小さいお客様

2009年10月25日(日) ブログ
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若いお母さんに連れられてドアから入ってこられた小さな姉妹。
3才くらいの妹さんは終始ニコニコ。
私にも愛想をうってくれます。
手芸品を見ておられるお母さんの傍らで、二人はちょうど目線上にある、小さな棚を物色。
ところが、万が悪いことに、二人が同じく気に入ったメモ帳が、たった一つしか残っていません。
エリック・カールさんの小さなメモ帳。
なるほど、赤い苺やリンゴが描かれたページはクルクルと可愛いスカラップになっているし、そこをめくると、グリーンの[はらぺこあおむし]がいて…なかなかのスグレ物です。
最初にみつけた妹さんはまたまたニコニコ。
それからが大変。
お姉ちゃんは残念な気持ちと、たぶん何かプラスアルファの感情があったのでしょうね。
すっかりへそを曲げてしまいました。
「一緒に使おう」と妹嬢が慰めようが、他のいろいろな物を見せようが ダメです。
しまいには敷いてあった私のキルトに顔を伏せてしまいました。
困ったお母さんが気の毒で、なんとか誘導して、日曜日はお休みの絵本図書館の入り口で、何か欲しいものをみつけられないかな?と思いましたが、機嫌を直す訳にはいかないようで…。
傍らでは又、妹嬢が、ちょうどよい高さに置いてある、玩具のピアノをポロン、ポロン。
(せっかく、こんなとこへ来たのに、なんでこうなっちゃったんだろ?)
と、お姉ちゃんは自分のボタンの掛け違いに腹立たしかったのでは?
でも、プライドがあるもん、今さら、違うものを買ってもらう訳にも…?
なんだか、気の毒でしたが、私が違うお客様にかかっている間にお母さんに連れて出されてしまいました。
でも、わーわー、泣くわけでもなく、妹のを取り上げるわけでもなく、エラかったよ。
又、いつか、さっそうと仕切り直して来てね。