MOONWALK

2009年11月29日(日) ブログ
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ちょうど一週間。
毎日30分ずつ、読んで、とうとう読み終えてしまいました。
私は
「一行、一行いとおしんで読んでいます」
と書きましたが、編集者のあとがきによれば この本の完成までにはなんと4年もの歳月がかかったとのことでした。
当然といえば当然ですが、レコーディングやコンサートの合間をぬってMJが机にかじりついて書いたのではなく、口述筆記です。
それでも何度も何度も話し合いや推敲を重ね、始めから
(自身の本当の姿が解ってもらえる)
と乗り気だった彼が、いよいよ発売を待つばかり、となった時期に 急に気が変わり、発売に難色を示した、という事実…。
編集者は頭の中、真っ白になりながら
(きっと、ここまで自分の人生や考えをさらしてしまうことに、不安を持ったのでは?)
と推測し、説得したようでした。
そのくらい、彼の正直な、率直な気持ちが語られています。
読んだ私はとても満足しました。
彼が、思っていた通り、いえ思っていた以上に 謙虚で深い愛情を持った、ある意味でとても(普通な)健全な若者であったこと(この本が書かれたのは彼の20代後半)が確信できたからです。
その上に、彼はディズニーやチャップリンを愛し、尊敬し、[E.T]や[スターウォーズ]の大ファン!
絵画が大好きで、一人っきりでシスティーナ礼拝堂の天井画を描いたミケランジェロに畏敬の念を抱いていたこと、クラシック音楽も大好きで…。
でも、全体を通して一番、強調していたと思えるのは(自身の仕事への思いを除けば)子ども達への愛と信頼でした。
この頃にはまだ彼自身の子どもはいませんでしたから、勿論世界中の子どものことです。
本当にどこかの文部省や教育委員会に行って話して聞かせて欲しかったと思います。
そう、実際に彼はイギリス、オックスフォード大学で講演をしていますよね。
次に私が待っているのは、それが書かれた本です(^-^)

うちのスタッフさんの間では
「先生の熱、いつ冷めるんやろね(^_-)」
とささやかれてるみたいですが、そういうもんじゃありませんよ。
だって、ディズニーやモーツァルトやミケランジェロの芸術はいつでも心を豊かにし、活力をもたらしてくれるのですからね。
MJは 私にとって、そういう存在になりました。