カットクロス
陽の光がキラッキラしてきました。
朝晩は冷えますが 日中は「春」を感じてやっぱり嬉しいです。
とは言っても 神戸も大阪も感染状況は縮小せず、なんとなくまだ「お出かけ日和」という感じではなくて・・・
しばらく船場の日本紐釦さんにも行けていません。
「春の布」が気になるのですが。
そこでいろんな材料を注文するついでに USAコットンのカットクロスセットというのを 試しに注文してみました。
なんだか猫ちゃんの模様が多いかな。
ハッキリ、クッキリの色合いですね。
陽の光がキラッキラしてきました。
朝晩は冷えますが 日中は「春」を感じてやっぱり嬉しいです。
とは言っても 神戸も大阪も感染状況は縮小せず、なんとなくまだ「お出かけ日和」という感じではなくて・・・
しばらく船場の日本紐釦さんにも行けていません。
「春の布」が気になるのですが。
そこでいろんな材料を注文するついでに USAコットンのカットクロスセットというのを 試しに注文してみました。
なんだか猫ちゃんの模様が多いかな。
ハッキリ、クッキリの色合いですね。
僭越ながら 私に言わせると絵キルトも布使いが「決め手」だと思います。
どんなに可愛いデザインでも、どんなに丁寧に縫い込まれていても 使ってある布がもっちゃりしているとかなり残念です。
なので 本当に申し訳ないながら私の作品作りにはかなり布使いの贅沢、そして切れ端がいっぱい出てしまいます(*_*;
もちろん切れ端も、余ったものも
(いつかまた使うかも…)
としまっておきます。
そんなこんなでいろんな空き箱にしまいこんでおいた小布。
いつか整頓しなくっちゃ、って思いながら何年・・・
思い切ってとうとう収納ケースを12個も購入。
種類別に入れました(*^^)v
これはお世話になっているリバティの切れ端。
カットクロス大以上のリバティは3箱ほどのケースに入れていますが これはもっともっと小さいもの。
小さくってもリバティは(ここんとこが誰かの靴下と靴になるかも?)とか思って捨てられません。
アイロンをかけているとあなぼこりんになった布は まるで戦友みたいな気持ちになります。
作っている時は けっこう必死で「合う部分」を探し遠慮なく切り取ってしまうもので、改めて眺めて
「どうもありがとうね」
という気分です。
遅ればせながら私もネットフリックスに入りました。
まだ[新聞記者]と[遊郭編]と[アンという名の少女]しか観ていなかったのですが ネット界隈であまりにも絶賛されているので[浅草キッド]という映画を観ました。
正直 昔から私は「ビートたけしさん」にシンパシーを感じてなかったですし、この手の映画にもあまり興味がなかったのですが あまりに評判だったし、そしてやっぱり話題作を家で手軽に観られるので…と試しに観たのですが・・・
なるほどなかなか良い映画でした。
まず、役者陣が凄い❣
聞いていたように柳楽優弥さんは ただ立ってるだけ、座っているだけでまさに北野たけし氏そのもの‼
師匠役の大泉洋さんも何とも言えない好演。
私はそれとお久しぶりの鈴木保奈美さんがきれいで普通っぽくて儚くって、良かったなあー。
そして柳楽さんと大泉さんの、(どんだけ練習したん?)というぐらいのタップダンス!素晴らしかったです。
そして昭和の浅草の建物、ドアの汚れから、トイレから、何から何までリアルに表現してあって・・
それにしてもあれだけ俳優さんの演技を引き出し、「絵」としても見事に表現した劇団ひとりさんにびっくりしました。
最近はあまりドラマやバラエティに疎い私は、劇団ひとりさんと言えば 変わった名前の、優しい目をしたタレントさんとしか知らなかったもので・・。
なんだか山田洋二監督を彷彿とさせるような気がしました。
小さすぎる人物のアップリケが終了し、(やれやれ)と思っていたのですが 急に思い立ってあと3人アップリケすることにしました。
実は 人物はたぶんもっともっと必要なのですが なかなか「ストーリー」を思いつかなかったので「いったん終了」でした。
この3人は16年前の母とつれあいと私です(;^ω^)
母は冬のある日、脳出血で倒れ 京都市民病院にお世話になった後、有馬温泉病院という所へリハビリのために入院しました。
後に2回目の出血で旅立つまでは 順調に回復し、すこしづつ歩く練習もしたり・・・
春になって、店も休みのある日、車で麓の芦屋川までお花見に連れ出したことがあります。
そんなことをふと思い出し、今でもそんな家族の風景はたくさんあるだろうな、と加えることにしました。
季節は違うのですが(*^^*)
今度のキルトのテーマは
「3年ぶりに市民野外音楽会、開催しまーす」
というものです。
森の中の小さな野外音楽堂。
舞台上では今まさに準備中。
順番にリハーサル中。
気の早い人達が そろそろ席取りにやって来ました。
なにせ久しぶりなので 主催側はハラハラ、来る人はとっても楽しみに・・・。
とは言っても 実はこの作品の主役は一番最後につけるつもりの紅葉した木の葉なんですよ。
季節は秋です。
そうです、去年の秋、すごーく感染状況が落ち着いた時に始めたキルトなんですよ。
やっと、人物のアップリケ、いったん終了です。
はあ~小さくて縫いにくかったです(*_*;
でも小さいパーツだからこそ リバティプリントの模様のちょっとしたところが使えたのですが・・・。
これからのっぺら人物に刺繡で補強していくのですが その前にこの猛々しい柄のリバティをかたずけなくっちゃ。
今回も穴ぼこにしてしまいました(>_<)
母がいたらびっくりして怒ったり呆れたりすると思います。
「芸術は爆発ダー❕」ってことで・・・。
寒いですね。
コロナも寒さも終わりが見えず、ホントのところ 考えると気が滅入ります。
もちろん、「春」はちゃーんと律儀に来てくれますが感染がなかなか…
ここは煉獄さんの名言のごとく
「考えても仕方のないことは考えまい」
「うずくまって嘆いていても 時は寄り添ってはくれない。前を向け。心を燃やせ」
ってことで(^-^;前を向くことにします。
(今年のゴールデンウィークには3年ぶりに【布と糸でつくる夢展】開催するぞ)
と決意して いよいよ少しずつ準備を始めようと思います。
新しい絵キルトのキット作品のことも計画中です。
そしてミシン上手のTさん中心に小物作りもしてもらっています。
実は 今までいくつかのキット作品に使ったパネル柄の残りの切れ端がたくさんあって・・・。
それらを活かした小物が出来ないかな?と画策中。
今日は眼鏡ケースとブックカバーを縫ってもらっています。
無類の本好きのIさんが またまた面白い本を貸して下さいました。
安藤祐介氏著[本のエンドロール]
大手や中小いろいろな出版社からの依頼を引き受ける印刷会社の若手営業マンの目を通して いろいろな本が出来上がっていくまでの様々なドラマが綴られています。
まさしく一冊の本が出来上がるまでに 様々な人の仕事を経、様々な問題をなんとか解決しながら 書店に並ぶまでのドラマ。
作中では 大御所と言われる作家さんや装丁デザイナーのトンデモわがままに翻弄される印刷工場の人々の苦労が描かれていて 胃がヒリヒリしながら読みます。
結局は 何十年と印刷機械と寄り添ってきたベテラン「職人」さんに助けられたり・・・。
実はまだ読んでいる途中で、今は 昔ながらの「紙製の本」と時代さながらの「電子書籍」との両立を主人公が模索しているところ・・・
読書家の同僚の女性、
(なぜ読書が好きになったのか?)
という自問に思い当たったのは覚えている限りの1番古い愛読書、[ぞうさんのおうち]
「幼児の乱暴な扱いにも耐えうる丈夫な厚紙を使い、外箱に守られている」本。
でも その女性は思い直してこんな風にも言います。
「この先、生まれて初めて触れた本が電子書籍だという人が増えていくでしょう。本が読まれなくなる中、液晶画面を通して本との出会いが少しでも広がるなら、それは素敵なことだと思います。」
私はこの作中の女性よりうんと年配からでしょうか?とてもそんな風には思えません。
ピカピカしたきれいな紙のページを開いたり閉じたり、ウンショと持ったり、反対側から開けてみたり、、五感で楽しい「本」を感じてほしい・・・。
たとえどんな時代になろうとも「絵本は紙で」って願います。
Kさんが今取り組んでいるのはうさぎさんが主役の約18㎝×13㎝くらいの小さなキルト。
ゆくゆくはそのミニキルトをいくつか楕円みたいに並べ、空けた中央に長田弘さんの詩を刺繡するそうですよ。
ミニキルトの中のもう一つの主役は「本」です。
小さな本をアップリケするために(それらしい)プリント生地を探す、探す・・・
そして うまくみつけて上手にちっちゃい本にしておられます。
以前の[Yu’s・・・]や[Day’s・・・]の布もくまなく探してくださってお役に立てているのが嬉しいです(*^^*)
今日は朝からソワソワ。
そして いつにも増して(ちゃんとしよう)と家事も仕事も・・・
それもそのはず、昨日の深夜に放映された【鬼滅の刃 遊郭編】最終回の録画を今晩観たいからです(;^ω^)
観る前からネットからいろいろ情報は入って来ます。
この最終回の大目玉、上弦の鬼の妓夫太郎と堕姫の兄妹の悲しい過去が描かれるのですが 皆の期待通り、というか声優さんの名演によって期待以上だったようです。
ところで去年、アニメでは飽き足らず、原作を大人買い(でもなかった)して読み進むうちに 期せずして思い出したのは小学生の頃に読んだ山本周五郎さんの[赤ひげ診療譚]や[さぶ]の世界でした。
世の中の片隅に追いやられて赤貧と差別の中、それでも懸命に命を繋ぐ生活…
生まれて来た環境によってどうしようもない運命を背負わされる人々の物語。
もう一つ、どうしても忘れられない愛読書だったのは、10歳の在日韓国人、安本末子さん(日本名)が書いた[にあんちゃん]です。
これは二木てるみさん主演で当時映画化までされたので ひょっとしてここを訪れてくださっている皆さんの中にもご存じの方がおられるかもしれません。
末子さんのご両親は亡くなっており、1番上のお兄さんが働いてなんとか暮らし、2番目のお兄ちゃん、たぶん2つくらいしか離れていない、そのお兄ちゃんの呼び名が「にあんちゃん」なのです。
貧しい貧しい暮らしの中、たまたま小豆が少し手に入り、にあんちゃんが炊いてくれたおぜんざい。
お椀は一つしかなく、末子さんとにあんちゃんはアルミのお弁当箱に入れて食べて…
でも「おいしくて、おいしくて…」と書いてあったのが忘れられません。
今でも、おぜんざいを炊く度に思い出します。
「末子さんたち、今はもっとよい暮らししてはる?」
と心配で何度も聞く私に
「うん、本も出たし、大きくなって3人ともきっと・・」
と母が答えていたのも思い出です。
長くなってしまいましたが 私が何を言いたいのか、と言えば[遊郭編]を観た全国の方々の多くの方が たぶんご存じの筈のない世界、暮らしを理解し、共感の想いを素直に綴っておられることです。
やっぱり素晴らしい作品というのはちゃーんと伝えられるものですね。
アニメ制作の方達、渾身の演技の声優さん達、本当に素晴らしい。
でもやっぱり私は原作者の吾峠呼世晴さんが凄いと思います。