市松テーブルクロス

2019年7月7日(日) ブログ
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注意深く見て下さる方には判る…くらいの小ささで、少しずつディスプレイが変わるレース展会場…
西側の端には  幌は無いものの、車輪もついた「ジプシーワゴン」らしき物が幅を取っています。

カゴや道具類が吊られているところに新しく何枚かのレース製品が掛かっていました。

「新しく…」と言ってもモノは新しくありません。
「アンティーク」というほど古くもなく「ユーズド」でしょうか?
テーブルクロスに使いそうなレースです。

私は特に右上のものを近くで見て感心しました。
ちょうど4センチ角の正方形の真っ白なリネンとモチーフ編みのレースが交互に繋げてあるのです。
縦横28枚ずつ、合計784枚👀❣️

どう見ても機械というわけでもなく、手で一枚一枚編んだり繋げたり…
四角が小さいので余計に可愛い💕
丁寧な仕事です。

状態も良く、なぜ手放されたのかなあ?

そうそう今日やっと、私の「ハンガリー風?スモックブラウス」完成しました。

刺繍の面倒さに辟易しましたが こんな手仕事に比べれば…🤭💦

少しずつアイテムが増えていますよ。
ぜひ、足をお運びください。

おかげさまでケーキも好評です😊

黒い麻

2019年7月6日(土) ブログ
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少し配置替えをしたのでピアノの前はこんな風になっています。 
Iさんの黒いワンピースと黒いバッグ。
 
Kaさんのミニフレームとアクセサリー。
 
 
たぶん初めてのことですね。
[リネン&レース展]で黒いリネンの作品が並ぶことは…
 
今まではできるだけ(しろーい、しろーい)そうか(ブルーな、ブルーな)って感じでしたから。
これも「ボヘミアン」というテーマのおかげです。
黒いシンプルなワンピースにレースを組み合わせて作られたジレを重ねると たちまち「ボヘミアン調」に早変わり😅
 
一方、ブルーが大好きなKaさんはいろんな花のモチーフを使ったミニフレームを5つも出品してくれました。
作り出すと楽しくて止まらなかった、とか😅
 
昨年末のクリスマス展に引き続き、可愛いネックレスも好評です。

ジプシー・ワゴン

2019年7月5日(金) ブログ
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ロマ達は住む所を追われ、こんな幌馬車に家財道具を乗せ、西へ西へと旅を続けたそうです。
川の近くとか しばらく住める場所をみつけると、この馬車の中や外にテントを貼って家族や親族と生活するのです。

この馬車は後の時代に たぶんヨーロッパの人から「ジプシー・ワゴン」と呼ばれていたようです。

それをミニチュアで表現してくれたのは もちろんTさん。
(第2回目の「ギャラリーKoti」さんでのワークショップの準備も進行中😊)

今までのTさんのドールハウスのお店や子供部屋、ウェディング、等とはかなり違う題材に 悩みながら、調べながら、 頑張って作ってくれました。

一番大変だったのはきっと「木」では?
このくらいの枝ぶりのを山かどこかでみつけてきて…と思っていてもなかなかそんなのはありません。
仕方なく、とうとう針金で作っちゃいましたよ。
馬さんも初めての制作。

得意な事とは別に 表現の範囲を広げるのはとても大切なことですよね。

タオルやエプロンの、細かな刺繍にも目を止めて下さいね。

草花レース

2019年7月4日(木) ブログ
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初め、このレースがゆう風舎に到着した頃は(わー、やっぱり思っていたより色が派手かな?草花の一つ一つのモチーフが大きすぎるかな?)
と、心配したのですが、蓋を開けるとけっこう好評で…
 
ブラウスのお袖に、スカートのカバーに、カーテンに…と使っていただけそうで嬉しいです。
 
今日いらしたNさんも多めに予約して下さり、何になさるのかな?
楽しみです。
 
ところで。
 
昨日の休日、話題の映画[新聞記者]を観に行ってきました。
 
ハラハラドキドキ、久しぶりに血圧上がりそうな…
 
同じく社会ものを扱ったハリウッド映画のように痛快ではありませんが、日本映画としてはなかなかよくここまで描いたなあ、と思います。
 
とにかく松坂桃李さんに感謝、感謝😅
 
企画立案したプロデューサーが抜擢したのは若干33歳の若手監督藤井道人さん。
その弁が未来に希望を見させてくれました。
 
「前略…
取材を通して痛感したのは、『知らない』という状態の怖さです。
自分に知識が少ないことは、最初から自覚していました。
でもいろんなことを調べていくうちに、何も『知らない』状態に慣れ それを不思議とも感じていなかった自分に気付いたときに、正直
“これはヤバイぞ……”
と 怖くなりました。
このとき抱いた焦りや危機感も、作品を完成させるうえで大きな力になっています」

南側

2019年7月1日(月) ブログ

この辺り、かなりエスニックな雰囲気ですよ。
ミュシャの絵があったり、Dabidiさんの、刺繍レースカバーのついたスカートや超絶ワザのスモッキング刺繍のついたエプロンやジレ、そしてお揃いの衣装の人形。
そしてNさんのワンピやバッグ…

異彩を放っているのはChさんのカーテンです。

「ボヘミアンじゃなくて…」
と小さくなって提出して下さったアイボリーのカフェ・カーテン。

なんの、なんのとてもユニークで、レース使いも工夫された佳品です。

透け感のあるリネン一枚にアップリケしてあるのは なんとバーニンガムさんのイラストです。
Chさんのチョイスはいつも独特なセンスを感じさせ、しかもユーモアも…。

間仕切りにしたいんです、とおっしゃっていました。

葉っぱのレース

2019年6月29日(土) ブログ
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熱波でフランスでは気温45度とか…😰😱 
涼しいヨーロッパ…慣れておられないからよけいに辛いことと思います。
 
それに比べれば…って思うものの、この湿気たっぷりの蒸し暑さもなんとも耐え難いですね。
 
そんな中、お出で下さった方々には本当に感謝しますm(_ _)m
 
ところで…
 
普通に「レース」と聞くと
(ピラピラしてそうで苦手…)
って思われる方も少なくないかもしれません。
 
最近ではレースのついた下着よりも何にもついてないシンプルなものの方が人気あるかも?ですよね。
 
でも。
潔いレース、細かな優しさのある細工のレース、長年愛されてきた繊細なアンティークレース等、
(やっぱりステキ〜)
というレースもいっぱいあります。
 
私は特にいわゆる〈カットワーク〉レースファンです。
色は白がいいです。
ノスタルジックな感覚もあり…
 
今回のレース・コレクションには いつもの「花」に加えて出来るだけ多くの「葉っぱ」のレースも集めてみました。
 
多くはリボン状のレースですが、このレースは幅広レースです。
 
シャキッとして、シンプルさ、が魅力です。

絵キルトでミュシャ

2019年6月27日(木) ブログ
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とうとう梅雨入り。台風も心配。
 
でも、メゲズに明日から いよいよ2019[リネン&レース展]始まります。
 
「ボヘミアン」という、いつもとは違うテーマのもと、いつもとはちょっと違う色合い、レース使いで取り組んだ絵キルト、洋服、バッグ、人形等が並びます。
 
もちろん、ぜんぜん関係ない「好きなもの」「必要なもの」というグッズもありますよ😅
 
この作品はHさんのもの。
 
「ボヘミアン????」
と、戸惑っておられたHさんに半ば無理矢理?に「アルフォンス・ミュシャ」(スロバキア出身です)の画集を紹介し、ポスターをご覧いただいて…
 
もともとベテラン・キルターのHさん。
「やります」
と、仰って下さったものの、ミュシャの絵からどの部分をレースにし、どの部分をリネンにし、花や葉は?とずいぶん悩ませてしまいました。
 
でも、この通り。
期待以上の作品を作ってくださいました😊

ソフトな色合い

2019年6月25日(火) ブログ
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途中経過をブログで紹介していたお二人の作品、ちゃんと間に合わせて下さいましたよ。 
下絵の作者も題材も違うのに2つの作品、響き合ってステキなハーモニーを醸し出しています。
 
それはたぶん 白いリネンの上に縫い合わせたカラーリネンの色のせい?
 
10年くらい前にはグレーっぽい、いわゆる「生成り」か、せいぜい「白」くらいしか手に入りにくかった麻の生地。
 
それでもシーチングとは違う、ザクッとした風合い、まるでキャンバスに絵を描く楽しさのようにアップリケが出来るのが楽しくて楽しくて…
 
それが ぎっしり周りにキルトをしないまま、という 今の私の作風になった要因だと思い出します。
 
おっと、話しが逸れました💦
 
今はリネン100%の布もけっこう色数が増え、微妙な柔らかい中間色も手に入るようになってきました。
 
なので、
「今年だから出来た…」
お洒落な作品なのだと思います。
 
細部のちょっとした布使いや小物使いの妙はぜひ間近で…😅

ボヘミアンとジプシー

2019年6月24日(月) ブログ
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若いのに、いや若いから?けっこう地味好みのNさん。いつもブルーやグレー基調のバッグやワンピースを作っておられます。
 
ところが今回、出品して下さるワンピースのスカート部分はレースやリネンと合わせて赤い小さな花模様のローンを重ねるようになっています。
そして、恥ずかしそうに
「昔編んだ…」
と言って肩にかけるショールも加えてくれました。
バッグの布もそれなりの…
 
きっと彼女なりに「テーマ」に寄り添ってくれたのですよね😅
 
ところで言い訳、言い訳なのですが、実は[リネン&レース展]の作品作りや皆さんへの作品依頼の時には私自身がバタバタと忙しく、なかなか「ボヘミアン」の意味についてじっくり調べられなかったのです。
でも、制作時間は要るし
(こんな感じかな〜)
と、ゆる〜く始めてしまいました。
 
そしてやっと、「ボヘミアン」についての幾つかの資料を読みました。
 
読んでビックリ👀
 
思っていたより、悲しい辛い酷い歴史あり…
 
起源はそれこそ大昔、西暦1000年より以前。
インド北部の人々が攻められて住めなくなり世界各地に移住を始めた事が始まりのよう。
 
移住、と言っても 行く先々で迫害され、差別され転々と国を渡って行ったようです。
 
中東からヨーロッパ各地へ。
その国その国で呼ばれ方が違い、「ジプシー」とはイギリスで「エジプトから来たもの、エジプシャン」が、訛ったもの。
 
「ボヘミアン」はフランスで呼ばれた名称だったそう。
 
どこへ行っても迫害され、近代に至るまでユダヤ人と同様、と言うかもっと酷い状況のようです。
 
ナチスは同じように強制収容所に送り殺戮していたのです。
 
でも、その事実がなぜユダヤ人のように広く知られなかったか、と言うと、多くの「ジプシー」達は「文字」を持たなかったから、と思われます。
 
権力者はもちろん、自分達の犯した酷い所業は明らかにはしません。
アウシュビッツのことも焼き払い、「無きもの」にしようとしたそうです→映画[サウルの息子]
なので教育を受けていない事はとんでもなく酷いことなのです。
 
職業のこと、生活のこと、とても記しきれませんが、やはり音楽とか踊り(フラメンコ等)とか独特の能力が意味を持っていたんだなあ、と思いました。
 
そして、有名な文学[嵐が丘]も[誰がために鐘は鳴る]も主役の一人がそういう人…
 
なんだか…
 
私の作ったもの、作ろうとしているものは皆んな「的外れ」って感じで情けないですが、でも、確かに あの刺繍が印象的なふっくらギャザーの入ったブラウス等はハンガリーやルーマニアに流れついた方達が着ていたし…
 
「花いっぱいの野に立つ花嫁さん」は苦難の歴史の末に生まれた「希望」なのだと、勝手に思っておきます😓

新作キット

2019年6月23日(日) ブログ
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6月も終盤に入るのに なかなか「梅雨入り」でもなく… 
日頃の行いが悪いのかな?
ちょうど今週末、[リネン&レース展]が始まる頃、雨降りの予想?
雨もとても大切☔️なのでもちろん仕方ありませんが、台風とか豪雨とかはご勘弁…
 
さあ、そんなお天気の心配をよそに レース展の会場準備は着々と始まっていますよ。
 
私は 今日はショップの模様替えをし、今年入荷のリボン状レースをいっぱい並べました。
 
そして、新しい絵キルトキットも今日デビューです。
 
ネットショップにも早速アップしましたのでご覧下さいね。
「ウェディング」のところですよ。

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