あまり期待しないで絵本図書館に入られた人は(^^;;蔵書の多さに驚いて下さいます。
もちろん長年、少しずつ集めてきたものですが、中にはずっと昔、狭いマンションの一室に並べていた思い出の本もあります。
今、絵本図書館で開催しているドイツの特集の絵本。
バタバタ行ったり来たり通る入り口近くで懐かしい著者の名前をみつけました。
ディーター・シューベルトさん。
と、言うか今は奥さんと共著だそうで、イングリッド、ディーター・シューベルト、と書いてあります。
ふわっとした水彩で、わりあいリアルなタッチで森の中の動物たちの様子を描いておられます。
そうそう、この人の絵本、大好きだったのです。
【ぼくのおさるさん どこ?】
1986年第2刷発行、と書いてありますから、私が買ったのももう30年も前になります。
タイトルと著者名と出版社名以外はまーったく文字の無い絵本。
一人の男の子がお母さんの自転車の後ろに乗せてもらって、お気に入りのお猿の人形も一緒に森へ遊びに出かけます。
突然にわかにかき曇り、激しい夕立が…
自転車で急いで帰る途中、どこかでお猿さん、落としてしまった…
雨の中、お母さんと再び探しにきますがみつからず…
お猿さんは野ねずみの穴に引っ張り込まれ、しっぽがちぎれてしまい、もっと力の強いハリネズミに持っていかれ、ハリネズミの子どもたちの人気者になりましたが意地悪なカラスに横取りされ、目のボタンは引きちぎられ、木から落ちて池にドボン…
釣りをしていたおじさんの釣り針にかかるのです。
ところがこのおじさん、ただのおじさんではありませんでした。
壊れたお人形を直す病院のお医者さんだったのです。
さっそく丁寧に直してもらい、綺麗に洗ってもらい、ショーウインドウのシマウマさんの肩に…
そして元々の持ち主の男の子がみつけ、めでたし、めでたし(*^^*)
ストーリーは判っていても、その暖かい筆致、丁寧に描かれた絵に引き込まれ、何度も何度もページをめくってしまいますよ。
私の友達も大好きな一冊でした。
そうです。
私の絵キルト「私のもなおしてね」はこの本にインスパイアされたのかもしれません。
ずんぐりムックリしたおじさんを、私好みな若いお兄さんに焼き直しましたが(*^^*)