暑い中でも…。

2010年8月19日(木) ブログ
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その人の(存在)が。
その人の(生き方)が。
その人の(人柄)が。
それだけで 私たち後輩の励みになり、勇気をいただける…。
そんな方が何人かおられ、Nさんはその代表みたいな方。
そんなNさんが 今年、絵キルトとして取り組むのに選んだのは、市川里美さんの[いちばんぼし みつけた]という、ヨーロッパの子どものための詩を集めた絵本の一場面。

「ビフテキのにおいとともに
路地の冬の夕暮れがたちこめた
六時だ
くすんだ日々のもえがらだ
ほうら はげしい夕立ちが
よごれた枯れ葉のくずや
空き地の新聞紙を
きみの足もとにまつわりつかせるよ
こわれた日除けに 煙出し口に
雨はたたきつける
町かどではわびしい辻馬車馬の
あしぶみする音 しろい息
ようやく街灯の火がともる」

という詩の通り、薄暗い雨の路地に女の子の赤いコート、赤い帽子が美しい効果を生んだ、なんともロマンチックな場面です。
体調の許す時に 少しずつ少しずつ縫っていかれるNさん。

さあ、私も
(暑い中で 冬の子供たちなんて…)
とか思ってないで、頑張ってかこうっと。

心の処方箋

2010年8月18日(水) ブログ
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(いろいろな面で全然違うからなかよし)
そのケースの方が多いかもしれません。
両親との関係、育てられ方、結婚相手、日々の暮らし方、全てにおいてまったく違う友人のY子は 私が「働き過ぎ」なのでは、と心配してくれます。
自分なんか、「1日のうちで 縦になっている時よりも横になっている時の方が多いもの」
と笑います。
そのわりには 私なんかよりよほど姿勢が良く身体が柔らかく、知識豊富、洞察力に満ちた彼女ですが…。

さて、お盆休み終了と共に提出物も終了!と思いきや、もう一つ、20日提出、というのがあったなあ…。
暑い暑い中で描く、新年1月号のアップリケのデザイン…。
(参ったなあ)と思いつつ、でも引き受けた時の張り切った気持ちをたぐりよせないと…と思いつつ、その前にリフレッシュ。
定休日の今日の午後は 私も身体を横にして本を読むことにしました。
ちょっと前から気になっていた、落合恵子さんの近著、[絵本処方箋]です。
昨日洗い直したばかりのクッションに頭を預けてクーラーもかけず、窓からの風を受けながら読んでいると出るわ出るわ。
身体から水分がいっぱい。
涙と汗です。
これこそ、本当のリフレッシュですよね。
しんどがらずに又、がんばっていこうっと…。

それにしても絵本って本当に素晴らしい。
単純で平易なのに優しさに触れられ、泣ける泣ける。
[あとがき]に落合さんも書いておられます。
「絵本に年齢制限はない、と書いたが、むしろ本書は、疲れた大人に向けての絵本入門書とも言えるだろう。この時代、この社会で 疲れていない大人などいるだろうか。みんな、それぞれがそれぞれの疲れを抱えている。本が[あなた]が抱えた問題や悩みをすべて抜本的に解決してくれるものではないにしても、たまには絵本を開いて[違う景色]の中を遊泳してみないか?…」

横になって遊泳する楽しみを思い出させてくれた友達にも感謝…。

本の思い出

2010年8月17日(火) ブログ
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例年、お盆を過ぎると、おんなじ暑い夏でも、なんとなくベクトルは秋に向いてて、ちょっとダークな色のワンピを着たり…。
でも、今年の暑さは
(服装なんてどーでもいい!)
て感じです。
何とか灼熱の昼間をやり過ごし…って、ちょっと大袈裟ですかね?
そんな今日この頃なのに、身内にご不幸があったり、病人が出たり、のご報告を受け、何ともお気の毒で…。
頑張って立ち向かっていくのにはもう少し涼しい風が欲しいところ。
それでも今日は又お二人、来年の作品展に向けて取り組むキルトの絵が決まりました。
数週間前から あれやこれや、いろんな絵本のページをめくっては迷っておられたのですが。
(作りたいけど作れるかな?)
(可愛いなあ。面白そう)
多少の苦労があっても、長い間取り組むにも、飽きずに頑張れる、自分の好きな布が使えそうな…。
一人はブライアン・ワイルドスミスさんの古い絵本の一場面。
もう一人はイギリスの[CHATTERBOX]という絵本の一場面。
2冊とも、私にとってはとても思い出深い大切な本です。
ワイルドスミスさんのは遥かロングロングアゴー、学生時代に京都の丸善の[世界の絵本原画展]で見つけてカルチャーショックを受けた本。
カルチャーショックというのは
「なんて外国の絵本って色がきれいで自由な絵なんだろう?!」
と思ったことです。
この本からです、外国の絵本を集め始めたのは。
もう一冊の方は古書で村興しをした町、ウエールズのヘイ・オン・ワイで買った古本。
こちらも鮮やかな色と子ども達の顔がとてもユニークで楽しい。

さあ、素敵な色合いの布が探せるかな?

後半2日め

2010年8月16日(月) ブログ
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お盆休み明け、お店再開してから2日目。
昨日も今日も、厭になるくらいの猛暑の中、来店下さったお客様、本当にありがとうございます。
特に 今日はスタッフさん3人も、久しぶり、元生徒の若者が産まれて6ヶ月の可愛い赤ちゃんを連れてきてくれたり、と とっても楽しかったのに、実は私はちょっと頭痛。

実は今日、なんとか完成させたYu’s3の下絵4/4と、名古屋から泊まりに来てくれていた友達を見送った後、そんな感じ。
気を遣ったからではなく、あんまり笑って、しゃべって、マイケル研修もして、でも、作業も進めなくてはならず…。
でも、やっぱり一番の理由はこの暑さ!
クーラーに実は弱いかも(T_T)
ちなみに写真は、今日帰り際に、初孫が出来られる知人へのプレゼントに、と彼女が買って帰ってくれたものです。

いろいろなメッセンジャー

2010年8月13日(金) ブログ
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このCD、可愛いデザインでしょう?
これは昨日、[遺品展]で買ってきた彼の曲をオルゴールにしたCDです。
(全部、持ってるもん)
と、CDコーナーを通りすぎようとする私に、
「これ、どうかな?」
と連れ合いが手に…。
(どうかな?)というのは
(店や絵本図書館のB.G.Mに、)
という意味です。
私はすっかり嬉しくなりました。
勿論、アマゾンで、あるのは知っていましたが、ピン!とこなかったのですが、実際に見てみるとブック・デザインも可愛いく、収録曲も標題の[Heal The World]の他にもいろいろ…。
彼の曲をオルゴール化し、CD化してくれた[OMAGATOKI]の早川隆浩という方が 中にこんな文章を載せていました。

「2009.6.25、世界中に衝撃が走ったあの日…。心から哀悼の意を込め、マイケルが残してくれた美しいメロディをオルゴール化いたしました。輝ける未来へ。素晴らしい世界を。…そんな彼のメッセージを汲んだ選曲と、それに相応しいアートワーク・デザインを施しました。―中略―ともすると堅苦しくなったり、白々しくなってしまったり…そんな難しい大きなテーマで、さらに真骨頂とも言える透明感=美しさを醸し出せたマイケルの偉大な才能には、ただただ脱帽です。…」

(CDを売ってお金を儲けよう)
それだけではないと思います。
早川さん達も、詞を和訳してくれる大西さん同様、大いなるメッセンジャーだと思います。

さて、まだ内緒ですが(?)実は私も[Yu’s3]の中で、ちょこっ、ちょこっとMJを追悼しています。
大したことはなく…私は私のやり方で…デス。
だって(子どもの幸せ)→(愛と平和)→(MJ)と、全然、無理がないんですもの(^o^;
さあ、今、4/4に取り組んでいます。

展覧会2つ

2010年8月12日(木) ブログ
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京都に泊まったので滋賀県守山市はすぐ近く。
新快速で25分くらいです。
バーナデット・ワッツさんと市川里美さんの絵本原画展が開催されている佐川美術館へはバスが出ているのですが あいにく出たとこ、かなり待たないといけないのでタクシーに乗りました。

心配していた台風での大雨もなく、気温が少し下がり、かすかな小雨の降る美術館は思ってた以上に素敵な所でした。
広々とった空間、緑の並木に囲まれ、水の演出やガラス張りの通路など、安曇野にある[ちひろ絵本美術館]を思い出すくらいでした。
帰りのバスもあまり頻繁にないわけで、ゆっくり、とはいかなかったのですが、やはりお二人の原画は原画ならではの美しさ、丁寧さに感動しました。
本当に、細部まで手抜きがない…誰かの曲作りと同じですね。

その誰か。
大阪のスカイビルで催されているマイケル・ジャクソン遺品展にも立ち寄りました。
正直、私はこの齢。
特に[ビリージーン]の手袋の本物を見たい訳でもなく、ネバーランドにあった超豪華な王座を見たい訳でもありませんでした。
でも、京都の帰りにやっぱり寄ろう、と思ったのは テレビでみた、彼の子ども達が用意したという[This Is It]のリハーサルの時のお弁当入れのタッパーと魔法瓶。
それも展示されると聞いたからです。
そして、観にいってきた感想は…?

やっぱりそれが一番良かったです。
キンキラキンの重そうな衣装も、凝りに凝った装飾品も、ドアの厚みだけで30センチほどもありそうな超豪華なロールスロイスも、彼の事を虚構の中の人として、ますます実像から遠ざけるだけのもののように 私には思えました。
ま、でも仕事の性質上、仕方なかっただろうし、警官や軍隊の(制服好き)は本当だったようです。
本当はなんにも飾らなくても素敵な顔とスタイル、素晴らしい歌とダンスなのにね。
だから私は黒のパンツに白のTシャツ、白いシャツの彼が一番好きです。

京都

2010年8月11日(水) ブログ
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今日はお墓参りに京都へ。
いつもは車で伏見にあるお墓へ行くのですが、今日は珍しく、京都までJR、京阪電鉄と連絡している東福寺まで奈良線に乗りました。
狭い通路を通って京阪側の東福寺駅へ。
昔むかし、美術科を目指す事に決めた高校生の私が 西京極から阪急、京阪と乗り継いでデッサンの勉強に通っていたところです。
吉田先生という日展系の洋画家の先生のお宅。
ユーモアがあって優しい優しいお人柄。
当時一緒に通っていた友達も私も、先生の事が大好きで週1.2回通うのが楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
そんなことを思い出したり、去年の同窓会の後のタイムトラベル?といい、いろんなことを懐かしく思うことに出会うのは齢をとってきた証拠ですね(^o^;

スゴい!絵本

2010年8月10日(火) ブログ
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お盆休みに入っているのにこんな事を言うのはナンですが、今年の夏の絵本図書館、楽しいです
(今朝も神戸のSさんからのメールで、今日こちらに行く予定、というお友達をかろうじて止めてもらいましたが残念無念…)
こんな素敵な[ピーターパン]をみつけました。
表紙を開けると目に飛び込んでくるビッグベン!というより、耳に飛び込んでくるビッグベンの鐘の音!!
とっても重厚で美しく、なんだかこれから映画が始まるみたい。
とても絵本からの音とは思えません。
それだけではありません。
ネバーランドのページでは子ども達の笑い声。
その次のページではボートをこぐ波の音とフック船長の笑い声。
フック船長が船から落ちて宿敵ワニにのまれそうなところは「チックタック…」の音と船長の叫び声。
そして めでたく子ども達と帰還する最後の場面では雲の上を行く帆船の仕掛けと共に、希望に満ちたシンフォニーが…。
去年出来たイギリスの絵本です。
仕掛け絵本の進化には驚くばかりです。
大人は勿論、小さな子を驚かせたいなあ。
液晶画面じゃなく、目に優しいハンドペインティングの画面で…。

来週の木、金、土の午後から[絵本…海からのお・く・り・も・の]又再開しますからね。
9月25日(土)までしています。

アイスコーヒー

2010年8月9日(月) ブログ
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昨日もやっぱり暑い日で、参って下さった人には申し訳ありませんでした。
家へ帰りつくとまずする事は皆に[ゆう風舎]のアイスコーヒーを供することです。
皆、と言ってもほとんどの方は会席の場所から直接帰られ、内輪ばかり。
どんなことでも[一仕事終えた後の一杯(私の場合はビールではありません)]はなんとも美味しいものです。
東京生活の長い甥二人が
「これ、旨い!何もいれないで飲んだ!」
と、いたく感心してくれたのですっかり自信持ちました。
やっぱりうちのコーヒーは美味しいんだー、と。
単純に喜ぶ私に、連れ合いはクールに
「そんな…コーヒーが最近飲めるようになった人に褒められても…」
と言います。
確かについ、この間までは私達がコーヒーでも、彼らには(ココア)にしたり(ミックスジュース)を作ったりしたなあ。
急激に大人になることもありますよね?(^-^)

今日は 先日から取り組んでいた布のデザイン3/4をようやく終えて、アイスコーヒータイム。
(せっかくのお休みなのに〜)
とか(お盆なのに〜)とか、アイデアが決まらず苦しい時は思いますが、こんな穏やかな午後を過ごせる事、悩む事がそういう事、というのが いかに有り難い、貴重な事、というのはよくわかります。
今日は長崎に原爆が落とされた日。
作用町が洪水の被害にあった日。

七回忌

2010年8月8日(日) ブログ
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今日は義母の七回忌。
母屋でお参りした後、納骨、場所を移しての粗供養…。

賢く、辛抱強く、謙虚で努力家。
悪く言う人のない義母でした。
何年たっても子供のできない私に「まだ?」とか、一言なりとも言わなかった義母です。

7年前の告別式の時も、孫で歌手のTが森山直太郎の[さくら]を歌ったのが印象的でしたが、今日もお開きの前にサプライズの[さくら]…。
告別式の事が昨日のように思えるのに彼の歌も進化し、本当に7年は確実に経ったのですね。

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