グッド・ジョブ!

2013年4月29日(月) ブログ
2013042915010000.jpg

できました、できました!
Nyaさんの〈木〉のドレス!

「〈木〉の服を作ります!」
「おお!それはそれは…」
言ったものの、
(どんなんだろ?みのむしみたいなの?それとも袖が枝みたいに?)
と、密かに心配しながら一方では
(Nyaさんのことだからきっとユニークなものになるよね)
と期待していました。

予想よりずいぶん爽やか!
〈森の木の精〉って感じでしょうか?
れいのUSAコットンの白樺柄を中心に、チェック、ストライプ、小花柄、そして艶のある白いオーガンジーがクネクネとドレスを形作っています。
さすが〈パターナー〉さん!

でも、何よりもステキなのは右肩に止まった二羽の小鳥さんですよ。
フワフワ羽毛が優しげ(^-^)

左下のポケットにはピーチクパーチク、お腹すかした雛ちゃんが五羽(^o^)。

やっぱり、苦しむくらいの課題があるのがいいですね。

挑戦して、やり遂げなきゃ!

Lamentation

2013年4月28日(日) ブログ
2013042818090001.jpg

「大人」な作品を作り続けるHさん。

去年6月。
長年親しく、一緒にキルトをしてきたNさんを亡くして…。

一時は
(又、作品に向き合い始められるのはいつになるかな?)
と、心配しましたが…。

泣いてばかりいる日にピリオドを打ち、見事に作品に昇華されましたよ。

これも小さなカードの絵から生まれた作品。

Hさんの作品に〈赤〉がある!っと驚く私に、
「この色ならいいかなー、と思って…」
とHさん。
探し歩いて〈ラルフローレン〉の花柄に出逢って(これなら)と思ったそうです。

ベージュのオーガンジーで作ったガラスの大きなビン。
同じくオーガンジーのベージュからグレー、渋いグリーン茶のグラデーションの柔らかいシダの葉の合間に本当にうまくラルフローレンの花柄が配してあります。

繊細な刺繍がうまく(繋ぎ)になっているんですね。

これはたぶん、Nさんへの追悼の花でしょうね。

BGM

2013年4月27日(土) ブログ
2013042720060000.jpg

毎年のことながら、一年間ずーっと平和で何事もなく、キルト制作にいそしめた、という方はなかなかおられないもので…。

仕事が忙しかったり、家庭の事情があったり。

でも、心配していた方、お二人が 今日作品を持って来られてホッとしました。
本当に作品って、皆さんの「日々の歴史」が詰まっているんだなあ、と、つくづく感じます。

さあ、ちょっとホッとしたところで今年のBGM作りにかかりました。

(創業当時から絵本図書館のBGMはクラシックって決まっているのに…)
と、戸惑われる方も?おられるかもしれません。

でも4年前から、クラシックと同じくらいの癒し効果を持つ、マイケルの曲も流し始めました。

なので、[布と糸でつくる夢展]用のCDは今年で4枚目。

どんな基準で選んでいるか?というと。

やはりBGMですから優しく耳に入る方がいい…。
マイケルといえども激しすぎたり、踊り出してしまいそうな曲はオミットです。

それと、[マン・イン・ザ・ミラー]とか、膝を正して聴かないといけないものも選びません。

今年はインストゥルメンタルのものも2曲か3曲。

他にビージーズやホイットニーの、大好きな曲も2曲ずつ。

ゆっくり作品を見回りながら、音楽も楽しんで下さいね。

Mさん

2013年4月26日(金) ブログ
2013042615580000.jpg

私が最後に勤めていた高丘東小の校区のお母さん方は洒落た、素敵な方が多くて…。

そんなお母ちゃん達の子ども達ですから、教材を考えるのも楽しかったし、音楽会や卒業式の舞台飾りを作るのにも熱が入ったものです(^o^)

今日、明石から来て下さったMさんもそんな素敵な方の代表みたいな方です。

北海道出身のMさん。
北海道の大学で知り合った旦那さんと大恋愛のあげく(本人曰く)、旦那さんの出身地である関西に移り住んで3人の子宝に恵まれました。

賢くて何でも出来て落ち着いたお姉ちゃん。
下は可愛い双子の男の子。
その1人が脳性麻痺でした。

お医者様はMさんに
「この子は一生、話せないでしょう」
と、おっしゃったそうです。

その子が養護学校(今は特別支援学校って言うんですよね)の卒業式には総代として答辞を読んだのですよ!

Mさん一家の愛と努力がどれほどのものだったか?
想像にかたくないですね。

特にMさん持ち前の明るさとプラス思考、積極性はY君の 成長にどれだけ良かったか…私達、教師は傍らで見てきました。

Y君だけは高丘東小ではなかったのですが
「こんなお友達がいるんよ。他のところで頑張っているんよ」
と、子ども達に知らせるため、自ら手書きの[Yちゃん通信]を書いて配り、折を見て車椅子姿のYちゃんと全校生の交流をしておられました。

そんな多忙な中なのに!
Mさんはもう1つ、素晴らしい、違う〈顔〉を持っておられました。

[ミニチュア作家]です。

神戸の方なら、昔、元町に〈アニーズ〉というミニチュア専門店があったのをご存知の方もあるかもしれません。

お友達と二人でせっせとミニチュアの小物を作って売っておられました。
一時は東急ハンズにも卸しておられたのです。

Mさんは特にミニチュアのお料理作りが得意。
その出来映えは素晴らしく、まさしく〈プロ〉でしたよ。

そのMさんが体調を崩されたのは数年前。
今日は
「元気になりました!」
と、明るい笑顔で久しぶりに来て下さいました。

今は人形作りをしておられるそう。

一文字ずつ

2013年4月23日(火) ブログ
2013042316410000.jpg

超カワイイ、男の子用のベビーキルト、完成しました!
弟さんの初めてのBabyに贈る叔母Oさんの作品ですよ。

男の子用に、といろいろな車をアップリケしたOさん。
空いたところをどうしようか?悩んでいました。

悩んだ時は[英字]に頼る?
甥っ子ちゃんの名前を入れたあとは、その車、車の名前を入れることに決定!
辞書を引き引き、車の種類を英語で書いていましたよ。

Oさんのベビーキルトの色合いを見て、私はビビビ!ときました。

遠い遠い日。
学校を卒業して初めて赴任したのは八尾の中学校。
右も左も判らない私は一年生の美術の先生で、S先生というナイスミドルの学級の副担任でした。

そのクラスに二人、ハンディキャップを持つ子がいて。
そのうちの一人N君は静かだけれど、黙々と独自の絵を描きます。
そして、文字を書く時は必ず、色鉛筆でていねいに一文字ずつ色を変えて書くのです。

(可愛い!)
私は目から鱗。

テレビで見たファミリーワゴン車のCM、(なんて車だっけ?佐藤可士和さんの出世作!?)よりもずっと以前です。

それから、自分の仕事でレタリングをする時もよく真似させてもらいました。

久しぶりにOさんの刺繍で復活!

とても可愛いと思いませんか?

N君、ありがとう。

ハグくまさん

2013年4月22日(月) ブログ
2013042219110000.jpg

なんで、こんな、単純な、短い、なんでもない話、なのに最後にビエエ〜と泣いてしまうんでしょうね?

それが絵本の持つ「力」ですかね。

作品展に合わせて[木]の絵本を集めている連れ合いがみつけた[ハグくまさん]
ニコラス・オールドランド/作
落合恵子/訳

どれどれ?

「もりに ちょっと ふしぎな くまが いました。
ハグくまさんといいます。

ハグくまさんは だれかにあうと いつだって だきしめてしまうのです。

中略

どんなにちいさな トリだって
くさいスカンクだって
ニョロニョロして だきしめにくい ヘビだって。

なかでも ハグくまさんが すきなのは もりの き でした…」

さて、ある日のこと、ハグくまさんは大変な出来事に遭遇します。

もちろん、言いません。
楽しみに読んで下さいね。

西洋人と違って、日本人はあんまりハグしませんよね?
恥ずかしがりだもの。

かくゆう私は…、あんまり大きな声で言えませんが、京都の狭い小さな、うなぎの寝床のような家で、小さな、シワシワした母に……日常茶飯にハグされて育ちましたよ(^^;

〈ハグ〉なんて言葉は知りませんでしたが(^-^)

だから〈ハグ〉の良さは思いっきり!知ってます。

温かくて、いい匂いで、安心感いっぱいで…。

ひょっとしたら〈ハグ〉に気後れされる方でも、小さな子どもたちなら大丈夫でしょう?
思いっきりハグしてあげて下さい。

この絵本につけられた赤い帯には、
「2011年3月11日を忘れないでください。
いまも、多くの人びとが不安な日々を送っています。
なにより子どもたちの未来が気がかりです。
ニコラス・オールドランドのこの原書を手にしたとき、心から子どもたちに、そして今を生きる大人にも
「贈りたい」
と思いました。
もっとハグして、もっと読んであげてください。
落合恵子」
と書いてありました。

奈良から

2013年4月21日(日) ブログ
2013042115140000.jpg

「一度、連れてくるから」

兄が予告していたのは、兄の学生時代の友人で奈良市にお住まいのFさん。

会社を退職後、悠々自適だからかな?
女性で、絵本や手芸に興味のある方ならともかく、わざわざ奈良から来ていただかなくとも…。

なにせ、母のお腹の中でパキッと分かれたのか?兄と私は趣味とか全然違い…(ミーハーで甘えたなところは似てますが(^^;)物理学科にいた人なんて、どーなんだろ?とにかく兄の友達は皆、ちょい変わってるからなー、と思っていました。

ところが…。
訥々と語られるお話はとても純粋で興味深いものでした。
絵画等の文化的なものにも造詣がおありで…。

奈良市中登美ヶ丘のお住まいの近くには松伯美術館があり、上村松園、松篁、淳之さんのお住まいもあるとか。

始めはカフェでお話ししていたのですが、絵本図書館に入ってもらうと、建物とか総てに感動して下さいました。
「松伯美術館の横にあれば…」
なーんて勿体ないお言葉も…。

そして、いろいろお話ししている間に、22歳になるご次男の事で悩んでおられる事がよく解りました。

男の方は、そして仕事一筋で来られた多くの方は、そういう話をする場はあまり無かったと思います。

私みたいな若輩者の言葉にもパッと明るい表情をして下さったのが嬉しくて、つい調子に乗り、マイケルの事までちょっと話してしまいましたが、兄なんかよりよっぽど率直に真摯に聞いて下さいました(^-^)

思えば〇十年前、中学生だった時にお会いしてますよね。

奈良からはるばる…でも、又ぜひいらして下さいね、口には出せませんでしたが息子さんもぜひ…
そう思ってお見送りしました。

木製ケーキ

2013年4月20日(土) ブログ
2013042014230000.jpg

普段来ていただけない遠方からのお客様も[作品展]期間中に来ていただけますように。

(遠かったけれど、来てヨカッタ)
と、楽しい気持ちになってもらえますように。

新しい布や新しい雑貨も続々、入荷中です。

街の大型スーパーや量販店に行けば、雑貨も布もたくさんあることでしょう。
しかも安価で…。

でも、ゆう風舎で並べるのはやっぱり、(ひとさじ)夢があるプリントや雑貨にこだわります。

大人のゆめ。
子どものゆめ。

これは、どちらかというと子どものゆめ、かな?(私は今でも欲しいけれど…)

箱の中には積み木のような木製のケーキのパーツがいろいろ入っていて、輪投げの軸みたいなのにはめ込むと組み合わせでいろいろなケーキが出来ます。
間にはさむクリームは分厚いフェルト製。
下箱を裏返すとケーキの台、箱の表を立て掛けて[ケーキ屋さん]

[シャルロット&トム]という名前のおもちゃ。
きっと、絵の中の二人の名前なんですね。

隣に写っている木製マカロンと共に、れいのフランスの〈ムーラン・ロティ社〉のもの。

(4才以上)って書いてあります。
あんまりちっちゃい子だと、口に入れてしまいますもんね。

鹿さん

2013年4月19日(金) ブログ
2013041917480000.jpg

又、白樺のプリントのUSAコットンをみつけました。

以前、手に入れたのはキツツキさんがい、今度のには鹿さんがいます。

4月生まれの友達に二十歳くらいのマイケルの白黒写真のポストカードにメッセージを書いて送ったら
「マイケルは何を考えているのでしょうね。
鹿のような静けさ…」
とメールをくれました。

そうなんです。
私達にとっては「鹿」といえば憧れの動物でした。
大きな、静かな眼差し。
俊敏に走れる細い脚。

それを鉄砲で撃って殺してしまうなんて…!

撃たなくてもいいように、この辺では村中に鉄柵を張り巡らしてあります。
先日の日曜日も、鉄柵の壊れたところの補修作業でした。

ゆう風舎よりもっと奥で農業をなさっている方たちにとっては鹿の被害は侮れないものらしいです。
近くまで行っても逃げないそうです。

ずっと、
(鹿はロマンチックなもの)
と思っていました。

この布の鹿はロマンチックですよ。

手芸屋さん

2013年4月18日(木) ブログ

Tさんは忙しいのです。
と、いうか、忙しいのは皆ですが。

なので、作品、まだいっぱい作るところが残っていて必死です(^^;

去年の[布と糸でつくる夢]展で手作りドールハウスが初出場したのを覚えておられるでしょうか?

あの素敵な[手芸屋さん]を作ったのがTさん。

今年はタピスリーで同じく[手芸屋さん]を表現しようと、構想が決まったのは早かったのですが…。

絵本の下絵があるわけでもなく、写真の拡大コピーをなぞるわけでもなく、何もない画面に一から作っていくことが思いの外、難しかったようで、なかなか進みません。

見ている私はとっても複雑です。
それというのもTさんはなんでも手際がよく、又縫い物上手なので、アイデアが決まればパパパッと作れます。

小さな小さなバッグも、よだれ掛けもドレスも、半折にした反物もクルクル巻いた反物も、糸巻きも…。

小物を増やせば増やすほど良い作品になっていく…。

本当は、ゆっくり楽しみながら作ってほしかったな、と思いながら、お尻をたたいています。

次ページへ »