佐川美術館

2024年9月9日(月) ブログ

なかなか魅力的な作品展を開催される佐川美術館ですが、ここからはちと遠い❗️

でも高山辰雄氏の作品展とあって、昨日、第二日曜日、出かけてきました。

以前は守山駅からバスに乗ってかなり距離を感じたので、今回は湖西線経由の新快速で[堅田駅]まで、そこからバスに乗りました。

終点が[佐川美術館]です。

お馴染みの、ぐるりに水をはった涼しげな平屋建て、大きな欅、文字通り、「都会の喧騒を離れて…」というような佇まいで観覧者も少なめでした。

日展で拝見していたのは晩年のいわゆる老境の傑作。

学生時代の作品から、迷いながら自己の主題、作風を確立していくまでの作品をつぶさに観る事が出来ました。

特に、聞き及んでいた、東京美術学校を主席で卒業とか、後には日展理事に昇格、文化勲章を受けたり、という華々しい活躍の裏にはやはり幾つかの大きな挫折を経験、それがその後の糧になっておられる事を知り、

(やっぱりなぁ)と感慨深いものがありました。

「生」の根源を模索しつつ、女性とか子供とかあまり裕福では無い人とかに対する眼差しが、厳しく且つ温かい画面を構成しています。

そして、東京大空襲でたった二つ焼け残った、東美の卒業記念の筆と硯…

それがきっかけになったのか?どうか?晩年の大作でもほとんど一本の筆で描き、完成した時にはその筆はチビて使い物にならなかった、とか…

高山氏の、あのかなり厚塗り、遠くから見ると朦朧としている画面も 緻密に描き、塗り重ねてある技法で精神性の高い人物画も

(え!?一本の筆で?)とちょっと信じられなく思いました。

ところで、 それ以外にも久しぶりの滋賀県、そして琵琶湖、遠くにかすんで見えた「近江富士」、そしてバスが琵琶湖大橋を渡ってくれた事、、、いろいろ嬉しかったです。

そしてもう一つ、美術館の中の広々した素敵なカフェのコーヒーはなんと「イノダコーヒー」でしたよ。

ベッドカバーも

2024年9月7日(土) ブログ

先日ご紹介した[2人展]のCさんと、もうお一人の方、Nさん。

お二人共、感心するのは今まで作られた作品一つ一つの写真をちゃんと名前、大きさ付きでファイルされていることです。

展示やポスターの写真選びの参考になりますし、何より懐かしい思いで見せていただいています。

最近はユニークな立体の花々作りに凝っておられるNさんも伝統的なパターンのパッチワークキルトも何枚か作っておられて改めてビックリ。

そういえばカテドラル・ウィンドウに凝っておられたこともあったなぁ😅

これはウェディングリングのパターン。

約2m×1.5mもある大作です。

確かお嬢さんのためのベッドカバーだったかなぁ。

写真が暗いのですが、本物はもっと綺麗で淡いピンク色ですよ。

な、懐かしい!

2024年9月5日(木) ブログ

9月終わりの人形展に続き、10月10日からは恒例の秋の個人展を開きます。

昨年はTさんのドールハウスを中心にしたミニチュア展でした。

今年は「ふたり展」

どちらも古くから作品を作り続けて下さっている方なのに、お住まいが遠方だったり、フルタイムでお仕事されていたり、の理由でいらっしゃれない月日もあったり…順番が遅くなってしまいました。

個性豊かなお二人。

今の作品はいかにもご本人を表す、素晴らしく個性的な雰囲気ですが、昔の作品の写真を見せていただくと本当に懐かしいです。

特にCさんは 私がいくらオススメしても

「いえいえ、先生のキットを全部作ってから…」

とか、おっしゃり、本当に全部、とは言わないものの、いっぱいいっぱい、私が忘れてしまったようなキット作品の写真も出てきて…。

昔はとにかく、(アップリケとパッチワーク、どちらの要素も入れないと…)と、思ってつくっていたようです。

Cさんのアルバムにあった、秋風が吹く頃のキット…

今は「アン」に取り組んでいるのでなかなか新しいキットが作れませんが又作ってみたいな、と思わせていただきました。

プリント柄の上に

2024年9月3日(火) ブログ

今日来て下さったのは広島からというお客様。

遠い所をありがとうございます。

「次は赤毛のアンなんですネェ☺️」

とおっしゃって下さっていたとか…

ブログを見ていて下さるのですね、おはずかし…

本当に原作[赤毛のアン]のファンは多いのでどんな風に思われるか?心配は尽きませんが とにかく始めた以上、開き直って作るしかありません。

さて、今縫っているのはいよいよアンが学校デビューを果たし。

マリラの心配をよそに 想像力溢れる豊かなお喋りを繰り広げるアンを女の子達は素直に受け入れて…そんな楽しげな昼食の場面です。

いつも麻地を使っていましたが今回は陽のあたる草地の雰囲気を出したくて花柄プリントを土台にしました。

でもやはり表側だと色彩が強すぎ、得意の?裏側使いです💦

それでもやはり肌の色や薄い色の服はプリントが写ってしまうのでシルエットを少し小さめに裁った白いローン地を下に敷きます。

そうすると人物がはっきり浮かびあがりますよ。

本当は接着芯だと写すのもラク、アイロンで型に貼り易いのですが、上からアップリケする時、針通りが悪いのです。

それで私はこんな風にしています。

9月の終わりに

2024年9月2日(月) ブログ

9月になりましたね。

おかげさまで朝夕は涼しくなりました。

京都の友達にそう言うと

「涼しい、なんて言葉は久しぶりに聞いた」

なんて言っていましたが。

ところで 絵本が大好きで、お話を読み味わうだけではもの足らず、材料を考え、作り方を試行錯誤、自分でパペットを作った方がおられます。

「会場」としてお貸しすることの無かったゆう風舎絵本図書館ですが、特別な理由もあり、9月27日(金)から10月1日(火)までの5日間、人形の作品を展示していただくことになりました。

なかなか迫力がある人形たちです。

ご都合がつく方はぜひ観にいらしてください。

カフェ券は無用です。

前と後ろ

2024年9月1日(日) ブログ

今朝、ショップのドアを開けて入ってこられたご夫婦は…

神戸は長田で手相?だったかな、と手作りのバッグ等のお店をされている方でした。

以前、

(この頃、可愛い布に出逢わないな)と探しておられた時、偶然大丸で私の生地と出逢って下さり、買いに来て下さったことがあるのです。

お久しぶり、と思ったら、奥様、足に怪我をされて入院だったとのこと。

ようやく(何か縫いたい。店も再開しよう)と言う気分になられ、優しい旦那様の気遣いでここへ来て下さったよし。

今日もパネル柄中心にたくさんの布を買って帰ってくださいました。

私よりたぶん?先輩だと思うのですが とにかく可愛い布がお好きだそうで…

今日もリバティのワンピに両面、うちのパネル柄を配したトートバッグ持参でした。

嬉しいです☺️

高山辰雄展

2024年8月31日(土) ブログ

こちらは今は晴れています。

でも、一方では被害が大変な所があり、今でも不安の中におられることを思うとホッとする気にはなかなかなりません。

ニュース映像を見ていると、日本列島、いったい何台のクレーン車、セメント車、その他の工事用車両、そして作業を担う人達が要ることか?っと途方にくれる感があります。

大分県もこの度の台風による大雨で大変だったと思います。

その大分県大分市の出身である日本画家、高山辰雄氏の作品展が滋賀県の佐川美術館で開催されています。

学生時代、初めて知ったその絵は 同時代の同じく日本画の重鎮達の絵と比べてもなんだか特別の感じを受けました。

当時は日展にも毎年出品されていたので観ることができたのです。

画業を積むごとに絵の具は厚塗りになり、輪郭はぼやけ、ただただ描き出された人物の深い精神性が 私みたいな者にでも感じられました。

パンフレットにはこう あります。

「…1970年以降、『母』や『食べる』に見られるような、人間の「生」に対する畏敬や渇望といった根源的な精神性を表現した作品を発表し、独自の画境を確率してきました。…」

久しぶりに実物が観られる、ちょっと遠いけど、佐川美術館に行きたいと思っています。

のろのろ台風

2024年8月30日(金) ブログ

雨が断続的に降っています。

かと言って この辺りでは今のところ特に異常という感じはありません。

皆様の居場所はいかがでしょうか?

九州とか徳島とか大変みたいです。

新幹線も止まり…

明日はどんな感じでしょうか?

被害が最小限でありますようにと祈るばかりです。

絵の具リバティ

2024年8月27日(火) ブログ

京都へ行くとたいてい四条通り(烏丸と河原町の間くらい)にある[ノムラテーラー]に立ち寄ります。

創業が1932年、という生地屋さん。

子どもの頃から母に連れられ、いろんな布を買いに行きました。

今のお目当てはコレ。

2階の片隅にぎっしりと並んだリバティ・タナ・ローンのカットクロス。

リバティと言うとカットクロスでも高くて2枚?くらいしか買わなかったりするのですが、ここのは23cm×28cmと小さいながら一枚¥200なので種類がたくさん欲しい時にはとても便利です。

特に私のしている絵キルトの 細かい部分、微妙な色が欲しい部分には、縫い易さ、アイロンの効き具合、きれいな発色、、、と他の布とは違う大きな値打ちがあるのです。

そんな訳で今夏も「可愛い花柄」ではない、「微妙且つ複雑な色合い」のものを選んで買って来ました。

たとえばマリラのスカート、とか地味な色合いにしなくてはいけない場合もリバティなら良い感じに見えるんですよ。

オニユリとスコッチローズ

2024年8月26日(月) ブログ

早く涼しくならないかな、と毎日念じながら…なんとか頑張っています。

シュピリさんの名作[アルプスの少女ハイジ]を絵キルトの絵本にしようとチクチク縫い始めていたのは2019年ですから もう5年も経ったのですね。

その[ハイジ](出版ワークス刊)も中国で発売してもらえる事もあり、

「又、2作目の名作絵本を…」

と言うお話しをいただき、年月が経って取り組もうという意欲とかエネルギーが戻って来たかな?とも思えたので再び挑戦することにしました。

名作絵本と言っても 私達の年代にはあまりにも有名過ぎる[赤毛のアン]…

いろいろ考えてみましたが、(どうせなら)と、自分が一番親しんで来たものに「当たって砕けろ」って思いました。

あの物語もやはり長いので上・下巻に分けることに、そして今やっと上巻のちょうど半分にやってきました。

アンがダイアナと出逢って、ダイアナの家の庭で友情を誓う場面です。

オニユリを挟んで…って書いてあるのでオニユリは大事。

スコッチローズも咲いています。

でも、まだまだいろんな種類の花が咲いていたらしく…

フウ、頑張ります💦

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