文章の力

先日のブログでは サン=テグジュペリさんの[人間の大地]、途中までしか読んで無くて のんびりした事を書いていましたが、彼はそれこそ遭難して飛行機も大破して死にかけた、という壮絶な体験をしておられるのですね。
昨日、新幹線の中で一気に読みました。
しかもその時の体験、様子、浮かんだ思い、とても詳細に覚えて書いておられるのが凄い。
まるで行ったことも見た事もないサハラ砂漠が朧げながら見えるような気がしました。
文章の力と言えば、この方も。
静岡在住の友人Mちゃんの娘さん、詩人として活躍、数年前には中原中也賞を受賞した事もこのブログで紹介させてもらった記憶がありますが、今度は詩集[暗闇に手をひらく]で萩原朔太郎賞を受賞。
凄いナァ。
若い感性、豊かな語彙、新鮮な言葉の居場所…
たとえば去年元旦の能登半島の地震の日を綴った[始まる日]
物凄い衝撃を受けながらなす術もなく日常を過ごそうとしていた自分を思うと共に
(あー、こんな風に文章にできるんだ)
と感心しきり…