クレメント・ムーアさんの
暖炉のところにそれぞれプレゼントを入れてもらう靴下をかけておいて、子ども達はおやすみなさい。
夜中になると8頭だてのトナカイにひかれたそりに乗って、陽気な肥ったサンタさんがえんとつから降りてきて…
私たちが小さい頃からなんとなく頭に描いていたクリスマス・イブのイメージ。
それはアメリカから来たもので、それも19世紀に作られた一つの[詩]からだったんですね。
作ったのは 1779年、ニューヨーク生まれのクレメント・ムーアさん。
神学の優れた学者で難しい学術書を多数書いていたムーアさんですが、一方で 子どもたちのために詩を書くのも大好きだったそうです。
そして、自分の子どものために書き、公表する気もなかった詩。
ところが、その詩のできばえに感心した友人が 内緒で新聞に投稿したところ、たちまち読者を魅了。
本になって、世界中の人々に読まれるようになったのです。
本の題名は[The Night Before Christmas](クリスマスの前の晩)。
どなたも一度は目にしたことがおありでしょう。
クラシックなものから現代的なものまで様々な画家が挿し絵を描いて何冊もの絵本になっています。
ゆう風舎の絵本図書館にも、ざっと数えただけで12冊以上が並んでいますよ。
でも、ディスプレイとなると、やっぱり目をひくのはこの影絵風の飛び出す絵本。
黒と白と赤。
そしてほんのちょっぴりのグリーンだけで切り絵?風に描かれたイラストは どのページをめくっても とっても繊細でロマンチックです。
イラストレーションはNiroot Puttapipatというタイの人です。
このページは最後、
「Merry Christmas to all,and to all a good night!」
と、言って サンタさんが帰っていくところです。
8頭のトナカイや教会の窓があまりにも繊細で綺麗!
Hさんは 来て、絵本図書館を通った時から落ち着きません。
やっぱり帰りには買っておうちへ連れて帰られました(^-^)