若い人

2009年10月31日(土) ブログ
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(お店に来てほしい)
いつも そう願っています。
インターネットでキットを買っていただいても、雑誌で見ていただいても、神戸大丸でお会いできても。
できれば、ここ、実際のゆう風舎へ一度、来ていただければ…と願っています。
お昼過ぎ、ドアを開けて下さったのは、キラキラした瞳のお嬢さん、と思ったら若い奥さんでしたが…。
旦那さんに運転してもらって 滋賀県から来て下さったのでした。
「本を見て、高原先生に憧れて、どうしても来たくて…」
真っ直ぐの瞳で言われて、どぎまぎ、どぎまぎ。
(ウワッ、この服じゃもひとつだったかな?!髪の毛もちゃんとブローしたらよかった(><))
と、よけいなことを咄嗟に考える私…。
こんな風に、はるばるゆう風舎を目指して来て下さる事が何より嬉しいことなのに、若いキラキラした人に そんな風に言っていただくと、穴があったら入りたいような気がして(;^_^A
ブログも読んでいて下さっているのか
「先生の考え方が好きで…」
ともおっしゃって下さり
「ハア、今ごろはマイケルにハマっていまして…」
とグリム物語の[ハンスばか]のお兄さんみたいにさえない返事をした私です。
それでもにっこり笑い、[カップボード]のキットを買って下さって、爽やかな風を残して帰っていかれました。
いいなあ。
若い人でも縫い物に興味を持って、やってみよう、と思う方がおられるんだ…。

若い人、と言えば、おとつい観た映画。
MJと 一緒に踊れる!とオーディションに世界中から集まってきた若者達…。
合格した彼、彼女達の喜びを全身から発散させている、生命力溢れる姿と、ガラス細工のようなMJの対比が忘れられません。
その次の日も喜びに溢れて精一杯踊ろう、と思っていたに違いありません。
それが突然、夢と化してしまった…。

あの若者達が悲しみを乗り越えて、それぞれの将来に向かって歩き続けられますように、と、異国からながら 願わずにはいられません。

新作パッチワークキット、アップ

2009年10月30日(金) ブログ
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たぶん、私には 今年のクリスマスにサンタさんからのプレゼントは来そうにありません。
夕べ、普通に仕事の日でありながら、無理して 夜にMJの映画に付き合ってくれたのが連れ合いからのプレゼントだし、映画の内容が素晴らしいプレゼントだったし、今日また、素敵な絵本のお土産が届いたからです。
オランダのキオスクに売っていた絵本は[イップとヤネケ]のクリスマスバージョンと小さな羊さんのお洒落な絵本でした。
ちなみに 今年のゆう風舎のクリスマスのテーマは[贈り物]です。
勿論、何か品物、というだけの意味ではありません。
思いを込めた様々な贈り物…。
オードリー・ヘプバーンが最後のクリスマスに息子達に読んで聞かせた詩に そのヒントがあります。
その事は又、ゆっくりご紹介しますね(^-^)。
私の周囲のいろいろな悩みを持った人達もクリスマスを迎える頃には
解決していますように、と願うのですが…。

お天気の良い今日、写真をとって、久しぶりにキルトのキット、アップしました。

THIS IS IT

2009年10月29日(木) ブログ
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観てきました!
[THIS IS IT]

……………

なんていうか、…私には(人間讃歌)の映画に思えました。
(MJのために!)最高の仕事をしようとする、ダンサー達、ミュージシャン達、スタッフ達。
MJは「ファンのために」と…。

「マイケルは神様のくれた贈り物」…
以前のコンサートでのファンが書いた横断幕がずーーと思い出されました。
一人でも多くの人に観てほしいです。

パッチワークキルト、NEW!

2009年10月28日(水) ブログ
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来週の水曜日には、店内ディスプレイをクリスマス仕様に変えるつもりですから、今日みたいな絶好の秋晴れの定休日でも、私達二人は、準備の準備に あっちへうろうろ、こっちへうろうろ…。
(今年のクリスマスはどんな感じ?)
って楽しみにして下さる方もおられるので、結構プレッシャーです(;^_^A
去年は[アルザス地方のクリスマス]でした。
さて、今年は…?

そんな中、先日から取り掛かっていた、新しい小さなパッチワークキルトがやっと完成しました。
名前は[スノー・ランド]とつけました。
さあ、キット作りにかかります。

オランダ帰り

2009年10月27日(火) ブログ
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親友のY子がオランダ旅行から帰ってきてメールをくれました。

Y子「旅行から帰ってきました。ちっちゃいヤツだけど(絶対に持ってない)って絵本、買ってきたよ。
それはクリスマス用ので 地下鉄のキオスクみたいなとこで 縦積みされてたの。それを近々、送ります。
帰ってからしばらくは すっかり向こうにかぶれてて、あんこのものとか、醤油臭いものが嫌だったり…。緑茶まで飲もうと思わないの。
でも、何より嫌なのは 自分のベタ顔。誰か 横から踏んづけてくれないかなァ〜」

私「おかえり!秋のオランダは素晴らしかったやろうなー!うらやましいかぎり!
私のお土産まで気にしてくれてありがとう(^O^)
そんな、キオスクみたいなとこで売っているのが一番レア物よね。嬉しいなあ!
それと、気持ちわかるよォ。なんで、ヨーロッパの人ってあんなに食べる物シンプルなのに、顔の骨格は違うし、鼻は高いし、足は長いし…。
街も家々がめちゃ可愛いし、色が違うし…。
平和や(これが一番か!)治安など、日本で生まれて良かった!て事も多いけど…でも、ねー」
鏡を見ると、ついそう思います(><)

もう少し、です

2009年10月26日(月) ブログ
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いろいろな用事があって、なかなかゆっくり針を持てない…?
そうではないのに、やっぱりそれほどはかどらない…。
肩凝りのせいです。
若い頃は それこそ、
(今日はここまでやってしまおう!)
と思うと ぶわぁ〜!と縫ったものです。
今頃は そんな事をしたら次の日が大変です。
今日も
(早く、ゆきんこタピちゃんを仕上げてしまいたい)
と思いながら、なかなか身体が言うことをきいてくれません。
たいして進まないのに右腕、右肩が異様な雰囲気です。
そこで、左手に針を持ちかえ、一針一針(これは結構うまくいきました)。
腕を上げるのが辛いと、立ち上がって縫ってみたり。
刺繍を休んで、ボーダーの布を先につけてみたり。
少しの間、バックグラウンドミュージックに流しているM.Jの歌詞カードを読んだり(これが結構、感動します)。
(あ〜、ここで、私も[スリラー]が踊れたらなあ〜)
と思いますが、それは無理。
いい加減なラジオ体操といい加減なその場足踏みをします(;^_^A
そんな日中、
「ブログで見た(ゆきんこタピ)、いつ頃、キットになりますか?」
と優しい声。
勿論、急かしておられるのではなく
「楽しみにしています」
と、言って下さいました。
待って下さっている方がおられる、というのは 本当に幸せなことです(^-^)

小さいお客様

2009年10月25日(日) ブログ
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若いお母さんに連れられてドアから入ってこられた小さな姉妹。
3才くらいの妹さんは終始ニコニコ。
私にも愛想をうってくれます。
手芸品を見ておられるお母さんの傍らで、二人はちょうど目線上にある、小さな棚を物色。
ところが、万が悪いことに、二人が同じく気に入ったメモ帳が、たった一つしか残っていません。
エリック・カールさんの小さなメモ帳。
なるほど、赤い苺やリンゴが描かれたページはクルクルと可愛いスカラップになっているし、そこをめくると、グリーンの[はらぺこあおむし]がいて…なかなかのスグレ物です。
最初にみつけた妹さんはまたまたニコニコ。
それからが大変。
お姉ちゃんは残念な気持ちと、たぶん何かプラスアルファの感情があったのでしょうね。
すっかりへそを曲げてしまいました。
「一緒に使おう」と妹嬢が慰めようが、他のいろいろな物を見せようが ダメです。
しまいには敷いてあった私のキルトに顔を伏せてしまいました。
困ったお母さんが気の毒で、なんとか誘導して、日曜日はお休みの絵本図書館の入り口で、何か欲しいものをみつけられないかな?と思いましたが、機嫌を直す訳にはいかないようで…。
傍らでは又、妹嬢が、ちょうどよい高さに置いてある、玩具のピアノをポロン、ポロン。
(せっかく、こんなとこへ来たのに、なんでこうなっちゃったんだろ?)
と、お姉ちゃんは自分のボタンの掛け違いに腹立たしかったのでは?
でも、プライドがあるもん、今さら、違うものを買ってもらう訳にも…?
なんだか、気の毒でしたが、私が違うお客様にかかっている間にお母さんに連れて出されてしまいました。
でも、わーわー、泣くわけでもなく、妹のを取り上げるわけでもなく、エラかったよ。
又、いつか、さっそうと仕切り直して来てね。

大人になること

2009年10月24日(土) ブログ
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今日はぐん!と一歩季節が先に進んだような気がしますが、私の頭の中は(春の情景探し)です。
春のモチーフは大好きなので、今までいっぱい作り、却って新鮮味を出すのが難しいのです。
たとえ、どんな小さなアップリケでも、単純なモチーフでも、うんと産みの苦しみを味わいます。
考える手助けに、自分の好きな絵本を片っ端から見直す、なんて作業もします。
絵本図書館の絵本だけではなく、二階の蔵書も。
いわさきちひろさんの絵は、あまりにも素晴らしすぎて、子どもを描くのに自身喪失しすぎて、嫌なのですが、やっぱりひもといてみます。
すると、多くの本に共通して載せてある文章に気付きました。
ちひろさん自身が書かれた[大人になること]という文です。

…人はよく若かったときのことを、とくに女の人は娘ざかりの美しかったころのことを何にもましていい時であったように語ります…中略…私は一見、しあわせそうな普通の暮らしをしていました。好きな絵を習ったり、音楽をたのしんだり、スポーツをやったりしてよく遊んでいました。けれど生活をささえている両親の苦労はさほどわからず、なんでも単純に考え、簡単に処理し、人に失礼をしても気づかず、なにごとにも付和雷同していました。…中略…もちろんいまの私がもうりっぱになってしまっているといっているのではありません。だけどあのころよりはましになっていると思っています。そのまだましになったというようになるまで、私は20年以上も地味な努力をしたのです。失敗をかさね、冷汗をかいて、少しずつものがわかりかけてきているのです。なんで昔にもどれましょう。…中略…でも自分のやりかけた仕事を一歩ずつたゆみなく進んでいくのが、不思議なことだけれどこの世の生き甲斐なのです。若かったころ、楽しく遊んでいながら、ふと空しさが風のように心を
よぎっていくことがありました。親からちゃんと愛されているのに、親たちの小さな欠点が見えて許せなかったこともありました。いま私はちょうど逆の立場になって、私の若いときによく似た欠点だらけの息子を愛し、めんどうな夫がたいせつで、半身不随の病気の母にできるだけのことをしたいのです。これはきっと私が自分の力でこの世を渡っていく大人になったせいだと思うのです。大人というものはどんなに苦労が多くても、自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います。
……なんだか励まされます。

テキスタイル

2009年10月23日(金) ブログ
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[Yu’s Palette]第2弾の(マス見本)が出来上がって、送ってきて下さいました。
一応、布にプリントされた試作品です。
色の補正など、電話で、東京のOさんと打ち合わせをする中、デザインしたものをプリント布にするための苦労の一部を 少し解ったような気がしました。
1ヶ月感、かかりっきりで描いた今回の私のデザイン画はとても細かくて…。
版を作る職人さんはとても大変だったそうです。
今ごろはすっかり機械化されていると思いきや、あんまり細かいところは手彫りされるそう…。
今回のパネル柄の版作りでは腱鞘炎までおこされたそうな…。
いろいろな人の御苦労が集まって、新しい何かが生まれるのですね。ふうー。
ところで仮名[ゆきんこタピ]あまり進んでいませんが、明日、明後日はこれを凍結して一転、今度は[春]を考えます。
コットンタイムの歳時記、3月号のデザイン画提出の期限が迫っています(;^_^A

“お母さん”づくし

2009年10月22日(木) ブログ
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学生時代、結構ふわふわ、軽い気持ちで絵を描いていた私と違い、男の人は将来を見据えて もっと真剣な態度で制作に向かっていたように思います。
そんな中でもともと京都芸大を目指して一浪までしたIちゃんは 女の子でも、男顔負けの大きな、力強い絵を描き、日展等の公募展にも 果敢にバンバン挑戦していました。
日本画の絵の具でも一番高価な「赤」の絵の具をふんだんに使ってピカ一のデッサン力で鶏頭などを描いていたのです。
そのIちゃんが、完全に絵筆を捨て、京都を捨て、スキー仲間のY君と結婚して、Y君一家が営むスキー宿を手伝うために白馬へ移り住んでから何年になるでしょうか?
手伝う、といっても料理も客あしらいも、何をしても達者な彼女、今や看板女将です。
そんな訳で過去4回の同窓会にも出席できず、もっぱら白馬へ行ってこそ会えるだけでした。
そんな彼女が 一人暮らしに多少、心配が出てきたお母さん のために最近は度々京都に帰省しているとのことは、この夏聞いていました。
それが、今日突然
「天気が良かったから…」
と妹さんの運転で、お母さんと3人、ゆう風舎へ来てくれたのです。
びっくりびっくり。
あんまり急で、初めて来てくれたのに 何のお構いもできなかったのが心残りですが、とても嬉しかったのです。
今まで、体力勝負で頑張ってきた彼女が、お母さんと過ごす京都にいる間だけでもゆっくりとした時間が過ごせればいいなあ。

そういえば ほぼ同年代のこちらのIさん、お母さんの昔の服の端切れを譲り受けたことから、アンティーク風のクレイジー・キルトを作ることを決意。
「それなら」とうちの母の残した端切れの箱からも何枚か選んでもらいました。
喜んでくれた彼女より、
(役にたてたら何より)
と母の方がもっと喜んでいるのが私にはわかります。
母、といえば…。
M.Jのビデオを観るたびにこのことばかりは残念で、残念で(><)
フレッド・アステアの大ファンでジョージ・チャキリス達の群舞の[ウェストサイドストーリー]が大好きで、晩年はスマップの5人が揃って踊っているのを観ると
「泣けてくる」と言っていた母。
「そんなもんじゃないよ!」
と、一目、マイケルの踊りを見せてあげたかったなあ。
勿論、同時代に生きていたのに、とにかく、私は知りませんでした(;_;)
だから母もやっぱり知らずに逝ってしまいました。

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