渋め

2012年11月18日(日) ブログ
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たぶん毎年同じこと言っていますが、私が絵本を集め出した頃に比べて、今では[クリスマスの絵本]はとーっても多くなっています。

毎年毎年、たとえ大人になってもクリスマスのものはロマンチックな夢と温かい(愛)を感じさせてくれて、飽きない、人を惹き付けるものなんですね。

ところで、クリスマスの絵本、ズラリと並ぶととてもカラフル。
サンタさんの赤と雪の白とモミの木の緑、夜空の紺がやっぱり目立つでしょうか?

そんな中、かえって渋め、中間色を用いた絵本が目につきます。

(素朴で昔風の絵が素敵!)と思った上の絵本は全く読めないドイツ語の本。

ドイツ語ではCHRISTMASは[WEIHNACHTEN]というのですね。
中をあけると、ちょっとブチャイクな男の子と女の子が冒険する素朴で可愛い絵が載っています。

下のは薄い渋グリーンに黒を効かせた、とっても洒落た表紙の絵本。
よく見ると、なんとトミー・ウンゲラーの作品です。

トミー・ウンゲラーといえば、フランスのストラスブールに生まれてニューヨークに渡って[すてきな三にんぐみ]や[へびのクリクター]等を生み出した超有名作家ですよね。
なるほど、中をあけてみると、ウンゲラーさんらしい軽妙洒脱な線描でブタさんの暮らしが…。

フムフム、題名にあるMELLOPSさんというのはお父さんで4人(4頭?)の息子がいるんですね。
こちらは簡単な英語なのでなんとか読めそうですよ。

でもなんといってもステキなのは各ページの色合いです。
柔らかいウンゲラーさんの黒ペンの線描に雪の白、というよりアイボリー、後は渋グリーンと肌色みたいなオレンジピンクだけ。

マッタリとして温かでとってもオシャレ。

クリスマスというと赤と緑と白、という固定観念はそろそろ飽きてきたかも。