今日は朝からソワソワ。
そして いつにも増して(ちゃんとしよう)と家事も仕事も・・・
それもそのはず、昨日の深夜に放映された【鬼滅の刃 遊郭編】最終回の録画を今晩観たいからです(;^ω^)
観る前からネットからいろいろ情報は入って来ます。
この最終回の大目玉、上弦の鬼の妓夫太郎と堕姫の兄妹の悲しい過去が描かれるのですが 皆の期待通り、というか声優さんの名演によって期待以上だったようです。
ところで去年、アニメでは飽き足らず、原作を大人買い(でもなかった)して読み進むうちに 期せずして思い出したのは小学生の頃に読んだ山本周五郎さんの[赤ひげ診療譚]や[さぶ]の世界でした。
世の中の片隅に追いやられて赤貧と差別の中、それでも懸命に命を繋ぐ生活…
生まれて来た環境によってどうしようもない運命を背負わされる人々の物語。
もう一つ、どうしても忘れられない愛読書だったのは、10歳の在日韓国人、安本末子さん(日本名)が書いた[にあんちゃん]です。
これは二木てるみさん主演で当時映画化までされたので ひょっとしてここを訪れてくださっている皆さんの中にもご存じの方がおられるかもしれません。
末子さんのご両親は亡くなっており、1番上のお兄さんが働いてなんとか暮らし、2番目のお兄ちゃん、たぶん2つくらいしか離れていない、そのお兄ちゃんの呼び名が「にあんちゃん」なのです。
貧しい貧しい暮らしの中、たまたま小豆が少し手に入り、にあんちゃんが炊いてくれたおぜんざい。
お椀は一つしかなく、末子さんとにあんちゃんはアルミのお弁当箱に入れて食べて…
でも「おいしくて、おいしくて…」と書いてあったのが忘れられません。
今でも、おぜんざいを炊く度に思い出します。
「末子さんたち、今はもっとよい暮らししてはる?」
と心配で何度も聞く私に
「うん、本も出たし、大きくなって3人ともきっと・・」
と母が答えていたのも思い出です。
長くなってしまいましたが 私が何を言いたいのか、と言えば[遊郭編]を観た全国の方々の多くの方が たぶんご存じの筈のない世界、暮らしを理解し、共感の想いを素直に綴っておられることです。
やっぱり素晴らしい作品というのはちゃーんと伝えられるものですね。
アニメ制作の方達、渾身の演技の声優さん達、本当に素晴らしい。
でもやっぱり私は原作者の吾峠呼世晴さんが凄いと思います。