツーの思いを公にしていただけなのに…と。
でも、時代が時代なら「自由の国アメリカ」でもああなるんだなあ、と。
分厚い本。
どうして(読もう)と、決心したか?というと…やっぱりマイケルです(^^;;
彼は生涯、チャップリンの大ファンで尊敬し、親近感を持っていました。
その意味がよくわかりました。
幼い時から舞台に立ったこと。
その舞台で人並み外れた才能を発揮したこと。
学校で学んだ訳ではなく、教えられて身につけた訳ではなく、自ら、(素晴らしい!)と思う先輩を観察し、模倣し、それを超えていったこと。
どこの国に行ってもファンが大歓迎して自由がきかなかったこと。
超人気者になったおかげでアメリカではバッシングを受けたり、理不尽な裁判に巻き込まれたり…
にも関わらず その作品は時代を越えて世界中から愛され続けるだろうこと。
読書家だったマイケルはきっと若い時にこの【チャップリン自伝】を読んで自分と重ね合わせていたに違いありません。
では、今日はマイケルの名カバー中の名カバー、チャップリン作曲の【SMILE】をどうぞ。