クッタリ・リネン・リュック

2013年3月5日(火) ブログ
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この可愛い麻のリュックはKさんが孫のO君のために作った、作りたてホヤホヤのもの。

ゆう風舎のキットをちょっとアレンジ、そのアレンジでグッとオリジナルなイイ感じが出ていますね(^-^)
Kさんが選んだアップリケパーツはレッスンバッグとお揃いの〈ライオンのぬいぐるみ〉
今回はちょっと拡大コピーして、手持ちの布で。

そして又々O君の絵をシンプル・ステッチ。
でもでもKさん。
これはO君、2、3才の頃の絵でしょう?
今や、立派な幼稚園児のO君、描く絵が違ってきてるよね〜。

100%リバティ

2013年3月4日(月) ブログ
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季節柄でしょうか?
最近は
「初めてなんですが出来るでしょうか?」
と、産まれてくる我が子のためのベビーキルトや、保育園へ行く子にもたせるぬいぐるみ、又は結婚式を迎えるお友達のためのウェディングボードとか…
お問い合わせをいただきます。

「針を持たれたことがあれば出来ますよ。サポートはいくらでも…」
とお答えするのですが、ぜひ(最初の一歩)を踏み出してほしいなあ、という気持ちでいっぱいです。

ところが、コットンタイム編集部へ問い合わせがあった、
「いつもアップリケには厚紙を入れて作るんだけど、(私の作品の)水着のあの細い肩紐はどうやって??」
という質問には正直ビックリしました。

もちろん、(こうやらなければいけない)という決まりがあるわけではありません。

ただ私のアップリケの場合は厚紙の型紙をアイロンで…というふうにするのはとても無理で。

布の表側に型を写して、縫い代に切り込みを入れて、針の先を使って折り込んで…という方法が、慣れれば一番やり易いように思います。

それにしても小さすぎた我が今年の作品…。

人物に取り組み始めるとツラーイ!

キットではないですので気は楽ですが。

とにかくどんな布を使ってもいいのですから、必要に応じて大、中、小、極小、極極小…のリバティの箱をひっくり返して(合う布)を見つけています。

リバティ・タナ・ローンには無地もありますが輸入品も含めてもそんなに色数はありません。
そこで小さいパーツにはプリントの一部をなんとか当てはめます。
縫い代にはもう違う部分が入ってしまってもいい、という具合です。

ケーキの箱を下げて帰っていく男の子は全身リバティ100%です。

とにかくリバティは色の良さもさることながら、布の品質がピカ一なのです。

針通りがよく、しんなりしていて、どんなに小さな縫い代の重なりでも、針の先で折り曲げて
「そこにいてね」
と言うと、ちゃんと折り曲がったまま、そこにいてくれます。
他の布みたいにヒゲがピンピン…あまり出ないのですよ。

まだ下半身しか出来ていないお婆さんの細い足も、リバティならなんとかなるんです(^^;

シルク2

2013年3月2日(土) ブログ
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お孫さんのために何か作ってあげよう、とよく布を買いに来て下さる姫路のお客様。
「これが出来たんですよ」と見せて下さいました。

授乳中のママのための前ファスナーのワンピースと2才のお孫さんのワンピース。
2才のお嬢ちゃんのはデイジー模様の綿麻によく合うYu’sのファスナーをつけて…。
可愛く使って下さって嬉しいです。

ところで、先日テレビて放映されてた[シルク・ド・ソレイユ]の練習風景を観て、やっぱり(マイケル)を感じたIさんがブルーレイに録画して持って来てくれました。

あれは[地球イチバン]というNHKの番組、2回に渡って放送されたものだったんですね。

もちろん今回のは「イモータル」には全く関係なく、体操選手という元アスリート二人がシルクの(アーティスト)となっていく様を覗かせてくれた内容だったのですが、コンセプトもメッセージも完全にマイケルにダブりました。

「夢と魔法の世界へ観客をいざないたい、そのための努力」
「限界は自分で作ってしまうもの」
「何より自分が自信を持って楽しんで演じなくては観客を楽しませることはできない」
「指導する時も相手への思いやり、リスペクトを欠かさない」
などなど…。

まさしく「これだ!(This is it!)」
って思いました。

それにしてもハズカシ、ハズカシ(>_<) 先日のブログで[シルク・ド・ソレイユ]をフランスのサーカス団だなんて書いてしまって…。 つい、フランス語なのでフランスか?と(>_<) 本拠地はカナダのモントリオールだったのですね。 そういえば、カナダの一部もフランス語圏…。 今や幾つものグループがあり、「世界一のサーカス」と言われ、世界中の人が公演を望むシルクの、その始まりは一人の男性だった、という話も感動的でした。 体操のコマネチ選手たちで盛り上がったモントリオール・オリンピック。 でも実は、モントリオールはオリンピックのために莫大な借金を抱え、終わった後は経済が行き詰まり、街も人の心も荒廃していったのだそうです。 そんな様子を見かねた一人の男性(名前、忘れてしまいました)竹馬でながーい足を演出、シルクハットに燕尾服で旅をし、人々の笑顔を獲得していったのだそうです。 次第に人が集まり、テントを張り… 動物を一切使わない、人間の身体と感性の可能性を信じ、 「No Limit」 を合言葉に…。 今のシルクに至ったそう。 番組の出演者が言っていた「(シルクのショーを見終えると)人間って素晴らしい!」 「自分も何か、頑張ろう」 と、思えるのが何より嬉しいですね。

カミーユ・クローデル

2013年3月1日(金) ブログ
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超有名なブロンズ像「考える人」の作者、ロダンを知らない人はまずおられないでしょう。

でも、「カミーユ・クローデル」の名をご存じない方は結構多いのでは?

私も今から25年前、大阪の梅田大丸で催された[カミーユ・クローデル展]を観るまではぜんぜん知りませんでした。

一時は忘れ去られ、今は「20世紀最大の彫刻家の1人」と称えられるフランスの女流彫刻家です。

とても綺麗な人で、ロダンの弟子であり、愛人でした。

と、ここが彼女の悲劇なんですね。

自らの才能も素晴らしかったのに、力仕事が要る芸術でもあり、当時の社会では完全に男社会だった彫刻の世界で、ロダンからも独立しようと研鑽し、又、独占したくてもそれは叶わないロダンへの愛の苦しみ…
その両方との闘いからとうとう精神に異常をきたしてしまって最期は精神病院で孤独に亡くなった人です。

ちなみに弟さんはポール・クローデルといって有名な詩人だそう。

ロダンの作品のスケールの大きさ、深さに畏敬の念を抱いていた私は
(そんな人がいたんだ…)
と、とっても興味を持ちました。

作品は…なんとも!素晴らしかった!
彫塑という表現方法で人間の(感情)というものをこんなに鮮やかに流麗に表せるものなんだなあ、と…。
ロダンとは又違って、まさしく〈女性〉が作った作品。

ロダンに対する愛と、苦悩、いろんな意味で(自立したい)という葛藤を、観た人は強く感じたと思います。

本国、フランスで見直されたからこそ、日本にも来たわけでその次の年、イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー主演で映画も作られました。

美しく儚げで、又狂気を演じたらピカ一といわれるアジャーニの渾身の演技。
ハリウッド映画とは違って、静かで画面も暗かったけれど忘れられない映画です。

さあ、そんな写真集やパンフレットも並べた3月の絵本図書館。

ぜひ、手にとって、観て、知っていただきたいなあ。

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