センス・オブ・ワンダー

2013年7月14日(日) ブログ
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やっぱり蒸し暑かった今日。
3時半頃、急にあたりが暗くなり、黒雲に覆われ、雷と共に激しい風雨がやってきました。

雨が欲しかったし、涼しくなって、なかなか良い夕立ではありました。

ところでいつも元気でいる私ですが、心の中を覆う雲はいっちょまえにあって…

自分がおかげさまで、自分の作品に向かい合える時間を持てれば持てるほど、そうでない人のことを考えて気持ちが沈みますね。

楽しみにしてくれていた東京、私の作品展の手伝いを兼ねた3泊4日の旅行をキャンセルせざるを得なくなった彼女のこと。
暑い暑い京都へ、楽しい訳ではない用事のために通う彼女。

思うようにはいかない諸々のこと。

連日、知るマイケルの悲しい最後の日々。

心が晴れなかった今朝、用事にかかる前に前から読んでみたいと思っていたこの本を読むことにしました。
今日はお休みですもの。

「[センス・オブ・ワンダー]や!!」
もっと前に絵本図書館に置いてあったこの本を見るなり、若いNさんやNyaさんが瞳を輝かせていたのが印象的でした。
みんな、何かで知って読んでいたのですね。
恥ずかしくながら私は読んでいませんでした。

とっても薄くって、すぐに読めそうな本だからです。

その通り、30分もあれば読めました。

そして、期待通り、とっても気持ち良くなりました。
本好きなマイケルもきっと読んで、ネバーランドの自然の中で子育てしていたに違いない、とまで思いました。

「センス・オブ・ワンダー」とは「神秘さや不思議さに目をみはる感性」と書いてあります。

アメリカのベストセラー作家であり海洋生物学者でもあったレイチェル・カーソン(1907~1964)が晩年に書いた書であるこの作品。
遅ればせに読みながら偉そうに言うのもなんですが、子ども達を育む全ての大人の人に読んでほしいな、と思いました。

直ぐに読める短かさなのに、抜き書きしたい部分がいっぱいあります。

その中から…
「人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。
自然界を探検することは、貴重な子ども時代を過ごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。
それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。

わたしはそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。
地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう。
たとえ生活のなかで苦しみや心配事に出会ったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たな喜びへ通じる小道を見つけだすことができると信じます。

地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力を保ち続けることができるでしょう。」

とにかく私は、今日、この本で救われました。
抱えている問題と直結する訳じゃないのに、又歩いて行ける力をもらいました。