北斎

2010年4月18日(日) ブログ
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(しあわせな気分)でないとなかなか手作りは楽しめないかもしれません。
でもニュースでは毎日のように 幼い子への虐待で死にいたらしめる事件が報道されると、同時代に生きている私にも 何らかの関係、原因があるのかもしれないと暗い気持ちになります。
(人は人…)と割り切ってしまうことはできないと思います。

逆に
(人間ってやっぱり素晴らしいな)
と思える時は力が湧きます。
夕べ観た[美の巨人達]の葛飾北斎はまたまたびっくりでした。
副題に(まるでディズニー?)とついていたので
(どういうこと??)
と、よけい興味深かったのですが…。
北斎の[富嶽百景]はあまりにも有名ですが、それ以降も90歳で亡くなるまで八面六臂の活躍をして、凄い作品を遺しています。
考える事のスケールの大きさ、ユニークさ、独特の技法等、海外の作家にも多大な影響を与えた日本人だったのですね。
夕べ 取り上げられていた作品[月見る虎図]の虎の、にんまりというかうっとり、というかあの表情。
とても江戸時代の作品とは思えません。
しかも北斎85歳の時の…。
さらに晩年に描かれた二体の虎図はますます自由で軽妙洒脱、顔はまさにディズニーアニメのようでした。
堀文子さんが90歳を過ぎ、(死)が半分以上自分の中に入ってくると、もう怖さはなくなり、却って知らないことへの興味が湧き気持ちがワクワクしてきた、というような事を書いておられたのを思い出すような絵でした。
健康のために長生きするのではなくて、やりたい事がいっぱいあるから長生きしたい、という北斎の生き方は
(確かに、確かに)
とは思うものの、実際歳いってみるとよほど強い意志のある人でないと…って思います。

ところで 私が今作っているのは6月の大丸でのワンディ・レッスンの表題作品です。
とは、いっても又、どのキットをして下さっても、というふうになると思います。
これが出来上がったら、詳しくお知らせしますね。