手作り絵本

2016年11月24日(木) ブログ
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ここで20何年、[ゆう風舎]という絵本図書館兼ショップを必死でやってきた結果…実は周辺のことはほとんど知らずに来てしまったのかもしれません。

昨日、そんな(心の中に悔い)を感じる出逢いがありました。

知り合いの方からお電話とファックスで報せていただき、車で20分くらいの上郡という所にあるお住まいを訪れました。

【絵本の作品展】

とても立派な昔ながらのおうちの、玄関、応接間、廊下、二階の一部屋に木版画や水彩、
[飛び出す絵本]風や
[季節の絵葉書]
そんないろいろな心温まる原画が並べてありました。

写真は2人の息子さんの幼い頃を描いた木版画等を並べたコーナー。

確かなデッサンに裏打ちされた人物にたぶんこの辺りで生育する野の花や自然との触れ合いを愛情豊かに しかもさりげなく描かれている好作品ばかり…

二階の部屋には一目見て
(教師でいらっしゃるな)
と思われる旦那さまがいろいろな説明をしながら作品を見せて下さいました。

中にはちゃんと地球とお月さまの大きさや距離を考えた(理系)の作品も。
両手で引き上げて上から見ると提灯のように伸びて3Dに見えるしかけ絵本も…

お話の中で
(ひょっとしたら…)
と思っていると なんとお二人とも私達の後輩(大学が)でした。

ゆう風舎にも来て下さったことがあるとのこと…

実はこれらの可愛い作品の作者である奥様は9月に亡くなったのです。
51歳という若さで。
遺作展でした。

もっと前にいろんなお話が出来ていたらなあ…

もう少し何かの「カタチ」としてこの方の事を残せないかな?と考えてしまいます。