カレンさんのこと。

2012年11月19日(月) ブログ
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MJには音楽関係以外に25年間ずっと苦楽を共にしてきた仕事仲間がいます。

一人はマイケル・ブッシュ氏。
彼の独特の衣装を作ってきて、ステージ上でもサッと寄って着替えさせる、ファンにもお馴染みの(オイタン)です。

もう一人は、同じく衣装係だったデニス・トンプキンス氏。
残念ながら一昨年、癌で亡くなりました。

もう一人が化粧係のカレン・フェイさんです。

トンプキンス氏は少し歳上ですが、ブッシュ氏はMJと同い年、カレンさんも同じくらいです。

若い時に出逢って、その後ずっと…ですから繊細な彼でもどんなに信頼していたかが判ります。

ちなみに2005年の児童虐待疑惑の裁判で裁判所に通う彼のパリッとしたスーツ、毎日二人で縫って届けたのも氏二人です。

そんなブッシュさんが今年、本を出版しました。
[DRESSING MICHAEL JACKSON]
その本を売るために、イギリスでも日本でも衣装展をしました。
そこまではまだしも、展覧会が終わった後、衣装はジュリアンオークションにかける、という話にファンは色めき立ちました。

MJが彼に、と譲り渡した大切な衣装。
たとえチャリティーのためとはいえ、世界中にバラバラにするとは?

結局、ファンの願いが聞き入れられたか?一部を除いてエステートに寄贈されることに…。

レガシィを伝えるため?
お金儲けのため?

MJが亡くなってから本を出版したり、その手のことはどれほど多くあったことか!

でも、ここに
「私は絶対に出しません」
という人がいます。

カレンさんです。

生前、マイケルと二人で取りかかっていた本。
彼が亡くなって、いないのだからそれで終わりだと。

なぜ、彼から「タートル」というあだ名で呼ばれていたか?という質問にも
「私にとっては特別のことですから…」
と、絶対に明かさないカレンさん。

以前、こんな言葉も
「もちろん…ある日気づいたわ…彼に恋していると。でも、私たちの人生は選択です。私は彼を何の条件もなく愛することを選びました…ロマンチックな、あるいは自分よがりなものではなく。以下略。」

ときどき、女の人の方が(男らしい)と思うことってありますね。

棺の中で横たわる彼に死化粧を施してくれたのもカレンさんだそうです。