ブルーずき

2010年7月25日(日) ブログ
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暑い夏は、つい白とブルーにひかれます。
昨日久しぶりに来てくれたIさんは夏でなくてもブルーずきのよう。
昨日の装いも甘いブルーのキャミドレスでした。
お店に入るなり、今年入荷した2種類のブルーのレースを手にとって…。
もう一つのレースは2メートルお買い上げだったのでワンピでも作るのかな?
彼女は優しい旦那さまに二人の息子を託して、昨日は実家のお母様と過ごしにきたのです。
数年前にお父様は亡くなられ、子ども達もそれぞれに独立した今、お母様は一人暮らしです。
子育て真っ最中、引っ越したての忙しい彼女にも、つい
「出来るだけ帰ってあげてね」
と言ってしまいました。

私は…。
若い時、自分たちのことばかり考えていたなあ、と苦い思いがあるからです。
父や母が元気な間は、勤めていたからとはいえ、帰るのはお盆とお正月だけ。
それも(お客様)だったなあ。
齢老いた母が脳出血で倒れてから亡くなるまでの数ヵ月だけ、まるで罪滅ぼしのように一生懸命会いに行ったなあ…、と。
お店が終わってから自分の夕食を簡単にお弁当にして新幹線に飛び乗り、有馬の病院へ。
階段を駆け上がると数人の看護師さんになだめられながら、車椅子の母が必死で公衆電話をかけようとしている…。
「来たよ」と笑いかけるとパッと母の顔が変わって…。
ホッとする看護師さんに詫びたりお礼を言って病室に車椅子を押していく…。
私と一緒の時は全くいつもの母に戻っていたなあ。

後悔が少しでも少なくなるように配慮してくれた神様や家族に感謝の気持ちです。
若い人にも後悔しないように、って思うけど、どうしたって若い時は自分たちのことで精一杯ですよね。
(それでいいよ)って親達は思っているのかも…。