ふくよかで パァっと明るいHさんのお母さんもだんだん歳をとられて…楽しみがだんだん減ってきてしまいました。
踊り、とかのお稽古事も行けなくなり、かと言ってデイサービス等はあまり乗り気ではなく…
そんなお母さんが少しでも出かけるのを楽しみに出来るように、と春にHさんがバッグをプレゼントされました。
選んでいただいたのは 丁寧でしっかりした仕上げで人気のNさん製のトートバッグ(上の写真)
リバティの[ワイルドフラワー]というタナローンと明るいグレーリネンで作られた、上品なバッグです。
今度はお母さんからのリクエストで 長ザイフがすっぽり入って斜めがけができる軽いポシェット。
同じ形でリバティ違い、グレーのマチのがゆう風舎にかけてありますが、ちょうど2作目に以前の[ワイルドフラワー]の残りと茶色のマチでNさんが作ろうとしていたものがお目に叶いました😅
出来上がって、今日持って来ていただきました。
合わす無地の感じで印象が変わりますね。
「前と全くのお揃いではなくて、ちょっと違ったものを…」
というお母さんのチョイスは正解かもしれませんね。
これだととても軽そう。
幾つになってもオシャレを忘れず、日常を楽しめますように…
お母さんに
キラキラ
今年のスタッフ忘年会は神戸北野の[北野ホテル]のランチでした。
その前から予約していたのですが、この間そこに宿泊、その後ゆう風舎に来て下さった横浜の皆さんの話から、このクリスマスツリーの飾りを観るのもとても楽しみでした。
トールペイント、というより、チュールやレースやビーズもふんだんに使ったバレエ衣装がたくさんたくさん、(写真のツリーが一番大きいですが、ほかにもたくさん飾られて…)
とても綺麗でキラキラしていました。
今日、でももうひとつ、心の「キラキラ」をいただきました。
以前から Yu’s Palette やDays of kidsのプリントをよく買って下さっていた東京のSさん。
「パジャマを作ります…」
と、おっしゃっていたので
(たくさんのお孫さんがおられるのだなあ)
くらいに思っていたのですが 違いました。
なんと、病院に入院しておられる方がちょっとでも便利なように 開けるとこを開けたり、点滴がしやすい袖にしたり、カスタマイズされたパジャマを作っておられるのだそうです。
「元気が出るように夢のある布がいいのです」
「絵の雰囲気がとても可愛くって…」
とか、過分なお言葉をいただきました。
涙が出るほど…嬉しい…
お仕事なのでしょうか?ボランティアなのでしょうか?
どちらにしても そういう事を着々と静かに進めておられる方は本当に素晴らしいと思います。
私のようにYouTubeを聞いては、権力者の嘘に腹を立てたり、(太郎さん、ガンバレ!)とか思っているだけの人ではホント、ダメです。
頭が下がります😓
クマとおさるの絵本
チビ・マイケルの歌じゃないけれど「クリスマスには愛を贈る」
これに尽きるケレド、子ども達はやっぱり形のあるものがいいですよね。
それにはやっぱり…絵がきれいで心が温まる、ずーっと心に残る…絵本がいいですよね。
私の小さい時にはそんな習慣もなく、絵本といってもキンダーブックとかディズニーのゴールデンブックとか…
なので、高校生くらいになって京都の街をウロウロし、丸善や新進堂で外国の絵本を見た時の衝撃が今に至っているのですが。
左側の、もう表紙の色も褪せた本、ドイツのディーター・シューベルトさんの[ぼくのおさるさん どこ?]も、まだ数冊しか持っていなかった頃の大好きな絵本です。
シューベルトさんの繊細、写実的、かつ可愛い絵…
どのページをめくっても文字は一言も無いのです。
でも、男の子のとても大切にしていたぬいぐるみのおさるさんの運命がよくよく解るのです。
おさるさんの身にいろんなことがあり、ボロボロになってしまい…でも好い人に出逢い…
意外な展開、という訳ではないのに 1ページ、1ページの絵に愛が溢れていて、何度も何度も繰り返し眺めてしまいます。
さて、ごく最近 ゆう風舎にやってきたピカピカの絵本。
サム・マクブラットニィさん文、サム・アッシャーさん絵、吉上恭太さん訳の[せかいいち しあわせな クマのぬいぐるみ]
お話はちょっくら似ています。
シューベルトさんのはドイツの田園風景、サムさんのはイギリスの街…
今回のは人もいっぱい出てきます。
そして何より、又違った技法、雰囲気の絵が可愛くて素晴らしいのです。
どのページも隅々まで見飽きません。
文がたくさんありますが、お父さん、お母さんが読んであげるなら小学校低学年でもゼンゼン大丈夫です。
穴あきプリント
キットによって つい贅沢な布の使い方をしてしまいます。
もちろん、残った部分は又違うものに使おう、とは思っているのですが、でも切り抜いているうちにどんどん残り布が増えてきて場所をとり…
こんな布でも可愛い所を切り取っていただいて子どもさんの何かに使っていただけるかな?とSaleの時にでもセットしてみようかな?と思案中。
そんな今日、5歳になったSちゃんを伴ってNさん夫妻が来店。
すっかり大きくなったSちゃんは全部自分で作ったというカラフルな毛糸製の綿菓子をプレゼントしてくれました。
じゃあ、お返しに、と穴あきプリントの小さなものを見せると、Sちゃんの瞳が輝いたのです。
(そっか!)
その時、急に閃きました。
(切り取って、切り取って、)とばかり思っていましたが、逆にこの穴の中に何かをはめ込んで遊ぶこともできる?
子どもならではの使い方かも?
ちょっと嬉しくなりました。
ホビーラのチェック
大丸神戸店に出しているクリスマス・キット。
[6つの白い壁飾り]のうちの〈ソックス・プレゼント〉の追加注文をいただいたのに 残念ながらストップしないと、と思っていました。
メインのソックスに使っている、きれいなブルーのチェックがもうどこをどう探しても無いのです。
これはもうかれこれ25年以上も前のホビーラホビーレ製の起毛コットン。
ブルーの他にピンク、グリーンがあり、めちゃくちゃ惚れて購入。
大切に、いろんなものに使っていたのです。
織り糸そのものにプクプク変化があり、色がとってもキレイ。
その後25年間、大袈裟じゃなくこんなステキな起毛コットンのチェックには出逢えませんでした。
大丸でお尋ねのお客様は事情を聞いて
「違う布に替わってもよい」
とおっしゃっていただき、では、と キットを作ることにしました。
あれやこれや探し、ブルーの北欧調プリントのコール天にしようかな?
それともほんの少しだけハギレが残っていたグリーンのものにしようか?
めちゃ迷い中です。
ところで、内外とも、心配で心が塞ぐニュースばかりの昨今、ペシャワール会の中村医師の話題を聞くのは 悲しくもあり、又希望の持てる事です。
Facebookで共同通信発の記事で、中村さんが現地の民族帽「パコール」を被り、花を咲かせた木をみつめ、微笑んでいる顔を壁一面に大きく描かれた写真を見つけました。
アフガンの保健省の壁なのだそうです。
「この土地で 私は愛と思いやりを育む種のみを植える」
という ダリー語の詩も書いてあるそうです。
12月11日付けの毎日新聞に載った長男健氏の追悼のコメントも本当に本当に素晴らしい。
哀しみの底にいる遺族のことよりも周りのいろいろな人への思いやりや感謝があふれ…
あの父にしてこの子あり、と思います。