ブルーコーナーの2冊
絵本図書館が【いろいろ絵本】の特集になってから初めていらっしゃったIさん。
いたく気に入って、とっても喜んで見て行って下さいました。
なんでも「色別にまとまって並んでいる」のが好きなのだそうです。
確かに、絵本図書館のいろいろなテーマを何年にも渡ってやってきましたが、こんな風に揃えると手前味噌ながら本当に新鮮に感じるのも正直なところです。
特に深いブルーの絵本が沢山あるのには改めて驚きます。
オーシャンブルー。
コバルトブルー。
空の色、海の色…
そんな中で私も初めて見る新しい絵本、色合いも少し違う絵本が気になって手にとりました。
【くもさん なにを みた】
アンナ・ツスソウバ作・絵
高村 喜美子・文
ブルガリア生まれの絵本作家ツスソウバさんの描く絵は水彩でしょうか、グワッシュでしょうか、白を重ねた深みのある筆とスタンピングを使ったとても美しいものです。
東欧らしい色合いと単純化…
先日の取材でも
「何を基準に絵本を選びますか?」
と、問われ
「絵が魅力的なものを」
と、答えた私ですが ページを繰ると内容もとてもホンワカして素敵でした。
表紙の子は「ちいさい雲」、女の子かと思っていたら「ぼく」って、男の子なんですね。
もう一冊。
【あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ】
M・ゲアリック 文
L・ワイスガード 絵
岡部 うた子 訳
やっぱりちょうど今ごろ、雨が降ったらもぐらやみつばち、ことり、ねこ、ヘビ、うし、あひるetc…
みんなはそれぞれどこへ行って雨宿りするんだろう?と考える本。
作者は雨の時見たことのないちょうちょのことを一番気にします。
どちらの本も抑えた色調の美しいページを繰りながら、「想像力」を育み、羽ばたかせる…そんな「人」にとってとても大事な役目を果たしてくれる絵本です。
「想像力」
どれだけ持てるかで、人生変わってきます。
周りの人達も…世の中も。