出逢い③大正の夢と風

2023年8月1日(火) ブログ

Facebookなんかを見ていると 熱中症予防には もちろんこまめな水分補強と、それと「朝ごはんをちゃんと食べること」と、よく出てきます。

私の場合は朝食大好き人間、ですが、皆さんはいかがですか?

と、言うか私達世代よりも若者や子どもが心配ですね。

美容師さんも「朝は食べられない」って普通に言ってらしたけど…

 

ところでそもそも文化学院って?

子どもの時から何となく耳にしたことはありますが 関西に住む私達にはあまり馴染みの無い、特別な学校というイメージです。

「紀州の資産家として育ち、若い時から油絵を描き、陶器を作り、欧米の生活様式を学んで来た西村伊作(1884〜1963)が理想的な学校を創るという夢を持って、友人だった与謝野寛、晶子夫妻や石井柏亭等と1921年、東京駿河台に 自由と芸術を求め、文化学院を開校しました。」とあります。

特にきっかけとなったのは長女アヤさんの小学校入学をきっかけに 我が子を封建的で形式を重んじる学校に行かせたくない、と言う気持ちだと言うのです。

伊作のこんな言葉が残っています。

「愛すべき少女諸君よ。

時代の進歩はわが日本をも推し進めてよりよき日本の少女を作らうとして居ます。

虚礼は古い日本に残して棄てませう。

新しい我日本の文明はもっと快活な自然な動作を要求します。

登校の際あの形式計りの門の前へ並んでわざとらしいおじぎや譲り合いのためにひまを潰さず、自然に水が流れる様に先の者から無邪気に門を入ったらどうです。

文明人のあいさつはもっと軽快で親密なものです。

心にもないうわべの形式に生きるのは悲しいことです。大正8年10月20日 西村伊作」

自然な教育、質素でも美しい生活、これが伊作氏達の思想であり、学院の教育者たちも職業教師ではなく、教育には素人、でも文学、芸術各分野で活躍するそうそうたる人物達。

卒業生の中にも有名人が多く…

(つづく)