ああ無情

2013年1月23日(水) ブログ
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めったにそんなことは言わない連れ合いが観にいきたそうにした映画[レ・ミゼラブル]

この機会を逃す手はありません。
今日、行ってきました。

すでに観に行った友人たちからも絶賛の声を聞いていましたし。

フランスの文豪、ビクトル・ユゴー作の[ああ無情]
どなたの訳だったか?
[少年少女文学全集]の〈フランス篇〉に入っていて、私も小学生時代に読んだものの中でも、特に印象深かった物語です。

〈ジャン・バルジャン〉という名前は独特の忘れ難い響きですし、今でも銀製の燭台を見れば(教会のでなくても)この物語を思い出してしまいます。

そして…
映画は素晴らしいものでした。
お化粧めちゃとれ、涙、涙の3時間です。

もちろん、(可哀想)の涙だけではなく(感動)の涙です。

ミュージカル映画というのも子供の時以来久しぶりに観ました。
セリフがほとんど歌なのに違和感はありません。
超超ロングランの舞台もきっと素晴らしいのだと思いますが、私は壮大なカメラワークや俳優さんのアップに耐える演技等、映画派です。

見終えれば皆ヒュー・ジャックマンのファンになるのでは?
アン・ハサウェイさんの渾身の演技や歌の評判は聞いていましたが、執拗に追い続けるジャベール刑事役がラッセル・クロウだとは知らず、その渋い演技にも感動です。

子供の時には解らなかったフランスの当時の社会の事、革命に命を散らす若者のこと、ジャベール刑事の苦悩など、やっと解ったこともありました。

特にマイケル研究?著しく、[イエスの言葉〜ケセン語訳〜]を読み終えて、以前より〈神〉(1宗教の、ではなく)の意味が身近になった私にはよけいにビンビンきたのかもしれません。

19世紀初頭のフランスでの物語ながら、解説にもあるように
「生きるのが難しい時代だからこそ輝きを増す、人と人との絆。
誰かのために生きることの尊さ。
困難に立ち向かっていく勇気と、希望を持つことの大切さ―今の私達が心から欲し、共感できる映画」
なのだと思います。

先日、同世代のMさんと必読書だったこの物語の事を話している時、彼女の息子さんを含め、
「今の子は読んでない」
という悲しい事実に気がつきました。

でも、いつまでも読み継いでいってほしいし、映画で知ってもらってもいいと思います。
ぜひ!