アカデミー賞

2017年2月27日(月) ブログ

昨日、チクチクしながらyoutubeで聞いていた23日の[大竹まことのゴールデンラジオ]でいとうせいこうさんという方が[ムーンライト]という映画を観た感動を熱く語っておられました。

貧困、麻薬、暴力、トランスジェンダー…
全ての問題を抱えた小さな黒人少年…始めは何にも語らない、そして少ない少ないセリフ。
その子が大人になるまでを描いた、低予算でたった25日間で制作されたというアメリカ映画。

それが全米脚本家大賞を受賞し、アカデミー賞でも大本命の[ラ・ラ・ランド]にどこまで迫るか?と期待しておられました。

セリフが少ないのに、でも
(ああ、こうなんだなあ)
と、想像してしまう。
例えて言えば、優れた俳句のようだ、とも。

題名は 主人公をケアする、自身売人でありギャングであるキューバ人が、キューバのあるお婆さんから
「黒人達は月明かりの下ではブルーに輝くんだよ」
と、言われたことから、のようです。

地味な映画なのに絶賛され、
「この映画を観終わって映画館から出てくると人生が変わっている」
とは、ローリングストーン誌。

そんなこと聞くと 優れたミュージカル映画を復活させた[ラ・ラ・ランド]もいいけれど、やっぱり[ムーンライト]がとればいいなあ、と思っていたら、なんと作品賞‼️

アメリカの良心、というところでしょうか?
今だからよけいに、ハリウッドの反骨精神というか…

ところがところが前代未聞!

作品賞発表の時、プレゼンターは一旦[ラ・ラ・ランド]って紹介!
あとで間違いだった、と…
なんだかどちらも気の毒でした(>_<)

ところで[ムーンライト]のエグゼクティブプロデューサーに名を連ねているのはなんとあのブラッド・ピット。

アンジーには見限られたみたいだけど、なかなかどうして、ブラピ、Good Job!です。