エステート
「エステート」とは「遺産」のこと。
2002年に書かれたという遺言状に添ってジョン・ブランカという弁護士と、ジョン・マクレーンというプロデューサー二人が[マイケル・ジャクソン・エステート]を運営しています。
当初は、遺言状そのものの正当性が、彼の遺族やファンの一部から疑われたり、すったもんだがあったようです。
しかし、結果的に、没後15ヶ月で エステートは3億1000万ドルの収益を上げ、2011年の年間売り上げでも、亡きアーティスト部門では勿論ダントツ1位、生存中のアーティストを含めても、U2についで2位。
遺族へもきちんと支払われているようで、
「ブランカ達はよくやっている」
という評価が定説になりつつあるようです。
生前からマイケルがコラボレートしたがっていた[シルク・ド・ソレイユ]の公演[イモータル]も大成功、日本にも来る日を心待ちにしているのは私だけではありません。
家族の心配もわからなくはありません。
生前、あれだけの辛苦を味わわされた彼と、彼の遺した3人の子供を必死に守らないと、って思いますから。
でも、こと[仕事のこと]となると、家族よりも、長年一緒に、あれやこれやディスカッションしながら、同じ方向を向いてやってきた、という〈仕事仲間〉の方が 実は嘘みたいに気持ちがピッタリよく解る、ということも、私にはよく理解できます。
[仕事]ではありませんが…。
旦那さんが、(どうしたものか?)と処分に困られ、私達に託された、亡きSさんの未完の大作のキルト。
もちろん、
(せっかくですが…)
と、お断りもできたのです。
でも、つい、この間まで一緒に頑張っていたSさん。
ずーと、いろいろな作品をディスカッションしながら、題材を決め、材料を選び、…。
この作品に込めた気持ちも手にとるように解っていて。
一緒に暮らされるご家族にも解らないことの一部が、(同じものを好き同志)には解ることがあるんですね。
そんなこんなで、皆、自分の作品制作だけでも大変な中、〈牛の歩み〉どころか〈でんでん虫の歩み?〉くらいの速度ですが、縫いつないでいます。
周りと、上から作っていかれたSさん。
上から3段目の部屋の中をチクチク。
縫っていると 不思議とSさんと会話が出来ます。
Sさんがしてほしそうなことも判ります。
これも大事なSさんの[エステート]です。















