私が最後に勤めていた高丘東小の校区のお母さん方は洒落た、素敵な方が多くて…。
そんなお母ちゃん達の子ども達ですから、教材を考えるのも楽しかったし、音楽会や卒業式の舞台飾りを作るのにも熱が入ったものです(^o^)
今日、明石から来て下さったMさんもそんな素敵な方の代表みたいな方です。
北海道出身のMさん。
北海道の大学で知り合った旦那さんと大恋愛のあげく(本人曰く)、旦那さんの出身地である関西に移り住んで3人の子宝に恵まれました。
賢くて何でも出来て落ち着いたお姉ちゃん。
下は可愛い双子の男の子。
その1人が脳性麻痺でした。
お医者様はMさんに
「この子は一生、話せないでしょう」
と、おっしゃったそうです。
その子が養護学校(今は特別支援学校って言うんですよね)の卒業式には総代として答辞を読んだのですよ!
Mさん一家の愛と努力がどれほどのものだったか?
想像にかたくないですね。
特にMさん持ち前の明るさとプラス思考、積極性はY君の 成長にどれだけ良かったか…私達、教師は傍らで見てきました。
Y君だけは高丘東小ではなかったのですが
「こんなお友達がいるんよ。他のところで頑張っているんよ」
と、子ども達に知らせるため、自ら手書きの[Yちゃん通信]を書いて配り、折を見て車椅子姿のYちゃんと全校生の交流をしておられました。
そんな多忙な中なのに!
Mさんはもう1つ、素晴らしい、違う〈顔〉を持っておられました。
[ミニチュア作家]です。
神戸の方なら、昔、元町に〈アニーズ〉というミニチュア専門店があったのをご存知の方もあるかもしれません。
お友達と二人でせっせとミニチュアの小物を作って売っておられました。
一時は東急ハンズにも卸しておられたのです。
Mさんは特にミニチュアのお料理作りが得意。
その出来映えは素晴らしく、まさしく〈プロ〉でしたよ。
そのMさんが体調を崩されたのは数年前。
今日は
「元気になりました!」
と、明るい笑顔で久しぶりに来て下さいました。
今は人形作りをしておられるそう。