昨日、言っていた図案のページは、こんな感じです。
これは[Goods(雑貨)]のページ。
私の描いた下絵がコンピューター処理?されるのか、こんなにきれいなきちんとした形、線になっています。
いろいろなプロフェッショナルな人の手を経て出版していただく、という喜びはこんなところにも感じます。
出版、といえば、夕べちょっと愕然とした話を読みました。
マイケル没後、雨後の筍みたいに競って出された追悼本。
カスタマーレビューを見ると、その中ではいわゆる「便乗儲け主義?」と疑問符をつけたくなる本も多いようです。
それとは一線を画した、本当に真剣に彼の遺した遺産、音楽でありビジュアルの芸術をきちんと解説しようという本が去年の秋から2冊、現れたのです。
(こういった本が、アメリカでは今まで無かったという事実にまず愕然とします)
1つは、前にもブログに写真を載せさせてもらったジョセフ・ヴォーゲル教授による[MAN IN THE MUSIC]
そして、もう1つはウィラ・スティルウォーター博士という女性が書いた[Mpoetica]という本です。
彼の曲とショートフィルムを徹底的に観察、研究、独自の深い考察によって、彼の芸術性と人間性を浮かび上がらせている、それこそファンにとってはなんとしてでも読みたい本です。
ところが、この本、和訳本は勿論未定、今のところ、[電子フォーマット]としてのみの(自費出版)本のようなのです。
勿論、当初は4社もの出版社が興味を示したそうです。
でも、結局は博士の言及した真実に迫る部分が、いわゆる今までのメディアや世間の認識(まだまだ誤解されたまま、が多いようで)違いすぎて…。
(売れないだろう)の見解で4社とも辞退してきたそうです。
博士は
「私はこの本を一般読者を念頭にかきました。私の見解は一般読者に興味を持ってもらえるだろうし、とっつきやすいだろうと思ったからです」
と言っておられるにも関わらず…。
企業の中には利益追求主義のあまり、一般の人々を軽く見すぎているのでは?と感じることは布の事でさえ思うことがあります。
「世の中を良くしよう」と、出版社なら思ってほしい…。
現在、50歳になられるというウィラさんは、やはり子どもの頃からのファンだったそう。
その、彼女が小さい時にマイケルのファンになったエピソードがなんとも…。
当時、公民権運動で混乱している時で、全てを変える時だったそう。
それはエキサイティングではあっても子供心にとても恐ろしい日々。
その辺りの言葉をちょっとだけ、抜粋します。
「合ってるかどうか解りませんが、マイケル・ジャクソンはすべてから私を救ってくれたように感じているのです。自分の中でよく彼に話しかけていたんですよ。私を悩ませることについてね。学校で聞いたこととか、ニュースで見たものとか。彼はそれを解決し、克服するのを手伝ってくれたんです。ただ、ありのままの彼…フレンドリーで、この子なら話しかけられそうと思える繊細さを持った…でいてくれるというだけで。大人が言うと馬鹿げたことに聞こえるでしょうけど子供の私には本当に大事なことだったんです。今でも彼に対してはこのような深い感謝の気持ちを持っています。だから私はファンですけど、ただ彼の音楽を聞くというよりももっと深くて個人的なんです」
だから彼女は最初この本を書く気はなかったそうです。
ところが、友人から
「絶対に書くべき!」
と説得され、始めてみると、全く取りつかれてしまったそうです。
「マイケル・ジャクソンの作品を詳しく見れば見るほど、見いってしまったんですよ。彼の作品はとても豊かで、発見すべきこと、調査すべきことがたくさんあるんです。私はまさに魅了されたんです。」
よ〜く、解ります。
とにかく普通に出版されることを祈っています。