羊さんの布

2019年2月11日(月) ブログ
attachment00_1662.jpg

1月の終わりに、鎌倉見物と共に[東京国際キルトフェスティバル]に行って来られたMさん。 
沢山の作品の写真を見せて下さり、いろんな話を聞かせて下さいました。
 
百恵ちゃんの作品の前はやはり黒だかりでなかなか進めなかった、とか、
ミシンキルトがものすごく流行っていた、とか、
 
そして
「先生におみやげ!」
と、言って 鎌倉の美味しいお菓子と共に一枚の布地を渡してくれました。
 
かなりリアルなタッチで野原の中におびただしい数の羊さんが描かれています。
 
「ね!使えそうでしょ?いいでしょ?!」
満面の笑顔で勧めてくれるMさんに
「どうもありがとう😊😊
   でもね、羊じゃなくてヤギなのよ」
 
きっと会場のブースでこの布を見つけたとたん、私の作っている作品を思い出して下さったのでしょうね。
 
「そっかー!ヤギかぁ〜」
と大笑いになりましたが、気持ちがとっても嬉しかったです。
 
そして、始めの方にMさんがさりげなく
「ここの、負けてないと思いました」
って言ってくれたこと…。
もちろん身びいきの言葉、とは解っていても何よりのお土産です😅

オフィーリア

2019年2月9日(土) ブログ
attachment00_1661.jpg

しかけ絵本にもいろいろあって、白い紙の美しさで表現したロバート・サブタさんのものや、繊細な切り紙による黒いシルエットのものや、ドールハウスになっているものや… 
今回は名作をより身近に感じていただけるように数々の有名な物語を「しかけ絵本」にしたものをたくさん集めました。
 
ご存知、シェークスピアのものもあります。
 
そんな中、しかけ絵本ではありませんがさりげなく飾ってある、この有名な絵。
 
イギリスの画家ミレー(あのミレーではなくて)の描いた[オフィーリア]
 
あの樹木希林さんのお顔がはめ込まれた写真で有名ですね。
 
この絵が観たくて 若い頃、テート・ギャラリーまで行ったこともあります。
案外小さな絵でした。
 
美しい乙女、と言えども死人を描いている哀しい絵です。
なんとも言えない妖艶さと儚さと哀しみが漂う独特の絵でした。
 
それにしてもシェークスピアは後々の文学や、絵画、音楽、映画等、本当にいっぱいいっぱい影響を与えていて それはビックリするくらいです。
(エー〜!こ、これもそーかー)
って。
それなのに原作をじっくり読んだことがないのです。
死ぬまでには読んで、
(ワー、あの話の元ネタはコレだったんだ!)
と、又ビックリしたいです。

堀さんの言葉

2019年2月8日(金) ブログ
attachment00_1660.jpg

子どもへの虐待、北方領土のこと、沖縄のこと、原発事故後の甲状腺機能異常のこと、勤労統計問題… 
さまざまな問題が誌上をを賑わせる中、ひっそりと堀文子さんのご逝去の報が載っていました。
 
まさに 私には「巨星落つ」の心情です。
 
凛として品格のある、素晴らしい絵を描いてきた日本画家。
100歳になられていたのですね。
 
若い頃から自立心を持った女性でしたが、特に83歳の時に大病を経験されてからの堀さんの暮らしぶりや哲学的な言葉は 両頬をピシャンピシャンと叩かれるような気がしたものです。
 
2010年に求龍堂から発刊された[堀文子の言葉 ひとりで生きる]には すべて短い言葉で堀さんが自らの人生の中で体得した理念が綴られ、それこそ、パッとどのページを開けても珠玉の言葉に出逢うことが出来ます。
 
「私は、90年もの長い間さまよって、やっと少しわかったというか。
私は、自分を否定して、自分のことを劣っていると思っていましたから、よその世界に憧れて世界中をさまよったのです。
自分は日本の生物だったと、そのことがわかるまでに長い時間がかかりました。
見つかったかどうかは知りませんけど、「青い鳥はよそにはいない」ということがわかったのです。
皆さんも「青い鳥は自分の中にいる」はずです。」

綿ローン無地

2019年2月4日(月) ブログ
attachment00_1657.jpg

先ほども「昨日いただいた薄いピンクのローン、もう少しありますか?」
と、お客様からお電話。
 
あります、あります😊
 
ついつい細かい部分のあるアップリケになってしまう私の作品には ずっと以前からシーチングよりもローンの方が折り込みやすく、縫いやすく…。
 
大塚屋さんに出かけた時みつけたり、有輪さんにお願いして取り寄せてもらったり、なんとか探し出しては何色か使っていたのです。
 
もちろん最強はリバティ・タナ・ローンの無地。
手に入りやすいのは色が限られているし、やっぱり高価ですよね。
 
そうではなく、普通にお安いローン無地。
奔走よろしく、ずいぶん色数が増えてきました。
 
もちろんリバティほどの針通りの良さや緊密さは望めませんが、それでもやっぱり折り込みやすく縫い易く、細かいパーツにはバッチリです。

レイチェルのキッチンノート

2019年2月2日(土) ブログ
attachment00_1656.jpg

ドラマも歌番組もバラエティもスポーツ中継も…すっかり卒業してしまった私ですが、ご飯時のテレビは観ます。 
特に楽しみにしているのが土曜日17時半からのTBS[報道特集]と日曜日18時半からのNHK Eテレの[レイチェルのキッチンノート]
 
[報道特集]の方は ときどきあまりにも深刻な問題に ご飯がいただきにくい時がありますが[レイチェル…]の方はいたって快適。
 
元気で可愛いイギリス女性、レイチェル・クーさんがこれまた メチャ可愛いキッチンで軽快なおしゃべりと共にパッパ、パッパお料理を作っていかれます。
 
とってもチャーミングな彼女、自身
「私はマレーシア人の父とオーストリア人の母のもとに生まれ」
と書いておられるようにちょっと東洋的エキゾチックな雰囲気もあり、とても親しみ易いのです。
 
お洋服も いつも可愛く、使う、ちょっとボロボロのホーローのボウルや、箱から取り出した長い柄のマッチを(シャー!)と擦ってガスコンロに火をつけるところが私のツボです😅
 
芸術大学出身らしく絵も上手。
お料理は自作を考える時も、旅先で出会ったものも水彩絵の具でノートに留めます。
 
なにか世の中、不穏に滞っているような気がする時も彼女の番組を観るととても明るい気分になります😊
 
そんな彼女の本が2冊、ゆう風舎にやってきましたよ。
 

ブルー系ばかりで

2019年2月1日(金) ブログ
attachment00_1655.jpg

ウー、今年も2月になってしまいました。 
作品展、今年の[布と糸でつくる夢展]は5月2日の木曜日からです。
 
去年は明るい色のリネンを土台にして たくさんの子どもたちを各教室に描いた作品。
その前は春の村の様子…
 
どうしても春に向かって明るい色調のものばかり作りがちなので、今回はちょっと違う雰囲気のものを…って考えました。
 
学生時代に初めて岩絵具を使って描いたのも二階の窓から見える屋根、屋根…
夜の景色でした。
 
藍色の中に黄色やオレンジの窓の灯りが、という風景が好きです。
 
まだまだ途中ですが、これを見たIさんが、
「先生には、珍しく人が居ない風景なんですね!」
と驚いて下さいましたが いえいえ、これから人物は少なからず登場します😅
 
ちなみにIさんは人物の無い風景の方が好きだそうです。
 
人それぞれですね。

« 前ページへ