高原ゆかり作品集 ~ 布や糸を絵具にかえて ~

18.2月・バレンタイン・デー 珍しくパリの雪・・・ [134×166cm]

絵具で絵を描くようにさまざまな布と糸を使って表現したい、といつも思っています。特に冬のヨーロッパの渋い色調を、しかも冬の部屋に飾ってもどこかあたたかさが感じられるような素材とテーマにしました。

◇第18回 ハンズ大賞(2003)入選作品◇

17.ディア・サンタ [56×78cm]

繊細なプツプツ模様の真っ白なカラミ織りの布を見つけ、それを雪景色に見立てて雪の中にポツンとたたずむレンガ壁の一軒家にサンタが少しアンティーク風のおもちゃを運んでくれる感じを作ってみたくなりました。ふわふわモヘアの毛糸や金色のキルト糸がきいています。ひいらぎの実は赤いウッドビーズで。

16.おやすみの前に [62×108cm]

もうすぐクリスマス…。外は冷たい北風がビュービューだけど僕が眠るまでお姉ちゃんが絵本を読んでくれるから。今日はサンタさんが世界中の子供達にプレゼントを配るためにする冒険の話。早くクリスマスが来ないかなぁー クリスマスは平和の象徴と思いたい、それでジョン・レノン作「イマジン」の一節をボーダーにししゅうしました。「想像してごらん 全ての人々が平和に暮らしている…と」

15.暖炉の前で [68×89cm]

外はしんしんと雪が降り積もっていきますが、部屋の中は大きな暖炉が赤々と燃えているので暖かです。寒い冬も、冬ならではの楽しみがいろいろ…。火の傍らで絵本を開くことも編み物も、熱いお茶も。編み針はつまようじにウッドビーズをつけて。

14.日曜日の午後 [108×97cm]

子供の頃、母が誰かからもらったという簡単なつくりの赤い屋根のドールハウスがあり、夢中でした。その当時でもデパートのガラスケースの中に緻密で不思議なミニチュア家具が売ってあり、欲しくてため息をついた思い出があります。今では手作りのドールハウスも幾つか持っていますが、キルトでもドールハウスの世界を作ってみました。

13.大きな木の下で [69×89cm]

ランチBOXやバスケットに焼きたてのパイやクッキーやドリンクをつめて、秋の一日こんな大きな樹の下で優しいお姉さんが本を読んでくれたら…。もちろん小さな僕も私もお人形もきちんと秋のファッションです。

12.秋のおくりもの [93×135cm]

夏が過ぎ、朝夕の風に “ 小さな秋 ” を感じると頭の中に “ カサコソ音をたてる落葉 ” “ つんつんした秋草のにおい ” “ 白いシャツにベスト ” “ 小花柄のワンピース ” いろいろなものが浮かんで来ます。それが “ 秋のおくりもの ” に感じられます。

11.プロムナード [172×122.5cm]

秋の壁を飾るタピストリーとして、自分の心にぴったりの風景を表現しました。屋根や壁にはプリントやチェックを配し、色づく木の葉はエンブロイダリーリボンを使用。黄色に色づくケヤキ並木のある、おしゃれな街の日曜日の午後です。

◇第17回 ハンズ大賞(2001)入選作品◇

10.移動図書館がきた! [177×159cm]

私の憧れの風景を、早春の壁を飾るタピストリーとして、布と糸で表現しました。様々な布を裁ちっぱなしにし、端糸をほぐしてフリンジして重ねていくことで、春の山の光溢れる感じを出しています。

◇第17回 ハンズ大賞(2001)入選作品◇

9.色づく街 [35.7×86cm]

イギリス旅行の楽しみは、大都会ロンドンも素敵だけど車をとばして田舎へ行って、車窓から見る景色はまるでそのまま絵本の世界です。ハチミツ色の石壁、つたのからまるレンガ、煙突のついた屋根、よく見れば1階は雑貨屋さん、パブ、そんな可愛い村の家々をいろんな布を使って楽しく並べてみました。土台はリネンです。ボーダーにはいろんなリバティプリントやチェックランダムにつなげて。

8.パディントン駅 [197×144cm]

人がさまざまに時を過ごす駅の光景を、いろいろな布と糸で表現しました。ロンドンを旅した時の新鮮な驚きをパディントン駅を舞台に、幼い頃から親しんだ絵本の主人公たちも登場させ、楽しんで製作しました。

◇第18回 ハンズ大賞(2003)入選作品◇

7.雨の遊園地 [140×92cm]

♪木立もブランコもメリーゴーランドも…♪子供の頃に口ずさんだ歌を思い出して作りました。晴れた日曜日、家族連れで賑わう遊園地ではなくて、人影もまばらなウィークデー、通学途中に遊園地を横切る子供達の頭にポツポツ雨が降って来ました…。

6.メモリー [70×59cm]

ひとつひとつがバラと、手紙文のような文字とがモチーフになったYUWAのノスタルジックなバラ柄を使って、なつかしい思い出、というテーマで作りました。セピア調の写真を思わせるような布を選んで、パッチワークのパターンとアップリケで作った写真を組み合わせました。戸外でスケッチ、温かいオーレで一服、大きなソファの上でお兄ちゃんに読んでもらった絵本・・・秋のある日の思い出です。

5.ガーデンウェディング [152×167cm]

バンサン作の「セレスティーヌとプラム」を読んでいると大きな樹がポツンポツンと植えられた広い果樹園のような所が出てきます。それを眺めているうちに「こんな所でガーデンウェディングがあったらステキだろうな」と思い、空想が広がっていろいろな登場人物が決まってきました。一生懸命花をつんで花嫁さんにあげようと頑張る白いエプロンの3人の女の子は同一人物です。

4.君は何してるの? [30×30cm]

フランス製のキュートなリネンのキッチンクロスを見つけました。赤いチェックのラインを生かしてさりげない作品を作ってみたくなりました。右下のフランス語は「君は 何をしてるの?

3.私のもなおしてね [150×147cm]

このお兄さんは独身です。もちろん恋人はいます。遠く離れた街にね。ときどき会いに行っちゃうけど。普段はここで私達の壊れたおもちゃやお人形を優しく一生懸命直してくれます。順番を待つあいだは、棚にある絵本を読んでてもOKよ。下にはきれいに直されたお人形達がいすの上で持ちぬしを待っています。でも棚の上にはまだまだ順番を待ってるお人形さん達がいっぱい…。

2.いつもの場所で [69×82cm]

学校帰り、いつもの公園のベンチ、やっと来た彼は荷物を置いて、又どこかへ行っちゃった…。心細げな少女の心のように色づき始めた木の葉が風の音をたてます。いつもの時間にいつもの場所を散歩するワンちゃんとはもう顔なじみだけど…。

※この作品は、中のだ円の部分のみキットとしてご用意できます。詳しくは、お問合せください。

1.朝のスクールヤード [180×180cm]

「日本にある多国籍児童の学校」という架空の設定で、一人一人の個性が生かせる世の中であってほしいとの願いを込めて作ったキルトです。服装にする布は一つひとつにこだわり、「その子らしさ」を考え選んでいきました。「世界に一つだけの花」SMAPの曲を聴きながら。

◇第19回 ハンズ大賞(2005)入選作品◇

子どものいる情景、昔の懐かしい思い出のひとコマ、または憧れの情景を四季の中で、表情豊かに、布と糸で表現したキルトです。

最近はリネンの色と風合いにひかれ、白やグレーという無彩色の麻地をキャンバスに、子どもの可愛らしさをひきたてる、赤や白や紺のギンガムチェックの服というような作風を楽しんでいます。

特に、お母さんが子ども部屋に飾るために作ってあげてほしいなと願うミニキルトや、子どもの大好きなおもちゃ等をモチーフにしたウォールポケットがマイブームです。

従来のアップリケの技法にとらわれず、表現したいものにピッタリなら、リボンやボタンコード、毛糸など自由に使って、さらにモチーフによっては縫いしろなしの切りっぱなしでもOKという楽しいキルトです。

高原ゆかり Profile

京都に生まれる。
教育系大学の美術科を卒業。

小・中学校の教職を経て、退職後、1992年夫と共に、絵本図書室、Cafe、雑貨ショップを兼ねた《 ゆう風舎 》をオープン。

子どもの頃から親しんだ絵本の楽しさを紹介しようと、店内でイベントを開催したり、自分自身の作品の製作活動の傍ら、パッチワークキルトキット製作にも励んでいます。

四季折々の子ども達の日常の一コマを糸と布で表現したり、ぬいぐるみにしたり・・・

パッチワークキット、手芸キットは、大丸神戸アネックス手芸売り場7Fにても販売しております。