パンの香り

2013年9月8日(日) ブログ
attachment00_90.jpg

今の絵本図書館は本当に楽しいんです。いろんなお店が主人公。

入ってすぐの所にこんな美味しそうな絵本を見つけたので用事があったのについつい座り込んで読んでしまいました。
きっと、この間、美味しいパン屋さんへ行っていろいろ買ってきたからかも。

[はらぺこあおむし]でお馴染みのエリック・カールさんの[プレッツェルのはじまり]

働き者のパン屋さんが、わがまま国王夫妻のおかげで、ぐうぜん(プレッツェル)を生み出したよ、というお話。

わがまま国王夫妻は勝手だけれど、ヨーロッパのほとんどの素晴らしい文化はその時々の(わがまま国王夫妻)や貴族のおかげで作られたものでしょうから、これもあながちありえなくもありません。

でも、本当のプレッツェルの発祥は
「これこれですよ」
と、巻末にちゃんと書いてあります。

それにしてもカールさん独特の、先に自作の色画用紙を作っておいてカッティングしていく技法で描かれた村もパンもとっても秋らしい色合いで、パンが焼けるこうばしい香りがする気がするくらいですよ。

カールさん、今年で84歳。
これはもちろん、もっと若い時の作品ですが、日本では初出版。
白いお髭のお元気そうな写真が嬉しいです。