ムヒカさん

2016年4月8日(金) ブログ
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来日した、ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカさん。

2014年に汐文社から出版された[世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ]という絵本で、ゆう風舎の絵本図書館ではお馴染みです。

ムヒカさんが有名になったのは 2012年ブラジルのリオデジャネイロで開かれた、環境や地球の未来について話し合う国連会議のスピーチからです。

この絵本はムヒカ大統領のスピーチを子ども向けの言葉に意訳して最初から最後まで書いてあります。

その前に少しだけ、ムヒカ大統領のことが書いてあります。
「演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。
給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。
中略
 さて、ムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいていないようでした。
しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。」

わかりやすく、素晴らしい演説が続きます。
少し抜粋させていただきます。

「人より豊かになるために、情け容赦のない競争をくりひろげる世界にいながら、『心をひとつに、みんないっしょに』などという話しができるのでしょうか。だれもが持っているはずの、家族や友人や他人を思いやる気持ちは、どこにいってしまったのでしょうか。」

「目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機です。人間は、いまや自分たちが生きるためにつくったしくみをうまく使いこなすことができず、むしろそのしくみによって危機におちいったのです。」

「すなおに考えてみましょう。
わたしたちは発展するためにこの世に生まれてきたのではありません。
この惑星に、幸せになろうと思って生まれてきたのです。」

「わたしが話していることは、とてもシンプルなことです。
社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。
発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならないのです。
  人と人とが幸せな関係を結ぶこと、
  子どもを育てること、
  友人を持つこと、
  地球上に愛があることー

こうしたものは、人間が生きるためにぎりぎり必要な土台です。発展はこれらをつくることの味方でなくてはならない」

あー、どこかの国の政治家さん達もこの絵本を読んでくれないかなあ~_~;

しつこいながらもう二言。
今朝の朝日新聞から。

「一番大きな貧困は孤独です。物の問題ではない。」
「他人のために何かできたら、自分の家族も幸せになる」

大きな楠木

2016年4月7日(木) ブログ
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今日は朝から吹き降り。
肌寒感もありました。

(昨日のうちに…)
と満開の桜を見ておかれた方も多かったことでしょう。

私も隣のたつの市、その隣の太子町へ行く間、揖保川土手沿いの桜並木や、山々のあちこちから顔を出してくれている山桜を車窓からながら満喫しました(*^^*)

ところがひょんなことから太子町の住宅街を散歩。
すると、さすがは「太子町」、少し歩いただけで、小さなお稲荷神社、もう少し歩くと大きくて古い「稗田神社」もっと歩くとますます大きくて古い「斑鳩寺」、と沢山の名所があるのです。

特に、広い広い境内に何の催しもない、普通の日の斑鳩寺はとても素敵でした。

大きな大きな楠木が見事な枝を広げています。
これから生え替わるのか?微妙な色に色づいた木の葉が風にときどきはらはらと落ちてきて。

一本あるのではなくて6、7本あります。

枝枝を通して見た三重塔の見事さなど、つい
(写生大会しなくっちゃ)
と思ってしまいます。

みんなでワイワイお花見、というのはテレビニュースの画面でしかお目にかかりませんが、田んぼの菜の花、グリーンピースの花、シロツメクサ、家々の花壇のパンジー、そして桜、と 春うららの陽気の中の思いがけない散歩にリフレッシュさせてもらいました。

それにしても毎年ニュースで観る、ひと気のない避難区域に咲く満開の桜…。
ジュリーが歌にしてたっけ…。

パフ

2016年4月5日(火) ブログ
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基本的なものって 実はいつもとても新鮮で(良い物)ですよね。

パッチワークの世界もそう。
複雑なピースワークもあるけれど、基本の「ナインパッチ」っていつの時代も素朴で愛らしく、どんな場所にもマッチしやすいです。

毎年、世界的な絵本作家、ワイルドスミスさんやジル・バークレムさん等、難解な絵も器用に絵キルト化し続けていたHさんが、ご家族のお世話で大忙し。
今年は大きな絵キルトに取り組めませんでした。

それでも、根っからの手芸好きのHさん。
病院への付き添いの時間、車の中で待っている時間、ちょっとした時間と空間で出来るものを…と、パッチワークの[パフ]を縫っています(*^^*)

懐かしいです!
あんまり今はしておられる方無いようなのですが、私もパッチワークを覚えたての頃、やっぱりやってみたくて松浦香苗さんの本を見ながら縫ったものです。

その頃好きだったホビーラホビーレのチェック等でベビーキルトにして同僚だった音楽の先生の出産祝いに病室へ持っていったなあ(^^;;

さて、Hさんは可愛い赤やピンクのリバティプリントと、[Days Of Kids②]のローン「Little Ones」のピンクを合わせてソファークッションを製作中。

試しに今日一つ、綿をつめてみましたよ。

仕上がりはきっとポコポコ、リバティの花柄が生きた素敵なものになるでしょうね(*^^*)

布合わせ

2016年4月2日(土) ブログ
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作品展までに 小さいながら新しいキット作品を作ろう、と取り組み始めました。

前々から
(どんなのにしよう?)
と迷っていましたが、Tさんが制作中のドールハウスを見て
(私も絵キルトでキッズ・ショップを作りたい!)
って思いました。

作りこまずシンプルに、大きさは既存の[リバティ・ショップ]と同んなじで…

そこまでは決めていたのですが、具体的に下絵を描くのはいつものように四苦八苦~_~;

子どもグッズはいろいろ好きで、シンプルにするには引き算です。

先日までやっていた「フェルティング」での肩コリとあいまって下絵が決まるまでの「産みの苦しみ」はやっぱりナカナカのものでしたが…

いったん決まると後は本当に楽しい!♪

下絵のモチーフに合わせて布合わせ、色合わせ(*^^*)

部屋の中は布の箱があちこち…まるで泥棒が来たようになるけれど、この作業が一番楽しいのです(^^;;

冬の厳しさの中に…

2016年4月1日(金) ブログ
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2週間前に歯の検診にいつもの歯科へ行くと(歯の検診だけは行きます(^^;;)奥歯の詰め物の一つが取れていたようで、今日又行ってきました。

車で10分ほどの距離ですが、ゆう風舎の中にいてはわからない、咲き始めた桜の木がいろいろと見られ、私も世間並みな感覚に(^^;;

まだ、3分咲きとか五分咲きのが多いかな?
いよいよこれから春本番ですね。

翻ってこの作品は、春の気配もまだ感じられない頃、厳しい冬の夜の原野です。

いつも下書き無しで土台布の上に どんどんマチエール造り、そしてテーマに沿ったモチーフをアップリケや刺繍で創っていっては ビーズ刺繍で仕上げる…
Iさんの作品です。

ほぼ八分どおり出来て来た作品、迫力満点です。
雪の積もった原野はさまざまなレースを下敷きに、刺繍、毛糸刺繍、フェルティング、ビーズ刺繍が施されかなりの重厚感。

でも、Iさんの本当に表現したいのは画面上の方に少し見えているお月さまの光なのです。

厳しい冬の原野を照らす、意外に温かい金色の光…

おつれあいを亡くして3年。
ようやく心の中に見えてきた温かさ、かもしれません。

日本画のような趣を持つ完成作品をぜひ、観にいらして下さいね。(4/28〜5/10)

大きな木

2016年3月29日(火) ブログ
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やっと春めいてきたのに このところずっと心の奥をチクッ、ズキッと痛めることがあります。

どうも私はショージキ、花より木が好きで…

それも大きな木、樹。

いせひでこさんの名作にも[大きな木のような人]というのがあるし、いつかイギリスを旅した時も日本で見かけるよりも樹木が年月を経ていてとっても大きいのに感激しました。

二階建てバスの上段に乗っていると、窓ガラスがあっても思わず何度も首をすくめてしまうほど、そして実際にバスの窓ガラスに
「パシャッ、パシャッ!」と枝葉が当たりまくるほど、沿道の大きな樹が長い枝ぶりそのままであるのです。

公園の樹木は枝垂れ桜みたいに枝が長〜くなって葉っぱがユサユサ覆い被さるように(^^;;

日本では考えられません。
でも私はそういうの、とっても好きです。

そして何より、京都の古い町屋、前庭もなくて通りからすぐに玄関の戸、という家に生まれたもので、大きな木がユサユサと葉っぱを揺らしながら迎えてくれるアプローチ…なんていうのにとても憧れたのです。

そうそう、ディズニーアニメに出てくるお姫様の隠れ家みたいに(^^;;

それなのに専門家は ゆう風舎の大きくなりすぎた木を伐採した方がいい、と言います。

ガーデニング好きの友人も
「湿気るので伐り、って」
と、言います~_~;

確かにお隣に迷惑をおかけしているのは事実で。
とてもとても親切で「好い人」であるお隣さんに我慢していただくにも忍びなく…。

何本かを伐採する決意をしました。

[大きな木]も場所によっては無理なのですね。

この、20数年前、身丈くらいのクリスマスツリーだったピッシャーも明日いよいよ…>_<…

ボスボスボス…

2016年3月28日(月) ブログ
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いよいよ春本番の始まり…って感じになってきました。

家の周りにスミレもタンポポも顔をだしましたよ。

いろいろややこしい時期ではありますが、しっかり自然の素晴らしさも感じなきゃ。

きっと皆さんの中には旅行に出かけたり、お花見に出かけたり行楽の予定があるのでしょうね。

私も「春」が大好きで教員時代は毎年、ゴールデンウイークを利用して信州に出かけたものです。

信州は寒いので少し遅い春。
そうすると山々は新緑、プツプツの葉っぱの赤ちゃんと満開になった桜と麓の家々の鯉のぼりが全部いっぺんに見られるんですよ。

車の窓から見上げるとまるで葉っぱでできたレース状態(*^^*)

そんなことは今や思い出(^^;;
このお店を始めてからはこの季節、ひたすらお客様を迎える準備や新作作りに追われます。

でも、自分で決めた事だから(*^^*)

いよいよ私の作品も佳境に入ってきましたよ。
メリーゴーランドの背景の雑木林は薄暗く、しかも綺麗な感じの薄暗さにしたいので、《フェルティング》という技法、ウールのネップや切れ端を《フェルトパンチャー》という針で埋め込んでいきます。

「ボスボスボス…」というのはその音です(^^;;

スクスク

2016年3月27日(日) ブログ
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15の春…
多感な時期ですね(*^^*)

でも、たっぷりの栄養をもらって真っ直ぐにスクスクと伸びた若木のような彼を見ていると、逞しさを より感じますね。

彼が初めてゆう風舎に来てくれたのは なんとお母さんのお腹の中(^^;;

次はお母さんに抱かれた、結構大きめの男の赤ちゃん。
そのうちケーキを美味しそうに食べてくれるようになり、
好奇心いっぱいの瞳をあげて、ぺちゃくちゃ楽しいおしゃべりをしてくれるようになり…。

そして長らくご夫婦だけご来店~_~;

今年めでたく高校生になるそうな(≧∇≦)

お母さんのたっての希望で久しぶりにゆう風舎に来てくれたのでした(*^^*)

ありがたいことです。
そんなお店をしていること、そんなお客様との繋がりがあること。
私達の秘かな誇りかもしれません。

さあ、これからどんな展開が待っているのかな?

時の経つのはウソみたいに速く、あっという間に彼は社会人になって、忙しくなって、ゆう風舎という名の
(絵本を見て、ケーキを食べたなあ)
なんてお店の事は忘れてしまうかもしれませんね。

でも、そんな事、ゼンゼンいいんです。
貴方が受けたいっぱいの愛を糧に、思いっきり《自分》を生きてほしい…
それが出来る世の中でありますように。

えほんの絵

2016年3月26日(土) ブログ
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お休みの日はともかく、そうでなければほとんど〜の日は家で仕事しているのですが、なぜか続けて、せっかく遠くからお客様が来て下さる日に外出することが重なり…~_~;

昨日も 東京からお客様が来て下さったそうなんです…。

文化村にも来て下さったAさん。

神戸に旅行にいらしたついでにわざわざゆう風舎まで足を運んで下さったなんて…
とても感激です。
お会いできなくて本当に残念です。

でも、小さいお子様連れだったAさん(ご家族4人で)。
絵本図書館も楽しんで下さったようで、ホッとしました。

先日のIさん達も
「近くにあったらしょっちゅう来たい」って言って下さったなあ(*^^*)

子どもの時はもちろん、大人になっても絵本を眺める時間は意外ととても貴重です。

そして、次々、私にとっては目をみはるような可愛いお洒落な絵を描く作家が登場します。

またまたメッチャ!可愛い本(≧∇≦)
昨日、スタッフOさんもちょっと紹介していた[ごはんのじかん]

邦題がなんだか…ですが、作者はイギリスのレベッカ・コップさん、という方。

「なに!この可愛さ!このデフォルメ!この構図!」
あー、まったく歯が立ちません。
スゴイな〜〜って思います。

何をペンにしてインクをつけているのかな?
よく私達は割り箸の片方で「はしペン」と言って墨汁をつけて描いたものだけど、イギリスの人だけにおはしではないだろうし…
何かそんなペンや水彩絵具や色鉛筆のようなものでラフに描かれた絵なのに、その内容と相まって「子どもの日常」を夢とユーモアに包んでなんとも愛らしい一冊に閉じ込めてありますよ。

う〜〜ん。なんでこんな絵が描けるんだろ?

京都

2016年3月25日(金) ブログ
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今日は甥の引越し。

これから東京と京都を往復する生活が始まるようですが、一応本拠地は京都、ということでマンションの一室に引越しです。

京都、と言えばやっぱり私も行かなくっちゃ(^^;;

というか、第一回目も、二回目も文化村の作品展で準備や後片付けを手伝ってくれた甥です。
大した役にも立てないのですが やっぱり駆けつけなくっちゃ(^^;;

「北野白梅町」とか「大将軍」とか懐かしい地名。
京都駅周辺より阪急沿線好きの私は大阪で乗り換えて、阪急京都線の西院駅で降り、高校時代の友達としばしのデートをした後、市営バスで西大路通りを北へ。

すぐに判ったマンションはとってもステキで快適なワンルームでした。

真っ白な壁、床、天井。
渋いこげ茶のドア。
コンパクトなキッチン。

甥が用意したIKEAのベッドやテーブル、チェアー。

せっかくの今日、風邪で発熱してしまったお父さん(義兄)が送って来られた食器や座布団とのギャップが微笑ましかったです(^^;;

マンションの掃き出し窓からは隣の公園の見事な桜が見えるのに(もちろんまだ咲いていませんが)写真を撮るのはすっかり忘れ、帰りに寄った広くなった舗道の四条通りをパチリ。

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