イチオシ絵本

2012年1月13日(金) ブログ
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今日、ネットショップにキットの注文をして下さった若いママさん。
素敵なメッセージを添えて下さっていました。

「サンタさんはふだんは何しているの?」
そう聞く子供さんの6歳のお誕生日に間に合うように、ゆう風舎のキット[ヒズ・コテージ]を作って下さるそうな(^-^)

そうです。
[ヒズ・コテージ]は木の葉の色づく頃、自宅でくつろぐサンタさんを絵キルトしたもの。
ドアから覗くサンタさんはずいぶん前に有輪さんが出した[サンタのたのしいなつやすみ](さむがりやのサンタの続編)の絵柄をプリントした生地の一部を縫い付けているのですよ。

その本をご紹介しようか?と思いましたが、あまりにも有名な本なので、もうご存知かも?と、今日は今、絵本図書館で主役をとっている絵本の中から(オススメ)を紹介しますね。

なぜ〔主役〕なのかというと…?

主人公が〔タツノオトシゴ〕=〔ドラゴン〕=〔竜〕=〔辰〕=〔今年の干支〕
だからです。

しかもエリック・カールさんの美しい切り絵によるこの作品。
よく見ると さりげなくしかけ絵本になっているのです。

内容が又ステキ。

冒頭にエリック・カールさんの言葉でこんなことが書いてあります。

「読者のみなさんへ

ほとんどの魚の場合、かあさんが卵をうんで、とうさんが受精させると、そのまま親魚は卵をおいていってしまいます。

けれど、そうではない魚もいるのです。
たとえば、タツノオトシゴ、
トビウオ、
ティラピア、
コモリウオ、
ヨウジウオ、
アメリカナマズ
といった種類の魚の卵は、親魚に面倒をみてもらいます。
でも、おどろくのはそれだけではありません。
なんと、子育てをするのはかあさん魚ではなくて、とうさん魚なのです。
ふしぎに思われるかもしれませんが、でも、これは本当の話です。
そして この本は、そういった魚たちのお話です。

みなさんに楽しんでいただけますように!」

ページを開くと、仲良しそうな美しいタツノオトシゴ夫妻が登場。
優しいだんなさまのポケットに 奥さんは卵を産みます。
お腹のポケットに卵を抱いたとうさんは静かに海の中を泳いでいき、途中、やっぱりとうさんが卵を守る、トビウオくん、ティラピアくん、コモリウオくん、ヨウジウオくん、ナマズくんに会って、お互いにエールを送りながら進みます。

そして、やがてとうさんタツノオトシゴのお腹のポケットからたくさんの赤ちゃんがころげおちて…。
それが今日の写真ですよ。