ともだち

2014年7月18日(金) ブログ
attachment00_339.jpg

私が高校時代に夢中になったジョーン・ウォルシュ・アングランドさんの処女作がたぶんこれ。

[ともだちはどこ?]

1926年生まれの彼女、1947年に結婚し、1958年にマンハッタンへ引っ越し。
小さな町で育ち、大都会に来て、新しい環境に馴染みにくいのでは?と心配して二人の我が子のために初めて絵本を書かれたそうです。

「ともだちとは、あなたを大切に想ってくれる、すべて。」
で始まるこの愛らしい小さな絵本。
ともだちは 男の子でも、女の子でも、ねこでも、いぬでも、小さなはつかねずみでもかまわない…と続きます。

「世の中には、たくさんのともだちとにぎやかに付き合う人もいれば、たった数人のともだちと、じっくり静かに友情をはぐくむ人もいる。
でも絶対に、
世界中に必ず一人は、どんな人にも、かけがえのないともだちがいる。

あなたはもう、そのともだちに出会えたかしら?」

と、書かれています。

とても、ホッとする絵本。

ところで、小出さんの、たぶん特別なともだちに篠原さんという方がおられます。
今読んでいる、[熊取六人組]という本の中で篠原さんが小出さんのことを
「彼は私が歩けなかった道を歩いている人間です。 おそらく彼も私のことをそう思っているだろうと思います。お互いがお互いの行く道についてのチェック機能を果たす存在って言ったらいいんですかね。彼は原子力の世界で、あれだけ孤立無援なところでがんばってるんだから、私としたらやっぱり弱音ははけないな、と思う。彼は彼で、とび職をやりながら反原発運動も続けている存在が仙台にいるんだと思えば、大学の中で挫けそうになった時に…」

篠原さんというのは小出さんの大学時代の二つ先輩。
原子力工学科の大学院まで進みながら、小出さんと同じく、女川原発反対運動で目覚めて、
「(大学の教授たちのように)失うものがなければいいんだ」
と、大学をやめてしまい、とび職として生きながらずっと反対運動のリーダーを続けている人です。
今でも一年に一度ぐらいは会ってお酒を酌み交わして、ってらしいです。

そういう人がいるから頑張れるのかもしれない。

この間、学生時代の親友と久しぶりのランチをしていろんな話が出来てとても楽しかったけれど、住んでる場所も環境も暮らしも全く違うし、日頃そんな話をするわけではないのに「大切に思う事」「心配する事」世の中に対する想いがちゃーんと一致していることに感動すらしました。

でも、好みはゼンゼン違うんですよ、男性のね(≧∇≦)

絽の着物で

2014年7月17日(木) ブログ
attachment00_338.jpg

先日、テレビで今度世界遺産に加えられた富岡製糸場のことが放送されていましたが、日本の絹は世界的に見て優秀だったのですね。

さて、このカーテンも透かし織りの絹、絽の着物をほどいて作られたものです。

(スイート、スイート)な今年の展示からはちょっと異彩を放って(そんなのもあり、です^_^)

作ったのはCさん。
私がどうしても
「仏様のようなお顔の…」
と、枕詞にしてしまう、柔和で優しくにこやかなCさん。

外見にたがわず、とても丁寧にきちんと暮らしておられます。

お姑さんが遺された着物、今迄にも暖簾にしたり、座布団カバーにしたり…
そしてこの布も捨てるにはあまりにも綺麗な色、涼やかな絽の風合い。

皆にワイワイ勧められながら素晴らしいカーテンに蘇らせました。
隣に配したのはゆう風舎の、透け感とシャリ感があるクリーム色の綿麻生地。
着物地の波の模様に合わせて渦巻き型のレースを切り取って散りばめられました。

この間、やはり立派な日本家屋にお住まいのMさんが毎日玄関の板張りの床を固く絞った雑巾で磨く、と仰っていましたが、きっとCさんのお宅もそんな感じでこのカーテンが似合うに違いありません。

私の周囲にもときどき「大和撫子」がおられます^_^

稀有な星

2014年7月15日(火) ブログ
attachment00_337.jpg

その現場にいる人は目の前のことしか見えなくなってしまう…
一生懸命、自分の仕事を果たそうとすればするほど…
そして、後戻りは出来ないと思ってしまう…

ありがちな事だと思います。

でも、ある日何かでふと違う視点から見るきっかけをもらって…
景色が、事象が違って見えてくる、見えなかったものが見えてくる…

できればそんな柔らかさを持っていたいものだと思っています。

[日本熊森協会]なるもの、私は知りませんでした。
人間による自然の破壊のために、里へ降りてきてしまう熊やその他の野生の動物を守る、というか自然を守る、自然と共存して暮らしていく方策を考える、という目的で作られた協会なんだと思います。

その熊森協会の人も、小出さんの講演を切望し、去年の1月に実現したのだそうです。

その講演がまた、とっても良かったので(ダメ元)でここに貼ります。
なんで(ダメ元)なのか、というと2時間余り、とやっぱり長いからです。

でも、ひょっとしたら一人でも二人でも聞いてくれる人がいるかもしれないし貼ります。
オススメは、スマホの方はチクチクしながらラジオのように少しずつ、また次続き、という風に聞いていただけると時間とりませんよ。
それが無理な方は始めと終わり(小出さんの講演が終わった後、熊森協会の若い人たちといろんな話をされます)だけでも。

始めの話を聞きながら、もし私の高校時代の物理や化学の先生が小出さんだったら、私の人生はちょっと違ってたかも?なんてホレボレ思ったり。

「広大無辺の宇宙の中で、地球というのは生命が根付けた稀有な星なんです」

「地球に生命が根付けて以来、どんな種も絶滅したり、又新しい種が生まれたりを繰り返して…」

「種 としての人間はせいぜい80年くらい…」

「社会的地位とかお金持ちとか、そういう事は人の価値とは何の関係もない…」

小出さんの言葉に気が軽くなったりします。
というか、全然私ではうまく伝えられていません。
ぜひ、聞いてみてください。

PLANET OF THE APES

2014年7月14日(月) ブログ
attachment00_336.jpg

最近、原子力の話ばかり読んだり聞いたりしていたもので 昨日の映画で久々にファンタジーの世界に遊べたけど…

[マレフィセント]のパンフレットに挟まっていたこの写真。
またまた核の話に引き戻されました(°_°)

私はもちろん2011年に作られた新しいバージョンも観てないし、今度の新作も観にいかないと思いますが、かれこれ46年前に封切られた[猿の惑星]には相当なショックを受け、感心、感動して、しばらくは兄とそんな話ばかりしていた気がします。(兄はモノマネまでしていました~_~;)

宇宙飛行士に扮したチャールトン・へストン が宇宙船の故障で不時着した謎の惑星。
一人歩き回るうちに荒涼とした大地で言葉を話す、高知能の猿達と出会いいろんな闘いがあったその最後の場面。

始まりの時のようにボロボロになって一人海岸を歩くチャールトン・ヘストンの目に入ってきたものは…⁈

彼は驚愕し、膝をついて狂ったように泣き叫びます。拳を叩きつけながら。
「とうとうやってしまったのか!!」

そして観客にやっとその正体が写し出されます。
それは半ば砂にめり込んだ「自由の女神」の頭部。
[猿の惑星]だと思っていたものは実は彼が宇宙で迷子になっている間に数年たち、核戦争のために荒廃、すっかり変わり果ててしまった地球だったのです。

うろ覚えなので細かいところは違うかもしれませんが、とにかくこの最後のシーンは映画史上にも残る名場面なんだと思います。

46年経っても…なんだか「SFだからァー」とか、笑ってられないような時代が続いています。

あの映画も立派な反戦映画なんだと思います。

マレフィセント

2014年7月13日(日) ブログ
attachment00_335.jpg

今のようにいろいろ様々なキャラクターや作品がある時代ではなく、私達の幼い頃のディズニー映画といえば 圧倒的な影響を与えたものだと思います。

[白雪姫]、[バンビ]に始まって、[ピーターパン]、[わんわん物語]、[101匹ワンちゃん]、[ダンボ]、[シンデレラ]…

その中でも 私にとって最強のものは何と言っても[眠れる森の美女]!

3人のオバサンの妖精が大広間手前からパタパタパタっと飛んでいくシーンや、マレフィセントが登場するシーン、オバサン妖精のうちの2人がオーロラ姫のドレスに魔法の粉を
「ブルー!」「ピンク!」「ブルー!」
と、ふりかけ合戦するシーン。
そして、何より好きだったのはマレフィセントが大きな大きなドラゴンに変身して戦うシーン(((o(*゚▽゚*)o)))

そんな思い入れたっぷりの世界中のファンに挑む決意で作られたこの映画…
早く見たくて見たくて仕方なかったのです。

観た感想は…

(良かった~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆)

アニメ版とは又いろいろ違うけど、これはこれで納得。
1時間37分間、ファンタジーの世界に浸れます( ̄▽ ̄)

とにかくアンジェリーナ・ジョリーがとっても魅力的です。

それにしても、思いました。

アップの目の演技も多かったアンジーの大きくて綺麗な目。

でも、昨日の寅さん。
渥美さんのあんな小さな目でも素晴らしい目の演技が出来ていて…いつも感心します^_^

もう一つ蛇足ながら、3Dの効果は?それほどでもなくて。
[キャプテンEO]のなら 飛んでくる隕石を避けるためについ頭を動かしそうになったり、目の前に迫るマイケルの小さな顔にチュってしたくなったりしますが…

個性が輝く…

2014年7月12日(土) ブログ
attachment00_334.jpg

明後日が提出期限だったぬいぐるみの発送も終えたこともあって…

ついつい[土曜は寅さん]最後まで観てしまいました^^;

最後まで観たのは久しぶり。
前の大地喜和子さんの竜野の時と同じく、今日のも名作だったなあ。
知床の景色が美しい、ほら、三船敏郎が偏屈な獣医さん、淡路恵子さんがきっぷのいいママの…
淡路さん、大好き!
あー、寅さんも皆、もう彼方へ行ってしまわれましたねー。

観ながらずっと思っていました。
山田洋次監督の言いたい事と、小出さんの言ってることはきっと同んなじなんだろうな、と。

「社会的な地位やお金持ちである、とかそんな事は人の価値とは関係ないこと。
一人一人がその人の個性を輝かせられる生き方ができる世の中にすることが大事なのでは?」
そんな風に思いました。

写真のドレス、上部はいろいろな方に作っていただいたコサージュで出来ています。
もうリネン&レース展用の作品が出来てしまった方にお願いしたのですが、今日、休みがとれたのかな?一人で見に来てくれたMさんも 慣れない手つきで一生懸命作ってくれました。

華奢な身体で福祉関係の仕事を頑張る若いMさん。
彼女の個性も輝かせられて
(生まれてきてよかった)
(生きるって素晴らしい)
と、思えるような世の中に…

遅れてきたカーテン

2014年7月11日(金) ブログ
attachment00_333.jpg

(今年のリネン&レース展にはこんなのを作ろう)

早くから楽しみにして、自宅の玄関の窓にかけるカーテンに取り組んでくれていたKさん。

事情があって、しばらくいらっしゃれません。

でも、頑張ってなんとか仕上げ、今日、作品だけ到着しました。

モチーフになったもの、方眼編みになったもの、広幅レースの一部等、5種類のレースと透け感のある綿麻を組み合わせて作った生成りの美しいカーテン。

参考にしたのは雑誌に載っていたアンティーク風のレースのカーテンです。

複雑な模様のレースが手にはいらなくても、色のトーンを合わせ、組み合わせを考え、同じ色の糸で丁寧にかがって繋いでいけばオリジナルのレースのカーテンが出来上がります。

だって、19世紀の美しいアンティークレースも19世紀の人が全部手でかがって繋いで作ってありますもんね。

生成りのレースは、真っ白のレースと又違って、光がやんわりと見えますね。

ムシムシ…

2014年7月8日(火) ブログ
attachment00_331.jpg

ニュースを見れば沖縄の人は大変。
どうぞ大きな被害が出ませんように。

こちらも今日は台風の影響があって開店休業状態かな?と心配しましたが、近畿はまだ大丈夫で沢山のお客様に来ていただけました。

台風の影響、と言えば 今日はものすごいムシムシ。

初クーラーの日でした。

でも、作品を作る方はムシムシもものとせず、リネン&レース展に出品した作品に酔うこともなく、もうすでに次の作品に心が移っていてスゴイ!(≧∇≦)

やっぱり皆、「作ること」が大好きなんですね^_^;
私もついていかなくっちゃ。

それにしても台風、弱まるといいけど…

遅刻したバッグ

2014年7月7日(月) ブログ
attachment00_330.jpg

いつも ユニーク満載のドレスを出品してくれるスタッフ、Nyaさん。

なんと今回、準備日前日に作品が出ません。

(忙しい中、皆さん、頑張って間に合わせて下さったのに。プリプリ( *`ω´)

事情のある他の方なら
「期間長いですからね。途中出場でもいいですよ~」
と、言う私。

(でも、スタッフさんなのに 力を合わせて盛り上げる、は??プリプリ( *`ω´)

そう思っていた私でしたが今朝Nyaさんが持ってきた作品を見て思わずニッコリ(^O^)

まあ!バッグのポケットが本になってて、二匹のユーモラスな猫ちゃんが入っていて、ページを開けてサイドにあるホックにつけると横に神妙な顔のワンちゃんがページを受け取るよ(≧∇≦)

そうなんです!
これは最近ゆう風舎にやって来たUSAコットンの可愛すぎプリントの柄にインスパイアされたバッグなんです。

このプリント、読書する猫や犬がユーモラスに描いてあって皆一目惚れ。
Oさんの作品もそのプリントを拡大コピーして色を替え、リネンとレースのアップリケと刺繍で表現したものなんですよ。

高校、短大と同じだった二人、奇しくもコラボが実現して楽しいコーナーになりましたよ。

つかの間の京都

2014年7月5日(土) ブログ
attachment00_328.jpg

毎年ある、京都桂高校有志の同窓会。

京都在住の皆とは違って私は本当に何年かに一度しか参加しませんが。

去年は親友のダッペが幹事だったから。
今年はなんと記念の会だから(実は皆はKANREKI私はまだ(^_^;))ピヤ~と新幹線に飛び乗って参加してきました。

京都市役所横にあるホテルオークラの三階にはやはり毎年よりたくさんの参加。
病気をした彼女とハグして再会を喜んだり、久しぶりに会ったら高校時代とちっとも変わってない彼女と、やっぱりハグしたり…

そして、つい2週間ほど前に心筋梗塞で突然逝ってしまったJin君への黙祷から始まった同窓会、
幹事さんの尽力でスクリーンに懐かしい卒業アルバムからの皆の写真や先生方の写真が写し出されたり。

制服もなかったね。
休講の授業の時は外へ遊びに行けたよね。
アルバムの写真も自由気まま。
3年の担任の先生の進路指導もごくいい加減。

ホント、自由な校風やったね。
と、おおいに盛り上がりましたが

私はやっぱり途中で抜けて帰路につきました。
これが嫌で、つい参加を諦めがちだったのですが。

歳を重ねると、やっぱり会える時は会いに行かなきゃね、とつくづく思いながらホテルから地下道へ出ると、階段上の路上からは
「コンコンチキチン、コンチキチン」
と祇園祭の練習の音が…

京都駅で素早く阿闍梨餅を買ったり、志津屋のパンを買ったり。
駆け足の京都を楽しみました。

« 前ページへ次ページへ »