ハインデルと鶴さん

2009年6月7日(日) ブログ
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レースフラワーが咲いてきました。
雨降りが続くと花を散らし、首が垂れてしまいますから 今が一番綺麗です。
でも、雨に強い白い紫陽花も少しずつ開いてきました。

日頃、若い人に
「こうこう、こうあるべきでは?」
などと えらそうに話している私ですが 知らない事が多すぎて恥ずかし……
夕べの[美の巨人たち]のハインデルという画家も知りませんでした。
(現代のドガ)と呼ばれ、バレリーナの踊る一瞬の姿を描いた画家ですが、「今日の一枚」である[メシアを待ちながら]は壮絶でした。
愛息の病死の前後に描かれたものとか…。
凄い絵でした。
今朝、朝日新聞の[天声人語]で知った川柳作家の鶴 あきらさん。
軍国の時代に反戦の句作をつらぬき、特高に捕まって29才で落命されたと。
鶴の作品を、何度も弾圧を受けながら動じずに載せ続けた川柳誌の発行人井上信子さんという人も。
それらが超低予算の映画になるそうな…
いつの時代でも勇気のある、立派な人が、それもあまり多くの人に知られることなく おられたのですね。
先ごろのインフルエンザ騒ぎで、街行く人のあまりのマスク姿のニュース画面を見ながら
(もし、政府が戦争に突入する事態になった時、私は単独でも勇気ある言動がとれるだろうか?)
と思っていた矢先だったので、よけい染みいりました。

モスリン・レース

2009年6月6日(土) ブログ
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[モスリン]と聞いて どうしても思い出すのは[赤毛のアン]です。
孤児院で育ち、質素な服しか着られなかったアンがいつも憧れていたのが(モスリンの袖の大きく膨らんだドレス)…。
(モスリンってどんなものだろう??)
とまだ小学生だった私には遠い異国のもの、という感じがしました。
先日行ってきた有輪さんの展示会で またまた、というか久しぶりに買ってしまったちょっと高価なレース。
これはフランス製のモスリンレースです。
幅は25センチしかないのに(え!)というお値段。
でも色といい、刺繍といい、繊細なスカラップといい、それがあると横に並んでいたものは 特に欲しいとは思えませんでした。
早速少しカットして窓にかけてみました。
モスリンって薄ーい織物だったのですね。

白い花

2009年6月5日(金) ブログ
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雨降りが続き、早くも梅雨っぽいですね。
うっとおしいですが緑に囲まれたゆう風舎では 雨に濡れた木の葉のグリーンに白い花が この時期、本当に素敵です。
今流行りのオープンガーデンなど、手入れの行き届いたお宅にはおよびもつかない庭ですが ゆう風舎の庭は以前から[ブルー&ホワイト・ガーデン]です。
と、いうかほとんどグリーンですが(;^_^A
今日、完成したパッチワークの新作も白い花を散らせました。
本当に こういうキルトは京都に住んでいたら生まれてないかなあ?なんて思いました。

あこがれ

2009年6月4日(木) ブログ
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レース展への参加も兼ねて 自分のドレッサーの鏡カバーを作りたいな、と言う方のため、(参考になるかな?)と 私が出してきたのは古い雑誌です。
[SAISON de non−no]という四季毎に出されていた、知る人ぞ知る!とても素敵な雑誌です。
表紙には(1981)と書いてあります。
28年も前の雑誌です。
衣・食・住、時には手芸、絵本まで、素晴らしいカメラワークと丁寧な取材、ハイセンスな感覚で作られていて、私は廃刊までのほとんどの号を保存していますが、今見ても全然古く感じないのです。
松浦香苗さんのパッチワークに出会い、(私もこんなの縫ってみたいな)と思ったのもこの本が最初です。
正直、この本と出会ってなかったら[ゆう風舎]はなかったかも?
あこがれて憧れてページをめくっていたものです。
このページの鳥さん模様の方眼編みレースのカーテンにも憧れてあこがれて、ホビーラの細いコットン糸で編みはじめたのに途中で頓挫したまま、押し入れに眠っています。
でも、今年のレース展には 久しぶりに編み針を手にした方のレース編み作品も華を添えますよ。

今日のモデル…

2009年6月3日(水) ブログ
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3つほど用事があって朝から出かけました。
雨降り、の天気予報でしたが、お陰様で一度も傘は開かずに…。
最後の用事は明石。
3ヶ月に一度の絵の教室です。
バスを降りると10何年前にはまだ若かった欅や楠が随分立派な樹になり、うっそうと青葉を繁らせていました。
でも、こう何年も通っていると 肝心の、子ども達(もう子どもではありませんが)に描かせるモチーフに困ります。
とても短い時間、それに写生に出る訳にもいきません。
でも、逆に、学校の授業ではなく、人数が少ないから描かせられる、とても絵になるモデルもあるのです。
パン屋さんが腕をふるったパンもその一つ。
焼きあげた色といい、変化に富んで量感のある形といい、中身のきれいな色やトッピングの粉砂糖といい、絵の具で表すにはなかなかの良いモデルです。
だから今日は何年かぶり、二回目です。
皆一生懸命にかいていました。
昔、三年生の授業で水彩絵の具の使い方を学習する事、注意深く観察する事を目標に、でも子ども達が興味深く取り組めるようにまるごとのパインナップルを描かせたことがあります。
部分から全体に、と箸ペンを使って線描から始めるので2.3週間かかります。
その間にパインナップルはちょうど熟れ頃、もちろん全員がめでたく描き終わった後はカットしてワイワイ食べます(かなり自由な校風?)
作品作りの後の感想文に、
「今度はメロンがかきたい」
と記していた男の子のことが忘れられません(^O^)
こんなパンだったら大変なことになっていただろうな、とつい、やんちゃな彼らの顔を思い出しています。

本の差し入れ

2009年6月2日(火) ブログ
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母が大変なスマップファンだったもので、
(仕方ない、代わりに私がみなくっちゃ)
と、草なぎくん復帰の夕べの[SMAP×SMAP]を観ました。
久しぶりに5人揃ったステージもよかったし、謹慎中のメンバーそれぞれの対応も興味深かったのですが、可笑しかった(^O^)のはゲストの爆笑問題のお二人。
今や飛ぶ鳥を落とすような勢いですが、陰では大変な読者家とか…。
ビストロでの勝者へのプレゼントまで本だったのは新鮮な驚きでした。

[…子どものときに
よい本に出会うこと。それは
想像の翼を広げ
自分の世界を広げる
かけがえのない体験であると考えます。
だからこそ 大人の方に 知ってほしいと願っています]
これはゆう風舎絵本図書館の片隅にかけてあるパネルの文章です。
(だからこそ)の前までの文は何かの本から抜粋したものです。
謹慎じゃない時でも(;^_^A、忙しい毎日の中からなんとか時間をみつけだして想像の翼を広げにいらしてください。
今のところは木、金、土の午後だけですが…

シンプルなレース

2009年6月1日(月) ブログ
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レースのついた…と聞くと、なんだか敬遠したくなる、なんて思われる方もおられるでしょう。
確かに安っぽいぴらぴらしたケミカルレースがいっぱいついた小物は私も苦手で、本体だけ欲しくて買って帰ってからチョキチョキ外してしまうこともあります。
そんな訳でレース屋さんからセレクトしてくる時も厳選します。
白でも、アイボリーでも 素敵なレースの(清潔感)や(品の良さ)や(優しさ)が感じられるかどうか考えながら選びます。
5月半ばに買ってきたこのレース。
花の刺繍も穴もなく、フリルになっているわけでもなく、ただ真っ白で可憐なスカラッフ゜になっています。
こんな風にきりっとシンプルなレースはなかなか街中では見かけないように思います。
(売れるもの)と(良いもの)との違いをよく感じる私です。
ともあれ、新作の中のパラソルに決まり!です。

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