くるみボタン

2010年4月15日(木) ブログ
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子供の頃、母が作ってくれる洋服に 同布で作られたくるみボタンをつけてもらうと とても特別な感じがして嬉しかったものです。
子供心ながら 手間がかかって贅沢なもの、と思っていたわりには
「あ、そう?それでいいん?」
と 母はなんだかホッとした様子。
その理由が大人になってからやっとわかりました。
ボタンって1つが結構高価なんですね。
しかもその服によく合うボタンを探すのも一苦労。
なので、布を裁ってアルミ製の型に巻き付けて作るくるみボタンは安価に出来るんですね。
それでも、作り方、難しいんだ、と思っていました。
ところが、最近では少量ずつがラバー製の枠等と一緒にセットになっているものが販売されていて簡単に作れるようになっています。

素敵なカーディガンが出来ているNさんも、
「なかなか合うボタンがなくて…」
と、そのままにされていました。
「う〜ん、このカーディガンなら、皮製か木製のコロンとしたのがいいなあ」
手持ちのを探してみると、全然、数が足りません。
その時、ピン!ときました。
(そうだ!皮は無理だけどウールか何かでくるみボタンを作ってつければどうだろう?)
「タータンチェックがいいです」
というNさんのためにデッドストックの、古いホビーラの起毛チェックを出してきました。
早速作り出したNさん、初めてでも、コロンとうまく作れるくるみボタンに大喜び。
あっという間に7つ出来ました。
手編みカーディガンの上に乗せてみると…
まるで、ぬいぐるみに目をつけた時のように 生き生きとカーディガンが輝いてきましたよ。
チェックのいろんな柄が1つずつ違うように出るのが又楽しいです。