好きなものの起こす奇跡
原田マハさんファンのIさんからまたまた貸していただいた一冊[キネマの神様]読了。
なんとも言えない幸せな涙が溢れました。
借金まみれで不甲斐なく、連れ合いに苦労ばかりさせて…でもとにかく映画を愛する80歳の父と、大手の会社で活躍するも訳あって退職した独身の「私」。
壊れかけた家族の再生の話?
ネット社会での世界的な交流がもたらす奇跡の話?
加えて「引きこもり」の若者の再生の話?
孤独だった人生最後に得た(心の友)の話?
映画はやっぱり劇場で、大画面で観なくっちゃ、という話?
ぜーんぶがいろいろな名作のエスプリを織り交ぜて、原田さん独特の見事な人物描写と話の展開でグイグイ引っ張り込んでくれます。
夢のようだけど起こるかもしれないこと…
「あとがき」で片桐はいりさんが書いておられるように
「好きなものの手を放しさえしなければ、こんな素敵なこともある。」
と信じさせてくれる物語。
先日から某国の大統領や某国の総理大臣の「宣言」なるものに胸がつぶれる思いや、「大義なき解散」の噂に呆れ返る思いばかりしていましたが、
(人の世は温かい。映画って素晴らしい)
と、再び思い起こさせてくれる本でした。
ところで、この本に出てくる中で重要な位置を占めるのがかつて私が一方的に恋に落ちたケヴィン・コスナーの[フィールド・オブ・ドリームス](*´∇`*)
その頃(仕方なしに?)いろいろ付き合ってくれた連れ合いがケヴィン・コスナー主演の映画の中で一番気に入っていた映画です(^^;;
(ちなみに私の一番はもちろん[ダンスウィズウルヴス]❣️)
でも、実はこの本の中で最も重要な映画[ニューシネマパラダイス]を私は観たことが無いのです。
ぜひ、観なくっちゃ。