やっぱり本!

2010年10月11日(月) ブログ
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夕べ、ふとつけていたテレビ番組、たぶんどこかのBSチャンネルだと思いますが、子供達の学力が世界一だというフィンランドに、その秘密を探ろう、と日本の教育者が取材に行っているというものをやっていました。

教育費の90何%が国費もち。
一学級、少ない人数の生徒数に対して教師は二人。
学習で理解しにくかった子に対してもう一人の先生が細かく関わる。
さらにもっと遅れそうな子供に対しては放課後、マンツーマンで指導する。
「落ちこぼれ」を作らない、という理念が徹底している…。
その他、ばらばらのカリキュラムではなく、一つのテーマがあれば、それを理科的に研究する、絵にしてみる、言葉で書いてみる、子供の知的好奇心を刺激しながら学習していく…。
ほとんどの子ども達が塾へ通うことなく、宿題もごく僅か、放課後は家で遊んだり、ペットの世話をしたり、アイススケートの練習にいそしんだり、とても学力世界一、といった生活には思えません。
学校環境や取り組みも、
(そりゃあ、人口が少ないからなあ)
とか
(消費税もすごく高いだろうし)
と、思いながら観ていると、取材カメラがようやく、その秘密の部屋をみつけました。
小学生二人を持つ若い夫婦、フィンランドのごく普通のおうちですが、本がびっしり、(たしか1000冊以上?)ある部屋があるのです。
図書館の設置率、利用率もたぶん世界一。
やっぱり…。

そこまでは無理でも、これなら日本でも各家庭で少しずつはできそうです。
本をできるだけ増やし、お父さんやお母さん、おじいさん、おばあさんが読書の楽しさを身をもって示す。
家庭でみつけにくそうな、珍しい絵本類はゆう風舎に見にいらっしゃる…そんなのが理想です。

お休みを利用してお母さんに連れられた二組のお嬢さん。
絵本図書館に入ると、とっても静かに、熱心に本を読んでおられましたよ。