生命の樹

2019年2月21日(木) ブログ
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昨年の[布と糸でつくる夢展]には灼熱の煉獄を真っ赤な彼岸花の群れで表現、対岸は青々とした川、その真ん中を白い道が通じるという仏教的な[二河白道]をキルトにしたIさんの新作です。 
冬の原野に立つ、画面には登場しないところからの月光に照らされた真っ白な樹木。
 
周りにはキラキラ光る刺繍糸で刺された小さな樹木が生い茂って…
 
静かな静かな世界…
 
やっぱり仏教的な画面のような気がします。
 
題名はきっと
「生命の樹だね。」
と、意見が一致しました😅
 
暗闇にすっくと、毅然と立つ希望の樹。
 
最近、私が夢中になっている議員さんみたいです😅

加古川から名古屋へ

2019年2月18日(月) ブログ
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すこーし春を感じさせる日和の今日。 
はるばる福知山から電車に揺られて一人で来て下さったお客様。
お孫さんに、と、沢山のお買い物をして帰って下さいました。
 
昨日のお客様たちといい、お孫さんの入園や入学準備にお金も使い、手も使い…
本当にお祖母様たち、ありがとうございますm(_ _)m
 
さて、私の友人のY子もいよいよお祖母様になりました😅
 
この、お庭のオブジェも孫が来たときのためかな?
それともただ単に犬好きの自分のためかな?
 
まだ聞いていないけど、きっとたぶん前者かな?っと私は思います。
 
これを作ったのはときどきブログにも登場するS君。
Y子の(ダメ元?)のリクエストに二つ返事で作ってくれたそう。
 
今日、愛車に積んで朝から加古川の自宅を出発、名古屋市緑区にあるY子宅へ運んだそうな…
 
二人でいろんな話をしながら櫃まぶしのランチを食べたそうな…
 
お互いにいろいろと抱えている二人が久しぶりに会って楽しいお喋りの時間を過ごしたのは なかなかシンミリ、
(良い一日だったね)
って思うケド、櫃まぶし、私も食べたかったなあ。
 

ウンゲラーさん

2019年2月17日(日) ブログ
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外国人なので「昭和の人」と言うわけではないけれど、フランスの絵本作家のトミー・ウンゲラーさんも先日9日、87歳で亡くなってしまいました。 
ウンゲラーさんの絵本と言えば黒い色面が印象的ですが、他の絵本に比べても この有名な絵本[すてきな 3にんぐみ]という絵本はとても斬新でスタイリッシュな画面に見入ります。
 
一番右側の英語版のは 私が持っていた古い古いものです。
とは言っても、どちらかと言えば「可愛い」「カラフルな」絵本が好きだったので、しかもわざわざ英語版を買うとも思えず、
(なぜ?どこで?買ったんだろう)
思い出すに たぶんきっと新任の時に職員室にやってきた「ほるぷ」さんに買わされたセットの絵本の一冊だったと思います。
 
そうなんですよね、あの頃は放課後に業者さんが出入りして、新任教員は「カモ」にされていた感があります。
 
でも好きな絵本、〜でも中身を選べない「セット」は不本意ながら〜注文してしまい、品物が到着すると、復刻版等文字ばかりの古すぎる絵本も多く、
(欲しかったのとは違うなあ)
と少なからずがっかりした覚えがあります。
 
でもこう何年も経つとその絵本の値打ちがだんだん解るようになってきたのもあります。
 
この[すてきな3にんぐみ]の絵の斬新さは特筆すべきだし、後で手に入れた日本語版で改めて知ったお話しの内容は ただただビックリし、感激するばかりです。
 
この、目玉のギョロっとしたオシャレな3人組のどろぼう、最後には実は…
 
いやいや言わないでおきます。
今度読まれる貴女がビックリした方がいいので😊😊

Yu’sの切れ端セット

2019年2月16日(土) ブログ
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やっぱり季節なのですね。今日もレッスンバッグのキットや布を探して下さるお客様が。
 
それでも、いよいよパネル柄も完全なる一枚もの、というのはだんだん少なくなってきてしまいました。
 
でも。
実は 部分的にキットに使った後の部分的な切れ端布というのはたくさんあるのです。
 
そんな中から「お役立ち」?なものをセットにしてみました。
 
なつかしいYu’s Paletteのもの、Days Of Kidsのもの、綿麻のが6枚と、シーティングのが8枚のセットで¥1000+税です。
 
中身が変わるかもしれませんのでネットショップにはあげないのですが、もしご要り用でしたら「お問い合わせ」にでもお書き下さいね。
薄い軽いものですから封筒に入れて、送料も¥205〜¥250くらいです。
 
中身が変わったら又、ブログで写真を載せますね。
 

階段もあります

2019年2月14日(木) ブログ
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どこかのお店がニューオープンのため、内装工事中?と思いきや、これはTさんの新しいドールハウスの中です。 
今回は子どもの本屋さん。
可愛い色とりどりの絵本や児童書が並び、子どもの好きそうな動物やいろいろな玩具も散りばめられた…
 
ワクワクするような題材です。
 
本棚の横には螺旋階段があり…
そうです、階段がある、ということは二階があります。
Tさんのドールハウス初の二階建てのお店。
今、二階の屋根瓦や壁につけるオブジェを制作中。
 
春と共にこの部屋の中がだんだん賑やかに変わっていく…
 
この季節ならではの楽しみ😊😊

沖縄の画家

2019年2月12日(火) ブログ
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読書家のIさんは ときどき小型の紙袋に入れて、何冊かまとめて本を貸して下さいます。 
Iさんは読むのが速いのです。
 
それを私は有難く少しずつ、えっちらおっちら読ませていただきます。
 
最近は原田マハさんの本が多く。
(どれから読もうかな?)
ミーハーな私は 同じアート小説の中でもつい、有名な作家を題材にしたものから選んでしまいました。
この間はバーナード・リーチさんの事を描いた[リーチ先生]
 
そしてこの本[太陽の棘]は表紙の絵が知らない絵だし、なんとなく最後になってしまっていてあまり期待もしていなかったのです。
 
ところが…えっちらおっちら読んで、最後は一気に読了しましたが泣けて泣けて😭😭
 
まず、これは終戦後ほどなくしての沖縄の駐留軍医さんの視点で書かれているお話。
アメリカ側から見た沖縄の人の話なのです。
 
そんなシチュエーションは思ってもみませんでした。
 
新任の若い精神科医。
育ちもよく、気立てもよく、そして何より絵を描くのが大好き。
そして出会うのです。
戦後の混乱にもめげず、貧しくも小さな「芸術家村」を作って創作に励む沖縄の若い画家たちと。
 
そんなことってあるの?と思いますが、これは実話を基にした話なのです。
表紙の絵もそのままの絵。
 
今はサンフランシスコ在住のスタンレー・スタインバーグ博士という方がモデルで原田さんがその方から記憶の全てを語っていただいたそうです。
 
映画[沖縄決戦]は観たけれど、辺野古の土砂投入をせめて県民投票が終わるまで待ってくれ、という署名はしたけれど、ほとんど何も知らない沖縄のこと…
 
感じること、考えること、いっぱいいっぱい…
 
辛い時代、辛い状況の中でもこれは人種を問わず「良き人」が登場し、とても感動的な話になっています。
 
あの強面の佐藤優さんが解説を書いておられ、
「私は日本人が書いた沖縄をテーマとする小説で【太陽の棘】がいちばん好きだ。」
と、書いておられます^_^

羊さんの布

2019年2月11日(月) ブログ
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1月の終わりに、鎌倉見物と共に[東京国際キルトフェスティバル]に行って来られたMさん。 
沢山の作品の写真を見せて下さり、いろんな話を聞かせて下さいました。
 
百恵ちゃんの作品の前はやはり黒だかりでなかなか進めなかった、とか、
ミシンキルトがものすごく流行っていた、とか、
 
そして
「先生におみやげ!」
と、言って 鎌倉の美味しいお菓子と共に一枚の布地を渡してくれました。
 
かなりリアルなタッチで野原の中におびただしい数の羊さんが描かれています。
 
「ね!使えそうでしょ?いいでしょ?!」
満面の笑顔で勧めてくれるMさんに
「どうもありがとう😊😊
   でもね、羊じゃなくてヤギなのよ」
 
きっと会場のブースでこの布を見つけたとたん、私の作っている作品を思い出して下さったのでしょうね。
 
「そっかー!ヤギかぁ〜」
と大笑いになりましたが、気持ちがとっても嬉しかったです。
 
そして、始めの方にMさんがさりげなく
「ここの、負けてないと思いました」
って言ってくれたこと…。
もちろん身びいきの言葉、とは解っていても何よりのお土産です😅

オフィーリア

2019年2月9日(土) ブログ
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しかけ絵本にもいろいろあって、白い紙の美しさで表現したロバート・サブタさんのものや、繊細な切り紙による黒いシルエットのものや、ドールハウスになっているものや… 
今回は名作をより身近に感じていただけるように数々の有名な物語を「しかけ絵本」にしたものをたくさん集めました。
 
ご存知、シェークスピアのものもあります。
 
そんな中、しかけ絵本ではありませんがさりげなく飾ってある、この有名な絵。
 
イギリスの画家ミレー(あのミレーではなくて)の描いた[オフィーリア]
 
あの樹木希林さんのお顔がはめ込まれた写真で有名ですね。
 
この絵が観たくて 若い頃、テート・ギャラリーまで行ったこともあります。
案外小さな絵でした。
 
美しい乙女、と言えども死人を描いている哀しい絵です。
なんとも言えない妖艶さと儚さと哀しみが漂う独特の絵でした。
 
それにしてもシェークスピアは後々の文学や、絵画、音楽、映画等、本当にいっぱいいっぱい影響を与えていて それはビックリするくらいです。
(エー〜!こ、これもそーかー)
って。
それなのに原作をじっくり読んだことがないのです。
死ぬまでには読んで、
(ワー、あの話の元ネタはコレだったんだ!)
と、又ビックリしたいです。

堀さんの言葉

2019年2月8日(金) ブログ
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子どもへの虐待、北方領土のこと、沖縄のこと、原発事故後の甲状腺機能異常のこと、勤労統計問題… 
さまざまな問題が誌上をを賑わせる中、ひっそりと堀文子さんのご逝去の報が載っていました。
 
まさに 私には「巨星落つ」の心情です。
 
凛として品格のある、素晴らしい絵を描いてきた日本画家。
100歳になられていたのですね。
 
若い頃から自立心を持った女性でしたが、特に83歳の時に大病を経験されてからの堀さんの暮らしぶりや哲学的な言葉は 両頬をピシャンピシャンと叩かれるような気がしたものです。
 
2010年に求龍堂から発刊された[堀文子の言葉 ひとりで生きる]には すべて短い言葉で堀さんが自らの人生の中で体得した理念が綴られ、それこそ、パッとどのページを開けても珠玉の言葉に出逢うことが出来ます。
 
「私は、90年もの長い間さまよって、やっと少しわかったというか。
私は、自分を否定して、自分のことを劣っていると思っていましたから、よその世界に憧れて世界中をさまよったのです。
自分は日本の生物だったと、そのことがわかるまでに長い時間がかかりました。
見つかったかどうかは知りませんけど、「青い鳥はよそにはいない」ということがわかったのです。
皆さんも「青い鳥は自分の中にいる」はずです。」

綿ローン無地

2019年2月4日(月) ブログ
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先ほども「昨日いただいた薄いピンクのローン、もう少しありますか?」
と、お客様からお電話。
 
あります、あります😊
 
ついつい細かい部分のあるアップリケになってしまう私の作品には ずっと以前からシーチングよりもローンの方が折り込みやすく、縫いやすく…。
 
大塚屋さんに出かけた時みつけたり、有輪さんにお願いして取り寄せてもらったり、なんとか探し出しては何色か使っていたのです。
 
もちろん最強はリバティ・タナ・ローンの無地。
手に入りやすいのは色が限られているし、やっぱり高価ですよね。
 
そうではなく、普通にお安いローン無地。
奔走よろしく、ずいぶん色数が増えてきました。
 
もちろんリバティほどの針通りの良さや緊密さは望めませんが、それでもやっぱり折り込みやすく縫い易く、細かいパーツにはバッチリです。

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