熊谷守一展
作品展の中休みは 阪急[御影駅]近くの[香雪美術館]を訪ねるのが恒例になってきました。
圧倒的な大木の連なる庭園の緑を求めて。
風雅なお庭の中を行く美術館の静けさを求めて。
そして一人の画家の生き方を知るために。
満喫してきました。
ありがたいなあ、と思います。
中休みだからと言って 体力回復のために家で寝ていなくてはならないことにはまだなっていないこと、とか(^^;;
今年は明治、大正、昭和を生きた洋画家、熊谷守一さん。
特に興味を持っていた訳ではないのですが、やはりその人となり、生涯、作品を改めてじっくり観る機会を貰うと、又物凄く心に響くものがありました。
文化勲章も勲三等の授与も辞退したという熊谷さん。
その飄々とした、何物にも捉われない作風の画、書、焼き物…
激動の時代に生きながら お金にも名誉にも興味が無く、「こうしなければいけない」という概念からも自由で。
何より、あの独特の作風を生み出したのは70も80も過ぎてからなんだなあ、と判り(97歳まで生きられました)なんだかとてもゆったりした気持ちになりました。
みんな未だ未だこれからかも(^^;;
大切な人を見送って、区切りとなるような大作を作ったIさんも。
神戸にあるかも?と思わせるオシャレな【カフェ】を作ったTさんも。
とにかく人と比べるのではなくて、自分にしかできないことを作り出して行くことで、他人の良さが余計に判るのですよね。