あらためて感動

2010年5月21日(金) ブログ
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「マイケルの歌で どれが一番好き?」と聞かれたら、全くもって困るくらい好きな歌がいろいろありますが、好きになったきっかけの歌は間違いなく[Heal The World]です。
スタッフOさんのお友達がダビングしてくれたCD。
マイケルの代表的なヒット曲が次から次へ、ビートの利いた曲、リズミカルな曲、叫ぶようなメッセージ曲…。
そんな中にこの曲が流れてきた時、
(ん?な、何!この曲!!)
と思いました。
他の曲と全然違う平易で優しいメロディ(勿論その後、そういう曲もいっぱいある事、彼の曲はどれも個性的な事が解りましたが)、優しい歌い方…。
その謎が最近解けました。
ちょっと、読んで下さいね。
大西恒樹さんの文章です。

〈訳後の感想〉

この曲の歌詞は、私が当初思っていたよりもはるかに根源的な内容だと思いました。
[Heal The World]というサビの部分だけ聴けば、大体の趣旨はわかるものの、マイケルが何を意図したかまでは感じ取れませんでした。しかし、ゆっくりと歌詞を読んで、曲を聴き、その内容を精査していくと、その意図がよくわかるような気がします。全ての問題は、私達の心の中にあります。マイケルは世界を変えようと言っているのではありません。自分たちの心を変えようと言っているのです。それが最後に世界を変えていくと。

考えてみると、私達は「世界を治そう」と言われても、そんなことはとても難しいことがわかっています。特に自分一人の力では。でも、自分の心の中なら、今日からでも変えられる。マイケルはそれを歌っていたに違いない、と私は思いました。この曲が平易な英語で、わかりやすい歌唱法で(「チュモォン(come on)!」のようなマイケル語を使わずに)歌われているのも、このメッセージを子ども達にわかりやすく伝えて、彼らの先の先の世代まで、このメッセージを伝えようとしていたからではないでしょうか。マイケルがそこまで先を見ていたことに瞠目します。

40代、働き盛り、いろんな専門的バリバリで活躍、多分めちゃくちゃ忙しい大西さんがマイケルのメッセージを受け取り、バトンを渡すために、(自分のできること)を使って始めよう、と思われた…
何よりその事に私は感動しています。

そして、この歌。
だから[ライブ・イン・ブカレスト]の画面上でも、他の歌とは全然違う表情、マイケルは神々しいほどの優しい笑顔で歌っている、いつも子ども達を伴って。
うちの若いスタッフさんは初めて観た時、涙ぐんでいたっけ…。