烏頭尾先生

2024年2月29日(木) ブログ

烏頭尾先生は大学時代の恩師です。

その頃は助教授成り立てで、若々しく、失礼ながら「画材屋さん」と間違ったくらい気さくで謙虚な先生でした。

恐れ多くも結婚式にまで臨席して下さったくらいです。

そんな烏頭尾先生、今も現役で創作活動を続けておられます。

御年92歳、創画会の重鎮として活躍中。

そんな先生から個展の案内状、招待券まで同封していただきました。

以前あべのハルカスで開催された時は伺えなかったので昨日、定休日、つれあいが名古屋近郊にある名都美術館へ出かけていきました。

私は大阪に用事がある日だったので残念ながら。

烏頭尾先生の日本画の主題は「鳥」そして故郷であり、ずっと住み続けておられる飛鳥の風景です。

長年の人生、画業の中でそれらのモチーフはどんどん変化し、いわゆる無駄なものが剥ぎ落とされ、朦朧とした心象風景に昇華しています。

各々の作品をご紹介できませんが、先生の「挨拶」文の一部を載せさせていただきます。

「2022年に卒寿を迎え、更なる表現を求めての絵仕事が続くことに感慨無量です。

長い画業の間で、ありがたい出会いが多くあり、今の自分を熱くしています。

人生の中で『如何なる人や物と出会うか』がとても大切な事ですが、少しでも多くの生命をいただければ、更なる出会いが確実に重ねられるのです。だが、それぞれの命に限りがあり、会者定離の理はせつない事実です。

中略

振り返りますと 鳥たちと出会い、いつしかその鳥が風景の中を飛び交い、そして見えてきた風景は私の生まれ育った飛鳥京から古都藤原京・平城京・平安京へと広がり、其処に見事なまほろば感と風土感に魅了されました。

さらに描いてきた背後には、先の大戦の戦前、戦中、戦後の激動の時代が影を落とし込んでいます。

その事から出会った『風土が色彩を与え、描いた時代が作品に形を』与えてくれたようです。

私の中では残された時間も少なくなりましたが到達すべき憧れの日本画とはいかなるものかと卒寿を迎えてもまだ道遠しの感なのです。」

そっかー、やっぱり芸術の道って果てしないからこそ楽しいのですね。

こりこりセーター

2024年2月27日(火) ブログ

最近、何をしても肩がこり、、、ってその「こり」ではありません。

その昔、私は初めて雑誌[毛糸だま]を知って、感動、次々に凝ったセーターを編んだものです。

[毛糸だま]は言わずと知れたヴォーグ社の編み物の月刊誌です。

それまで、アランはもちろん、フェアアイルや畦編み、といった伝統的だけどオーソドックスなニットしか編んだ事のなかった私はこの雑誌に載っている作家さんのこりにこったオリジナルのセーターにいたく感動しました。

下田直子さんの分厚い作品集も2冊購入したり。

ところが編むのは楽し、でも仕上がったものはなんというか、モデルさんにこそ似合えど、チビで昭和顔の私にはどうもしっくり来ず…いわばセーターばかりが主張します。

そしてセーターを入れるケースはどれもパンパン、貰って下さる方に譲ったり。

このセーターは最近思い出してケースの底から出し、若いTsさんに貰っていただきました。

上背もあり、スマートなTsさんだととってもさりげなく着ていただけて素敵に思いました。

このTsさん、編み物は初心者なのですが、書道の方ではナカナカの人なんですよ。

雅号もお持ちで今も原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)で開催されている県展でも特別賞に輝き、展示されています。

ご興味のある方、近くの方はぜひ…

可愛い布

2024年2月26日(月) ブログ

また可愛い写真が届きました。

ちっちゃい子用のいす?

よく見ると 先日新米ママのNちゃんが買って帰ってくれたオックスフォードのプリント生地です。

(Nちゃん、スゴイきれいに❗️)

と、思ったのですが、これは子育てサークル、ボランティアの方が牛乳パックを組み立て、布を貼って完成させて下さったそうな…。

ホワホワする話題ですね。

その方等が

「可愛い布ですね、どこでみつけたの?」

と、言って下さったそうな😊

そうなんです。

春に向けてのゆう風舎には可愛い布がたくさんありますよ。

 

今朝も ずーっと使っていた白いカットボイルの布3種、ドットが小さいのと中くらいのと大きいのと…無くなって来たので久しぶりに卸屋さんに注文すると…なんと廃盤になっていた💦💦💦

布見本にこんなポップが貼ってあります。

「この商品は、京都桂川水系の天然水で、染色、水洗、湯洗加工をしています。

熟練職人の手によってしわを付け、天日干しで自然乾燥させることで、機械加工よりもしわが取れにくく、高級感ある風合いを実現しています。」

💦🥲💦🥲

そんな職人さん達が高齢になって辞めていかれたのでしょうか?

後を継ぐ方がなかなかおられないのでしょうか?

 

先日も長い間、キルト綿等でお世話になっていた大阪の問屋さんが

「4月で廃業することになりました」

というご挨拶をいただきました…

皆さーん、頑張って手作りしましょうね!

布の持つ魅力は永遠です❗️と、思うのですが…

壁と屋根

2024年2月23日(金) ブログ

今日は祝日なのに打って変わって寒い日。

雨もまだ続いています。

そんな日でも、やはり入園入学ものの布や材料を買いにいらして下さる方はお元気です。

Kさんは数ある手芸店をすっ飛ばして伊丹市から来て下さるのですから頭が下がります。

でも今日はいつも運転をして下さる旦那様と鳥取までドライブとのこと、素晴らしいです。

さてさていろんなバッグを縫ってくれているTさんの新作ドールハウス、昨日進捗状況を見せてもらいましたが なかなか素晴らしい屋根と壁が出来ていて嬉しくなりました。

この間、小片に試していた、いろいろな布製の屋根と壁。

すっかり家を覆っていて迫力が出てきました。

次は内装や家具を思案中✨

飾り方

2024年2月22日(木) ブログ

Nさんがコツコツと作った100個以上の布製の桜、オーガンジーやリボンを使った深いブルーの地に全部縫い付けられました。

いろんな色や柄のピンクの布で丁寧に作られた立体的な桜の花。

Nさん曰く

「どの花も咲いて欲しいから…」

と、わざと蕾や一つの花弁だけ、というのは無いのです。

幼稚園の先生であるNさんの想いがぎっしりと詰まっています。

ふんわり渦巻いたブルーオーガンジーの周りに付けられた全体の感じもいいのですが、傍らで作業を見てこられた旦那様が

「立体的に展示した方がいいのでは?」

と提案。

以前の「百合」の作品でも見事な構図を提案して下さった旦那様です😊

もちろん、作品展の時にはより美しく、効果的な形で展示したいと思います。

とうとう完成

2024年2月20日(火) ブログ

[リネンの汽車]、完成しました!

ミシン隊のTさんと手縫い隊のOさん2人の力作です。

昔は独りで作った、だなんて 今となっては嘘みたいです。

でも、とにかく作りたい気持ちが盛んだったのですね。

そう言えば、布製の、壁がパタンぱたんと倒れるおもちゃ用ドールハウスも作ったなあ。

若かりし頃です😅💦

この汽車、ママやバァバが作って下さるにもかなり大作、と言えば大作💦

でも、作るのは楽しいし、手触りはいいし、たぶん、きっと子どもちゃんは喜んでくれそうな…

もちろんキットなのですが、16個も要る車輪用の木ボタンがまだ未入荷なのでネットショップデビューはもう少し後になります。

図書室に

2024年2月19日(月) ブログ

ときどき聴くネット番組[エア・リヴォリューション]では島田雅彦さんや白井聡さんが文学者のゲストを迎えた時、大江健三郎さん、三島由紀夫さんとか、私の読んだことのない巨匠の作品の話をして下さり、

(あー、それなら一度私も一念発起して読んでみたいなあ)

と、思うのですが実際はどんどん貸して下さる現代の若手作家の本を読むのに時間を取るのでそんなのを読むのは一生無理かなぁ、と思ったり。

と、その若手の「今」の本もことほど左様にとっても面白く魅力的なのです。

今の現代を生きる、どこにでも居そうな人、少し生きづらさを抱え、社会の片隅で、それでもなんとか…と踠く人の心情と生活、そして「希望」を描いてあって。

2021年本屋大賞第2位!

青山美智子さんの[お探し物は図書室まで]も本当に良かったです🩷

一見、愛想の無い、風変わりな司書さんが なんともイイのです。

 

図書室、と言えば れいの写真整理でこんな物が出てきました。

なんだか縁が焦げてしまっていますが 私にとってはとても大切な思い出です。

高丘東小学校の図工室は体育館の下にあって、向かい側は図書室でした。

親しかった図書室担当のM先生から

「壁に貼る、何か良い言葉を書いて」

と、頼まれ作ったポスターがこの2枚です。

どこで探してきた言葉だったか?すっかり失念してしまいましたが、とても好きな言葉です。

「海のむこうのくにぐにの

かわったことや ふしぎな話

本をひろげれば とび出して

あの夢 この夢 えがきだす

『どくしょはいいな』

本はせかいを かけめぐる」

 

「歴史でときを ひもとけば

すぐれた人の きずいた道が

本の中から よみがえり

からだの力が もえあがる

ー読書はいいなー

本は時間を とびこえる」

汽車、もうちょっとです

2024年2月17日(土) ブログ

久しぶりに青空がきれいな日。

もうすぐ1歳になるHちゃんが2週間ぶりに来てくれました。

バァバ作のホットケーキでいつも遊んでいるそう。

でも、いつかホットケーキは卒業して乗り物とかに興味を持つかな?

そこで今度は 床の上に広げてその上で遊ぶ地図仕立てのプレイマットを作ることにしました。

とても楽しみです。

道が出来たら、家や山やトンネルや乗り物、時間をかけて少しずつ、増やしていけばいいですね。

でも、先日からリニューアルしてもらっているこの汽車セットはかなり時間かかりそう💦

貨車に乗っけた木材はウールで作ったのと同じ型紙でリネンで作るとちょっと細くなってしまいました。

それで型紙を大きくして作り直してもらいました。

機関車もずいぶん出来て来たのですが、車輪作りがまだまだあるのですよ😅💦

さをり織り

2024年2月15日(木) ブログ

かぎ針編みのボレロを編み終えたOさん。

あまり日にちは多くありませんが、タピスリー作りを始めました。

下描きをして土台に写して、布を決めて型紙を切って…という作業をあまりしなくてもよい絵キルトだってあるのです。

その時、一番大切なのは材料です。

魅力的な材料があればバッチリ👌です。

Oさんは元々、豊富な手芸材料、布も糸も素敵な物をいっぱいお持ちです。

どこかに出かけた際、(何に使うか?)を決めないまでも (イイな)と思ったものは買っておかれます。

でも家にしまったままでは宝の持ち腐れ。

今回は以前姫路で催された「さをり織り」のワークショップでもとめた小布を使って町の風景を作ることにしました。

色とりどりの糸で織られたさをり織りはたとえ切れ端でも圧倒的な存在感を放ちます。

家の形にして並べてみると本当にかわいい🩷

長いこと箪笥に入れていた材料が生まれ変わりますね!

布の汽車

2024年2月13日(火) ブログ

以前作ったもので、やっぱり「好き」と思うものはリニューアルしてみたい気持ちに駆られます。

今や、すっかり手の慣れたスタッフさんがいてくれるとそれが叶います。

子どもさんが大好きな汽車ぽっぽ。

ぬいぐるみで優しい手触りに作ればどうかな?と木製のミニチュアの汽車をモデルに

(あーでもない、こーでもない)と苦心して作った布製の汽車。

でもこれはウールなので小さな子どもの手にはやっぱりコットンがいいかな?

でもコットンだとはりが無いし…幸い近頃はいろんな色のリネンがあるのでリネンでリニューアルする事にしました。

手縫いにしてもミシン縫いにしてもウールより縫い易いか、と思います。

機関車の部分、貨車の部分…でもやっぱり16枚も要る車輪が一番大変かも?

Oさん、Tさんが頑張ってくれます😊

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