10年目に

2020年11月26日(木) ブログ
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「10年目に届いたんです」「え?なんのこと?」
 
信州は軽井沢での結婚式を終えて、お土産を持って来てくれたTさん。
軽井沢土産と共に 何やら曰く付きのバウムクーヘンとパンを手渡してくれました。
 
伺うとビックリ。
今は鎌倉市在住の男性、多以良さん。
元競輪選手だったのに事故で生死の境を、そして奇跡の回復はあったものの、幾つかの障害が残りました。
リハビリのつもりで始めたパン作り、お菓子作り、周囲に喜ばれたのをきっかけに奥さんの協力のもと、一日に数個だけ心をこめて作るパンやケーキがいつしか有名になって、注文が多数…
今や17年待ちなのだそうです。
 
Tさんはテレビで知り、共感して注文。
それが10年前だったそうです。
 
そんな貴重なものを…
遠慮したのですが
「二つ注文していたので。皆さんで食べてください」
とTさん。
 
Tさんと一緒にキルトをしている皆さんといただきました。
確かに丁寧に焼かれた優しい味のバウムクーヘン。
事情をご存知の方も何人かおられました。
 
私は何も知らなかったもので、「お菓子」と人との素晴らしい関係を改めて教えていただきました。
 
行動力があって、しかも律儀なTさんに感謝です。