有野台の人々
独身だった兄が亡くなったもので、住んでいた家の片付け(ほんの手始め)に昨日も行ってきました。
大雪だった先週とは違い、穏やかな冬日。
悲しい作業のはずが、いろんな人との出会いによってけっこう楽しく過ごせている私は やっぱり幸せ者です。
兄の住んでいたのは北区有野台の古い団地。
東ビルの1階は店舗、2階、3階が各メゾネット形式(2階に渡って部屋が…)になっていて全部で20軒、住まわれています。
そして住民の中で管理組合が結成され、毎年理事長その他の役員さんが務められます。
1月から代わられると言う事で新しい理事長さんに一言ご挨拶を、って思っていたら だいたい私達が着く、という時刻を見計らって、先月お世話になった旧の理事長さんまでそのおうちに見えられ…
玄関先でご挨拶を、と思っていたのですが、「引き継ぎもあるから」どうぞどうぞ、と人の好さそうな奥様が居間へ招き入れて、熱いお茶まで…
皆さん、80歳前後の方、とっても親切なのです。
兄はこの辺りを気に入り、全然京都へ帰る気が無かったのですが、なるほど近辺の方も良い方だったんだなぁ、と嬉しくなりました。
そして…
東ビルと通路を挟んで西ビルの1階部分にCO-OPがあり、その隣に小さな小さな、正直失礼ながら仮店舗みたいな「カフェ オリーブ」があります。
兄もよくいただきに行っていたお店に違いありません。
去年、病気でつれあいを亡くされた奥さんが一人できりもり…
そこの「モーニング」である「おにぎりセット」がなんだか嬉しい…
温かいお味噌汁がついてコーヒーもついて…
悲しい場所なのにほんわり楽しい…
有野台へはまだ当分通います。