お父さんの役目

2012年10月7日(日) ブログ
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風格のある旦那様は渋い配色のパッチワーク柄のシャツ姿。
麻なんだそうです。
レースのつけ襟を選んでおられる奥様に
「けっこう、いいんじゃない?」
と、優しい言葉…。

その奥様には
「先生がお店に立っておられるのは珍しいですね?」
と、声をかけていただきました。
いえいえ、日曜日はイベントではないかぎり(父ちゃん、母ちゃんの店)なんですよ。

そんな日曜日に店に立っていますと、本当に申し訳ないくらい、小さな子どもさんをお連れの若いパパママのご家族の様子が判ります。

おばあちゃんを含めてとってもきめこまやかに育てておられ、嬉しくなるような好奇心旺盛、しつけもきちんと…という子どもさん。

並べてある商品を手当たり次第に触り、放っておく子どもさん。
子どもさんだけであっちこっち、落ち着かなく動き回る…。

私は思います。
お母さんも勿論大切だけど、「お父さん」の役目ってとっても大事なんだな?と…。

子どもたちには幸せな人間に育って、結婚しても、一人で生きていこうと、人生の場面場面で素晴らしい人と出会って生きていってほしい。

子どもさんの様子で、なんとなく将来が見えてしまうのは私の驕りでしょうか?

ところで、またまた可愛いフランス製のポストカードがやってきました。
今度のは正方形。
キラキラも沢山ついて、なんだか贅沢なカードです。

白樺です

2012年10月5日(金) ブログ
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だいぶん、賑やかになってきたでしょう?

木をまつりつけたら、後は刺繍だけです。

この木、白樺ですよ(^-^)

信州の森の中にある雑貨屋さんて感じでしょうか?

実はこの白樺にするために[一発勝負の布(後で刺繍したりするのは面倒すぎですから)]、いろいろ考えて、実は少しもったいないことをしました。

数年前に購入したUSAコットン。
白地に黒の線描で可愛い子どもたちが柔らかく描かれたノスタルジックな柄がとても気に入って、バッグのキットにしたり、残りも大切に取っていたものです。

細い木ですから女の子もヨットも、柄はなんにもわかりませんが、
(これしかない!)
と、思いました。

まさかこんな使われ方をするとは、布自身も思っていなかったことでしょう。

ごめんね。

でも数十本、信州から苗木を買ってきては植え、どうしても根付いてくれなかった白樺(とっても立派に育っておきながら、結局カミキリ虫にやられてしまったものも2本あります(>_<)) 思い入れたっぷりの木をお気に入りの布で作るのもいいですよね? 細い木なので裏に接着芯を貼って切りっぱなしにしました。

挿絵画家

2012年10月4日(木) ブログ
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火曜日までキルトの作品展をしていた絵本図書館。
来週木曜日(10/11)からは[名作しかけ絵本展]を開催します。

なので、今は必死で準備中。
今週は絵本図書館は休ませていただきますが、ごめんなさいね。
もちろん、購入される絵本については対応させていただきますのでね。

[名作しかけ絵本]って?
という詳しい事はまたもう少し後に紹介させていただきますが、バタバタ毎日を過ごしているうちに、新しい本もいろいろ増えています。

毎日が矢のように過ぎていき、まさしく
「少年老いやすく学成り難し」
ですよね。

少し前から気になっていて、ゆっくり見たいな、と思っている数冊の画集。

20世紀初頭に花開いた挿絵の黄金時代に活躍した画家たちの優雅で繊細な女性の絵。
当時の流行のファッションに身を包んだ細身で10等身くらいの魅力的な人の絵が満載です。

誰か?こんな絵を参考に絵キルト作らないかなあ?
あの人はどうだろ?
この人はどうだろ?
妄想が広がります。

布の色

2012年10月3日(水) ブログ
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だいたい1ヶ月に一度、有輪商店の営業マンが、重たい布見本を携えて来て下さいます。

月曜日の夕方いらして、注文した反物が少し、届きました。

この(少し)は近年、本当に(少し)になってきました(>_<) もちろん、 (素敵な布があれば買おう!) と、待ち構えているわけですが…。 有輪さんは本来、(バラ柄大好き)の先生やお店御用達なんだそうです。 10何年前にバラ柄が出始めた頃はなるほど夢中になって買ったものです。 でも、こう毎年毎年、 (どこが違うのかな?) と思うようなバラ柄ばかりで全然新鮮味がなく…。 スッキリした花柄やもう一工夫してほしい、と言い続けています。 そして何より!有輪さんだけではなく、日本のメーカーさんの布は総じて色がイマイチです。 [リバティ]が再認識されようが[キャス・キッドソン]が売れようが、相変わらず、ぼんやり濁った土色を混ぜたみたいな色を重ねてあって気分が上がりません。 ビビッドだったり、明るければいい、というのではありません。 あまりにも毎年毎年変化がないので、 (私がオカシイのか?) と思うくらいですが。 でもやっぱり、パリの子どもたちの写真なんか見ると勇気百倍。 (やっぱりほら!) どうか、どうか日本の染色工場さん、素敵な色合いを研究して下さいね。

最終日

2012年10月2日(火) ブログ
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6日間に渡ってさせていただいたIさん、Kさんの[布だいすき二人展]

今日4時、無事に終了しました。

台風の影響の雨にも見舞われましたが、最終日は爽やかな秋晴れの下、沢山のお客様に観に来ていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

綺麗なお花もいっぱいいただきました。
ちゃーんと、作品と一緒に車に乗り、それぞれのおうちでもうしばらく良い薫りをさせてくれるでしょう。

本当に皆様、ありがとうございましたm(__)m

やじろべえメガネ

2012年10月1日(月) ブログ
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GOOD DESIGN AWARD
「グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。
デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。
これまでの受賞件数は38000件以上にのぼり、受賞のシンボルである[Gマーク]は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています」

その、[2012グッドデザイン賞]の一つになんと我らがT君が作った眼鏡フレーム[やじろべえ]が選ばれたのです!

午後のお客様も一段落、明日のケーキの下準備を、とキッチンに立っていた時、静岡に住む学生時代の友人Mちゃんから弾む声で電話がありました。

すぐに私も、弾む声で連れ合いに報告、T君に電話をかけ、他の友人何人かにメールで報告。
何人かから弾む文面の返信がありました。

皆が(弾む)理由があるのです。

このブログでもときどき紹介させてもらう、福井県でお父様の眼鏡工業を継いで頑張っているT君。

不況や近隣アジア諸国の工場による安価な眼鏡フレームの台頭。

かつてはトム・クルーズが映画の中でかけたメガネを製作したT君もいろいろ考える昨今だったに違いありません。

そしてそんな中で倒れた去年暮れ。

心臓の大手術をして奇跡的に生還できたことは、このブログでも書かせていただきました。

「命拾いしたのは何かやり残したことがあるからでは?」
粋な看護婦さんの投げ掛けです。

体調も戻ってきた春、じゃあ、と応募する決意をしたそうです。

シンプルなフォルム、使う人の身になったT君らしい優しいつくり…。

ユーモラスな[やじろべえメガネ]は見事、[グッドデザイン賞]に選ばれたのでした。

サイトで他の受賞作を見てビックリ!
ジョンソン&ジョンソン、貝印、YKK、ソニー、ヤマハ、トヨタetc.
そうそうたる企業が名を連ねています。

奥さんと二人三脚、コツコツとやってきたT君の努力が報われた気がして…

それで皆、事実の5倍くらい嬉しいのです(;_;)

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